COSMOS3 | 夜空にいる

COSMOS3


6月半ば。


亜美は放課後の委員会の仕事にも慣れてきた頃。


今日は手伝いに綾子も来てた。


亜美「えーと、つぶつぶみかんだっけ?」


彩木「そうそう。あと~、直はたしか緑茶だったと思う」


休憩にジュースを買いに、彩木と自販機の前に居た。


亜美「先輩ってシブいですよね、けど無愛想でもなくって~・・・」


彩木「うん、そういう奴だよ。亜美ちゃん何にしたの?」


亜美「ポカリ。暑い~」



彩木「あの、綾子ちゃんてさ、軽く直の事狙ってるの?」


亜美「え?あー、まぁ、そのうちコロッと狙いが変わると思いますよ~」


彩木「そんな感じの子だね、まぁ、直を狙っても直は断るだろうし」


亜美「え?先輩って彼女いるんですか?」


少し、気にはなってた事だった。


彩木「あ~・・・・う~ん~・・・・・彼女・・・・・ではないんだけど~・・・・」


亜美「片思い?」


彩木「そんな感じ」


亜美「告白は?しないんですか?」


彩木「しないんじゃなくて、できないんだよ」



彩木は持っていた缶を投げてはキャッチ。投げてはキャッチしていた。



亜美「それは・・・・・・がっ・・・外国の人なんですか?!」



彩木は缶をなげるのをやめて吹いた。


彩木「っはははは、何でそうなんの?!っははははははは」


亜美「え・・・じゃ・・じゃあ何ですか?」


彩木「ん~、行方不明なんだよ。1年ぐらい。ちょうど、オレ等と入れ違いで卒業していった、3コ上のお姉さん。

直とは、付き合ってたんだけどね、急に居なくなったし、ちょっとお水みたいなお姉さんだったから、遊ばれたんだろって思ってたけど、直は違うって言い張ってる。今はどう考えてるか知らないけどね」


亜美「・・・・・・・」





知らなかった____


そんな事があったんだ____



*****


早河「おっ、サンキュー。お前は・・・・・・・ポカリか」


亜美「暑いですからね」


早河「なんでポカリにした?」



亜美「へ?」



先輩は書く手を止めじっと真剣に聞いてきた。



亜美(は・・・は?何でって・・・・・アタシなんかマズイ事した・・・・?ど・・・・どぅ・・・・)



亜美「ポ・・・・ポカリが好きだから・・・・・」



早河はしばらく黙った。



早河「・・・・そっか、暑いもんなー」



亜美(?)



綾子「ちょっと、亜美ィー、こっち手伝ってよー」



亜美「はいはいよー」




___何だったんだろう?_____



*****


綾子「あー・・・・今日の体育ぜったい焼ける!日焼け止めもっててよかったー」


「あ!綾子ー、アタシにも少しわけてー!忘れてきてさー」


綾子「いいよー」


亜美(暑そう・・・・・)


グラウンドを見ながら亜美は思った。


綾子「亜美はさ~、いいよねー、肌白いから」


「亜美ちゃんって焼けない体質?」


亜美「んな事ないよ、一応塗ってるよー」


綾子「本当にィ~?」



******



亜美「うーーーうぅーーうぅぅぅーーーぅぅぅ。暑いよー」


早河「あと1週間ぐらいで図書室のクーラーつけるの認められるから、我慢しろ」


亜美「髪・・・・伸びたな~・・・・切ろうかな~・・・・」


早河「どの辺まで?」


亜美「え?肩より上くらいかな~」


早河「ふーん、俺はそのままのほうが似合うと思うけどなー」


めずらしく、先輩は真剣に見てくれた。


亜美「そ・・・そんな真面目に評価しなくても・・・・」


早河「ん?ちょっと思ったから言っただけ」


予想よりそっけない対応をされて少しがっかり。



亜美(なんだ・・・・けど、切らないでおこうかな・・・・・・)




*****



___最近、なんか先輩がおかしい気がする_____


電車に乗りながら、朝、考えてた。




早河「朝倉ー!早いなーお前えー!!」


亜美「うわっ!!」


先輩が後ろから何かかぶせてきた。


何も見えないが、すぐに自分ではずした。


亜美「何これー」


早河「新聞。今日、役員で掃除するから、来いよ」


亜美「はーい、はい」


早河はそれだけ言って立ち去った。


綾子「ねーねー、亜美ぃー、早河先輩と付き合ってるの?」


亜美「付き合ってないよー!何で?」


綾子「んー、なんか日に日に早河先輩が亜美にベタベタしてない?」




____やっぱり、先輩なんかおかしい・・・・・_____



___先輩が気軽に何でも話してくるのは、別にイヤじゃない___



___けど、何で急に・・・?___





****



「副委員長ー!こっちゴミたまってますー!」



亜美「はいはーい」



___疲れる・・・___


「副委員長ー!このゴミ袋はやく捨ててきてよー」


亜美「すいません、今まとめて捨てますから!」



___ひえー。2年の先輩怖いー___



「副委員長ー!ゴミたまってるんだけどーー!!早くしてよー!」


亜美「ごっ・・・ごめんなさいっ!今・・・・」


___ギャーーもうっ!!イヤ!!____


よく見ると早河だった。


早河「呼んだけど用は特にありません」


亜美「え?」


早河「なんか忙しそうにしてるから振り回したくなって呼んだ。」


亜美「ちょ!本当に忙しいんだから!」


アタシは持っていたゴミ袋の束で先輩をバシッと叩いた。



亜美(用もないのに呼ぶなよッ!っとに・・・・委員長のほうが楽そうじゃん。)





____ガラーッ_____



図書室に戻ると、ちょうど、他の委員が解散した所だった。



亜美(アタシも帰ろっと・・・・・)



荷物をまとめた時。


先輩が教室の前のほうでイスに座ってこっちにむかって言った。


早河「副委員長は残れー」



アタシはムッとした表情で先輩をにらんだ。


早河「おつかれ」


先輩はそう言ってポカリを差し出した。2本持ってた。


亜美「・・・・・・・・・・ええ、疲れましたとも」


1本受け取った。


早河「いい汗かいたかなー」


亜美「ふんっ」


早河「なんだその顔っ、かわいくねーなー」


亜美「・・・・・・・・知らないっ」


早河「・・・・・・・ごめんって。機嫌取りは露骨でしたか?」


亜美「・・・・・・・おいしい、から許す」


早河「お前ポカリ好きだなー」


亜美「うん、好きwwww」


____そういえば・・・・先輩・・・・・・気になるお姉さんが居るとか・・・・・____




アタシはしばらくじっと先輩を見ていた。


すると、先輩は目を少し合わせてから頭を下げた。


ひざに頭を伏せて、具合が悪そうに見えた。



亜美「先輩?どうした?」


早河「・・・・・・・・」


亜美「え?どっか具合悪いの?」


手に持ってた缶を置いて、先輩に寄った。


早河「・・・・・」


返事がない。


亜美「先生呼んでこようか?呼んでくるね」


保健室に行こうとした時。


先輩は頭を伏せたまま、アタシの腕をつかんだ。


早河「・・・・・こっち来い」


言われるがまま、横に座る。


亜美「・・・・・・大丈夫?」


早河「・・・・・眠い・・・・少しでいいから横に居て」


亜美「なんだ・・・・眠いだけか・・・・・」


あっという間に先輩は寝てしまった。


たしか今週、2年だけ受けるテストがあった。


寝不足か。



____ズルズルッ____



寄りかかってた頭がずり落ちてきた。


亜美(わっ・・・・)


いつの間にやらひざまくらに。。。


亜美(はーっ・・・・誰も来ませんように・・・・こんな所見られたら恥ずかしい・・・)


と、願うものの、ここは委員しか入れない。



早河「・・・・・・み」



亜美(ん?)



早河「・・・・あ・・・・・・け・・み」



亜美(・・・・あけみ・・・?)



早河「・・・・・・っーー」



___寝言か___



その後、先輩はかなり眠った。



亜美(暗くなってきたなー)



早河「・・・・・ハッ・・・・・」



亜美「こんばんわー、おきましたかぁ~?」


早河「あー、悪ィ。・・・・・うわ、もうこんな時間か、お前帰れる?」



亜美「大丈夫ですよ。ってか、先輩ぐっすり寝てるから起こすの悪いなーって」


早河「あー、膝枕が気持ちよくて、予想以上に寝てしまった」


亜美(気持ちよくて・・・・・ヵ・・・・)



少しかーっと赤くなった。



*****




バスで先輩と一緒に帰った。


亜美(うあー・・・・他から見たらカップルみたいじゃん・・・・・)



__そういえば、先輩寝てる時に、あけみって言ってた。先輩って兄弟居るのかな~・・・__



聞こうと思った時。



亜美「ねぇ、せんぱ・・」


早河「朝倉、オレ等付き合わんか?」




___え・・・・?____



少し、真剣な目だった。




早河先輩が・・・?



亜美「付き合うって・・・・・先輩、アタシの事好きなの?」




___うわ!!思った事そのまま聞いちゃったよ!!___



早河「うん、お前と居ると・・・・・なんか安心する。年下だけど。」


亜美「・・・・・・いいよ。付き合っても」




___この先のことなんか、予想もつかなかったし・・・・考えてもいなかった___