「頭の中に一つのことしかないのは、それ自体、精神病的である」(出所不明)

 

「来週のタスク(課題)のことで、頭がいっぱいで、何も手につかない」。これは、多くの人にとって、経験があり、了解可能なことであろう。

しかし、「来週のタスク(課題)のことで、頭がいっぱいで、何も手につかず、気分は抑うつで、幻聴や妄想も生じ、夜は眠れない」。こうなると、これはもはや精神病と言えよう。

 

「心ここにあらず」というのは、一見、誰にでもその意味が了解可能なのであるが、その状態が過剰になり病的になると、いわゆる精神病の中核症状ともなるのである。