10日に予定していたアイソトープが、急きょ中止になりました。

びっくりです。

なので、ネコたちのペットホテルもキャンセル。

いつも通り、ニンゲン布団で目覚めるのりしおとおみそです。

本当なら、今ごろはごじるとニンゲンの嬉し恥ずかし(?)おっかなびっくりな二人暮らしだったはずでした。

とは言っても、ニンゲンは放射線を発しているので1メートル以上近づいてはいけませんが。

 

8日に試験薬のカプセルを飲んで、3時間後と24時間後に甲状腺の画像を撮り、ヨードがどの程度甲状腺に集まっているかを調べ、それによって本番で飲む放射線の量を決める、ということだったのですが、9日に24時間後の画像を撮影を終えて「では明日」と言って帰宅した直後、担当医師から電話がありました。

「なぜかヨードがほとんど甲状腺に集まっていない」とのこと。

へ?

つまり、ヨードが体から抜けていなかったということなんですが。

いやいやいやいや、1週間ちゃんとヨード制限してきましたってば。

制限食の説明書や食品リストを結構しっかり読んで、たぶん正しく理解していると思うし、もちろん毎日飲んでいたヨウ化カリウム丸薬も止めていました。

根本的なところで重大な勘違いをしていたりするだろうか?と不安になって、食品リストを見直したり、自分が食べたものを思い返してみましたが、どう考えても何か間違っていたとは思えません。

その点については担当の先生も「梨の木さん、しっかりしてる人だと思いますから」と言って信用はしてくれてる様子・・・・けど、一度だけほとんど無意識にアイス食べてしまってますが(乳成分がダメ)。

 

ヨードが甲状腺に集まらなかった原因として考えられることは

1.1週間の食事制限では完全にヨードが抜けきらなかった(もっと長期間食事制限すべきだった?)

2.そういう体質の人である

3.バセドウ病が軽度である?

(3については、病気の重症度でヨードの集まり具合が変わるということなのか?ちょっとよく理解できませんでした)

いずれも推測で、本当のところはよくわからないらしい。

原因はさておいて、この状態のまま10日に本番のアイソトープを飲んだとしても、放射線がほとんど甲状腺に取り込まれることなく流れていってしまうだろうから、飲む意味がないのでは?という話でした。

また、この状態で無理やり飲むとしたら、流れ出る分を考えて放射線量を高くしなければならず、そうなるともう外来でやれる量ではなくなる、とのこと。

で、私の場合、現在の病状がものすごい重症というわけではなく、将来悪化しないよう予防的に、体調が落ち着いている今のうちにアイソトープをやっておこうというスタンスだったワケなので、それならば緊急性はないし、無駄とわかっているのに無理やりやらなくても良いのでは、いうことなのです。

もちろん本人の意思が尊重されることですから、説明を聞いた上で「それならやめます」と自分で言いました。

アイソトープのカプセルは、検査薬で本番の放射線量を決めて、本番前日に病院から製薬会社(?)に注文することになっているので、キャンセルするなら前日までに患者本人の意思決定が必要だったのですね。

この日に至るまで、未知の事だらけでドキドキしたり緊張したり、それでも自分で決めたことだし、けっこう身構えて臨んでいたんですけど、なんか一気に力が抜けて、肩透かしに合ったみたいな気分になりました。

最終的な治療費についてちゃんと聞いてませんでしたが、少なくてもネコのホテル代だけでも3万円ほどかかる予定だったので、それがキャンセルになってお財布的には助かりました。

素人考えで、じゃあこのままさらにもう1週間食事制限してもう一度チャレンジするのかな?と思いましたが、どうやら8日に飲んだ試験薬のカプセルにも微量の放射線がすでに入っていたらしく、短期間に何度も飲めないものらしい。

なので、再度やるとしたら、ある程度の期間をあけないとダメなんですね。

(↑食事制限最終日の夕食、ツルムラサキの酢醤油かけ、焼きナス、油揚げに味ナシ納豆とキノコを詰めて焼いたもの、ゴマ豆腐、タマネギ酢漬け&トマト)

トマトには微量のヨウ素が含まれますが、少量食べるなら〇。

 

アイソトープ本番のはずだった10日は、放射線科の担当医と内分泌科の先生、それとこの病院に来るまで診てもらっていたS先生とが電話で話し合った内容について聞くために、病院へ行ってきました。

内分泌科の先生は、バセドウ病の症状としては軽いのでこのまま様子見をしても良いのでは?という意見。

S先生は、できれば症状が軽いうちにアイソトープをやったほうがよいという意見。

だそうです。

ふーん。

S先生は以前からずっと「現在飲んでいるヨウ化カリウム丸薬のエスケープ現象は必ずやってくる、そうなると症状がいきなり悪化する」と言い続けていました。

私は甲状腺薬(メルカゾールとチウラジール)を使えないので、アイソトープじゃなければ次の選択肢は手術しかなくなるんですよね。

症状がじわじわと悪化するのなら、どこかの段階でアイソトープに再チャレンジしよう!と決断することもできましょうが、いきなりどどどーんと悪化しちゃったら、アイソトープのために1週間以上の食事制限とか悠長な事やっていられないのかもしれません。

病院の帰り、どう受け止めればいいのかよくわからない結論にモヤモヤしながら、久しぶりに外食しました。

病院のすぐ前にあるレストランで、トマトは食べ過ぎないよう気を付けてきたけどもう決壊しちゃってたっぷりトマトの冷製パスタ。

これ、すごく美味しかったです。

が、もうあの病院に通うことはなくなったので、これを食べることももうないんだろうな。

というわけで、S先生のところへ戻ることになりました。

お世話になった放射線科の先生から、今回の一連の流れとこの病院での見解を手紙にして郵送しておいてくれるので、来週S先生のところへ行ってきます。

今日の夕方。

雨が降ったまま陽が暮れて、空全体が不思議な色になりました。

もう制限しなくてよくなったので、今夜はヨード祭り。

友達が送ってくれたカニ飯を食べました。