こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

近年、日本の膨大な借金を何とかするべく、国では増税が繰り返されています。中でも狙われているのがサラリーマンです。

 

年収1000万円超を狙い撃ち こんなに違う所得税

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/fv20180309/

 

多くの人が憧れる年収1000万円。しかし実のところ、給与所得者全体の4.2%に過ぎない年収1000万円超の人たちが、源泉徴収によって収められた所得税の約半分に当たる4兆5167億円を支払っているのが実情だそうです(2016年)。

 

いくら税金を取られるからと言って、「じゃあもっと年収は低くてもいいや」とはならないでしょう。どのような状況であろうとも、ビジネスパーソンが常に上を目指すべきであることに変わりはありません。

 

さて。それではデキるビジネスパーソンは、普通のビジネスマンとどこが違うのでしょうか?世間でよく言われるのが「発想力」とか「独創的」「クリエイティビティ」といったことになるでしょう。それでは、そうした豊かな創造力とは一体、どこから来るのでしょうか?

 

私は、それらの根底にはビジネスセンスが関係しているのではないかと考えています。しかし、センスと言うと「生まれつき備わっているもののこと」だと勘違いされていることが多く、そのため「主観的な感覚に頼っている」と思われがちです。ところが実際には、後天的な訓練で身につけることは十分に可能です。

 

たとえば、私がかつて従業員に対して行っていた訓練の一つで、「新商品がお店に入荷してくる度に、その商品の特徴を20個上げさせる」というものがあります。従業員は、訓練前は「自分はその商品を好きか嫌いか?」という観点から考えています。けれどこれを何度も続けているうちに、やがてはこちらが言うまでもなく、商品を目にするだけで自然に特徴を探すようになりました。

 

私は、ビジネスセンスとは「先人の知恵を借りる力のこと」だと考えています。

ご存じの通り、世の中のほとんどの発明は、すでにあるものを組み合わせたものです。世の中に革新をもたらしたと言われるiphoneや、最近、何かと話題の仮想通貨などに使われている技術など、どれもすでに存在していました。

 

多くの人は、「自分にはそのような発想はできない」と考えているようです。しかしそれは、極端に言ってしまうと「気づけるかどうか?」の違いだけです。つまり裏を返せば、たいていの人は画期的な組み合わせが目の前に転がっていても気づかない、ということなのです。

 

私はかつて、時計のアウトレット事業を社内ベンチャーで興して経験を積み、独立しました。とはいえ、アウトレット自体は私が発明したものではありません。当時、すでにアパレルなどでは当たり前に行われていたことを、時計業界に持ち込んだだけのことです。「時計」も「アウトレット」も、どちらもあったものなのに、それを結びつけて事業にしようとする人がいませんでした。

 

私が思うに、ビジネスセンスのある人とない人との決定的な違いとは、「好奇心があるかないか」です。好奇心のある人は、他人の話に身を乗り出して聞いたり、とっておきの話を聞き出す質問が上手です。好奇心のある人は情報感度が高いために、キャッチする情報量が違います。

 

ここで、私が普段行なっているビジネスセンスの磨き方をご紹介しましょう。それは街を歩きながら、「おやっ」と思ったものを写メに撮り、「これを自分のビジネスで使えないか?」と自問することです。これを続けていると、自分の中に情報として貯まっていきます。その場では使えなくても、ある時突然、ふっと新しいアイデアとなって結実するのです。

 

たったこれだけのことですが、もし、この中で「ビジネスセンスを磨きたい」とお思いの方がいるのであれば、ぜひやってみることをオススメする次第です。


 

ありがとうございました。


 

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