義兄弟
公式ホームページ:http://gikyodai.com/
この映画!!!
これは、私が是非観たい!!!!!と言って、相方に言い続けていた映画です!!!
行きつけの映画館で、この映画が上映されているということを知って、1か月前から言い続けていました(笑)
何故って・・・
だって、カン・ドンウォンさんが主演なんだもの
私は、もう何年も前からのファン
熱狂的、ではないけれど
彼の目がとても好きで、ずっと前から注目してみていました
でも、まさか・・・
地元の映画館で上映されるとは思いもしませんでした
知った時はかなり、テンションが
しかし、問題は相方。
私が好きだ!!!!という俳優さんや、歌手になぜか膨れっ面をする。
ファンなんだから仕方ないだろう???
というのだが。。。。
まぁ、強引に今回は観ましたが(苦笑)
しかし、相方は相方で食いつきましたよ!!!
なにせ、ドンウォンさんと一緒に演技をしていた、ソン・ガンホさんを知っていたから
私としては、「だれ???」なんですが、どうやら韓国でも有名な方らしく、ドンウォンさんも是非ご一緒したい!!!と言ったとか。
ドンウォンさんは、ちょうど別映画を撮り終えるかどうかの時期にこの話が来たのではないだろうか。。。。
その映画(チョンウチという映画ですが)は日本では公開されていないのですよ。
その映画も是非観たい!!!!
で、話がそれにそれました・・・・
この映画について書いていきましょう♪
しかーし!!!!
この映画、今後の上映が決定している映画館が多く・・・
もしかしたら。。。余計なこと(ネタバレ)してしまうのでは。。。
ま、私のブログを観る人は・・・すごくいい人だ!!!!
というか、このブログ観ていても、映画を観る人はいないだろうな。。。。
だから、書く!!!!!
物語は、世界唯一の分断国家といわれている韓国と北朝鮮が舞台。
始まりは冷たく暗い雨のシーンから。
電話で、女性に本を朗読してあげている一人の青年・ジウォン(カン・ドンウォン)のPCに一通のメールが届く。
メールは脱北し韓国に亡命した一人の男の暗殺を書かれているものだった。
ジウォンは韓国に着くと、一人の男・“影”と呼ばれる暗殺者に従い、友人である青年と共に、ソウル市内の団地へ向かい、影に一緒に仕事をする人間に選ばれたジウォンは、団地の一室を訪れる。
無慈悲に、そして残虐な殺しをする影。そんな影から、殺された人間の子供を守ろうとするジウォン。
息の詰まる空間を裂いたのは、警察の登場だった。
そこから、銃撃戦が始まる。影は警察を銃撃しながら、その場を離れようとし、
ジウォンは住民になりすまし、団地から抜け出そうとする。
建物から抜け出たとき、ジウォンが見たのは一人の男・ハンギュだった。
ハンギュは、銃声が鳴り響く建物を見ながら、指示を出していた。
その場を逃げるように去っていくジウォンと、影や北朝鮮の工作員を捕らえようと躍起になっているハンギュ。
(この二人が一瞬、目を合わせるシーン。)
ここで、ハンギュは一度追いかけようとするも、一瞬目を離したために、ジウォンを見失う。
ジウォンもまた、目にしたくない光景を目撃してしまうが、どうすることも出来ず、逃げるようにその場を後にし、仕事が終了した後に落ち合うはずの場所へと向かうのだが・・・迎えが来ることはなかった。
そこで、ジウォンは“国から捨てられたのだ”と理解するのだった。
ハンギュもまた、、“影”と取り逃がしただけでなく、自分の勝手な判断により多数の犠牲者を出したことで、停職・減給、そして解雇となってしまう。(解雇時には、離婚したことが判明する。)
時は流れ、ハンギュは家出した外国人妻の捜索を生業としていた。
ある日、一人の女を探しベトナム人が多く働く工場へと出向くが、そこのオーナーである男に危うく殺されかけるが、一人のマスクをかけた男に助けられる。
それが、ジウォンだった。
お互いが、あの日ソウルの団地にいた人間であることが直ぐに分かり、ジウォンはその場を平然を装い立ち去ろうとする。
そんなジウォンに、ハンギュは「一緒に仕事をしないか」と持ちかける。
一度、断ったジウォンだったが、ハンギュが今もなお国家情報院の人間であると思っているため、ハンギュの近くにいれば、韓国の情報を得ることができるかもしれない。そう思い、話に乗る。
ハンギュもまた、ジウォンが北朝鮮に捨てられた工作員であることを知らないため、ジウォンを近くにおけば、“影”の情報を得られると考えていたのだった。
こうして、お互いを探る二人の生活が始まった。
一緒に生活をしていく中で、ある時はジウォンからもし攻撃されたら?と考え、予行練習をしていたハンギュは、自分の手に手錠をかけてしまい、ジウォンが帰宅するまで動けなくなってしまう。
そんなハンギュをジウォンは帰宅した時に笑いもせず、手錠をはずしてあげるのだった。
仕事で、家出をした外国人妻を探し出し連れ帰ろうとするが、夫である男から暴力を受け逃げ出した妻は、帰りたくない!!と言い続け、ジウォンもまた連れ帰る気があまり起きない。
強引に連れていこうとうるハンギュに、ジウォンは怒り、二人は初めて殴り合いのケンカを始めるのだが・・・
そこに、あの時のベトナム人オーナーが現れ「サッカーに負けた!!!」と言う。
一瞬呆気にとられた二人。二人はオーナーや、その取り巻きに背を向け「戦える?」と確認しあう。
そして、さっきまでケンカをしていたはずの二人だったが、それを忘れた(?)かのように、オーナーたちと殴り合いを始めるのだった。(結果、勝ったのは二人。ジウォンの強さにビックリ!!!)
二人のケンカの原因となっていた妻は、ハンギュの心変わりにより夫の元に連れ戻さず、妹のいる家に置いていくのだが、「報酬がなくなりましたね?」と言うジウォンに、ハンギュは「君がいれば、直ぐに取り戻せるさ」と言うのだった。
この仕事以降、二人の仲は近くなっていった。
だが、そんな二人に“影”が近づいていた。
そして起きた事件。
それにより、韓国の国家情報院の人間たちから追われるようになってしまったジウォン。
そんなジウォンをなんとか助けようとするハンギュ。
だが、ジウォンは“影”と会い、自分の恩師を手にかけようとする。(手にかける事が出来ず、“影”が殺めてしまうのだが。)
そこに、ハンギュの声が。
ハンギュはジウォンを見つけると、早く逃げるように言う。
そんな、ハンギュをジウォンはナイフで・・・
驚き倒れるハンギュ。
見つめ立ち尽くすジウォン。
その後ろから現れた影。
その“影”に、息絶えようとしていた恩師の男が言った言葉。
“影”は男の止めをさし、汚い言葉を投げかけるが、男の言葉にジウォンは愕然とし、そして“影”に詰め寄る。
「なぜだ」と。
ジウォンを銃で脅す“影”。その銃を掴むジウォンは、背けるのではなく、敢えて自分に向けさせたまま。
そんな二人の背後、ジウォンに刺されたはずのハンギュが立ち上がる。
ジウォンはハンギュを刺したのではなく、自分の手を刺したのだった。
ハンギュが生きていることが解ると、さらに揉み合いは激しさを増し二人は建物の屋上から落ちてしまう。
ハンギュ、そして国家情報院の人たちは二人が落ちた場所に駆け寄るが、二人が生きているか微妙なところ。
ハンギュはジウォンを見つけ、駆け寄ろうとするが、一発の弾丸によって阻まれる。
“影”がジウォンに止めを刺そうとしていたのだが、自身も虫の息。
ジウォンの命を奪うことなく、“影”は息絶えたのだった。
今度こそ、ハンギュはジウォンの元に駆け寄り、今にも息絶えそうなジウォンを病院へと運ぼうとする。
そんな、ハンギュにジウォンは最後の力を振り絞るかのように、訴えたのだった。
「僕は、誰も裏切ってはいない。」と。
このあと、エピローグへと続きます。
今回は、敢えて文章の中に、思ったことを書き込んでいません。
どう、感情を表せばいいのか・・・
思ったことを書き込んでいたら、これは・・・・終わらん!!!
そう考えましたし。
なので、まとめた感想をここで思い切り書こうかと。
最初に書きましたように、この『義兄弟』は、主演がカン・ドンウォンさんだったので観ようと思いました。
どんな、内容かも知りもせず観ました。
だから、観た感想は
どうして・・・元は同じ国だったのに。同じ血が流れているのに・・・
今は、どうして争っているのだろう。
こんなにも、家族を思う気持ちは一緒なのに。
これが、最初の感想でした。
ジウォンは、ずっと家族の事を想い続け、逃げ続けていた。
ハンギュもまた、離婚して離れてしまった娘をずっと想っていた。
韓国と、北朝鮮。
別れてしまった二つの国で、別々の、全く違った境遇の中で生まれ育って生きてきた二人なのに、大切な家族を想う気持ちは同じように重く、温かい。
そう感じました。
だから、余計に【どうして】と思ってしまった。
次に、思うのはカン・ドンウォンさんの演技が、さらに磨きがかかっている。そう思いました。
オオカミの誘惑を観て、かなりの年月が経ちますが・・・
魅力的な男性に変わっています。
この、ジウォンを演じるのは大変だったんじゃないかと思います。
でも、こんなに暗い瞳。悲しい瞳。
瞳に引き寄せられる。
瞳だけが、魅力的。というわけではありません。
追われ、いつでも神経を尖らせていなければならない。という雰囲気が、すごく伝わってきます。
そして、次第にハンギュに心を許していく姿も、唐突ではなく、ゆっくりと流れるように。
とても自然でした。
ソン・ガンホさんも、素晴らしい役者さんだと思いました。
人間臭さ。というか、本当に近くにいそうな“おじさん”って思えるんです。
人間の狡賢さや、自分の想像で【こうなったら、どうする?】なんて思った時に、行動してみて。でも、失敗して(笑)
ハンギュもジウォンと暮らし始めたころ、神経をギリギリと張りつめていたから、面白い反応をみせます。
それは、ジウォンと全く違い、感情を自由に表現した。。。といいますか、解りやすい反応なんです。
それが、とても近い存在のように感じられました。
親戚のおじさん。みたいに(笑)
でも、それはとても難しいことなんじゃないかと。
やはり実力のある方が演じているから、そう思えるんでしょうね
この映画、主役である、カン・ドンウォン、ソン・ガンホのやり取りがなければ、すごく重いテーマです。
この二人の演技や、作中に出てくるコミカルな場面が、この重いテーマの空気を少しずつ軽くしてくれています。
時に笑いが漏れるからこそ、最後まで観れた気がします。
ズン。と重いテーマが根底にあるので、真剣にみますが
入りすぎた力を、プッっと笑える場面で、浮上させ
二人の感情で涙を流します。
是非観ていただきたい。
そう思う映画です。