DAC・PLOGRAM 30 | 夜空にいる

DAC・PLOGRAM 30


右腕がなくなる覚悟で、ルイラはつっこんだ。



すると__




___グイッ____



ルイラ「っ!」


准が手を引っ張った。


准「っ・・・・お前・・・その腕が今なんでついてるのか忘れたのかっ・・・?」


ルイラ「何すんのっ・・・・准っ!」


准「あれだけ苦しんでつけた腕をそんな風に切り落とすのかよっ!!」


ルイラ「・・・・っ!!」



忘れてた・・・・



元の一族の事が甦る___





「・・イラ・・・ルイラ・・・・ルイラ・・クア・・・」


ルイラ「・・・・・っ・・・痛ッーーー!!!」


「ダメだ、右腕を損傷してる・・・おい!運んでくれ!!」


ルイラ「痛ッ・・・イタイッ・・・・・ラクア・・・・ラクアは・・・・勝った?」


「あぁ、勝った、けどひどい犠牲が出た。辺り一面、焼き尽くされたかな・・・」



当時、ルイラがまだ水のラクア族に居た頃。


火のフアレ一族との戦が続いていたが、この頃、ようやく終わった。


しかし長く続いた戦争により、両方の一族の生存者は少なかった。



病院に運ばれたルイラはとりあえず止血を受け、他の部屋に移された。



ルイラ「・・・・アタシは・・生きてる?」


グリム「もちろん、よかった、陛下の娘が死んだら、俺の首が飛んでるな。」


ルイラ「ははっ・・・・」


グリム「けど、明後日に手術がある、それが終わればお前は医療術の手伝いだ」


ルイラ「そうだな・・・・」




「そんなっ!!!どうしてよっ!!!」



廊下から悲鳴が聞こえてきた。



「もう、麻酔が残ってないんだ・・・悪いが・・・その子は・・・」


「見殺しにするっていうのっ?!信じられないわ!!」


「仕方ないだろう・・・・麻酔はあと1本しか残ってない・・・」


「1本?1本あるのね?!1本でいいわ!この子を・・・」


「それはできないっ!ここには明後日手術を受けるルイラクア様がおられる!」



ルイラ「っ!」


グリム「ルイラ・・・これはっ・・・」



「けど・・・・麻酔を割って使えばいいじゃない!!効果が薄くてもいいわ!」


「陛下の娘だぞ!!ご命令が下っておるんだ!!」


「そんな・・・・っ」


「麻酔なしなら、受けさせてやる、ただし、痛いぞ」



グリム「なんて・・・こった・・・麻酔がないだと・・・」


ルイラ「・・・・っ!!」


ルイラはベットからとび降りた、そしてツカツカと部屋を出て、医師の居る部屋に行った



ルイラ「まちなさいっ!」


「っ?ルイラクア様?どうなさいました?」


ルイラ「麻酔は割って使いなさい!」


「っ!ですが、陛下からご命令も受けております、それに、5人も割って使うと、効果はほとんど・・・」


ルイラ「4人よ!4人で割りなさい!」


「では、一人犠牲に・・・」


ルイラ「ワタシは麻酔なんていらないわ!」


「はっ?!」


ルイラ「4人なら、まだ効果はあるでしょう?」


「・・・・・本気ですか?」


ルイラ「本気よ」


「・・・精神がおかしくなるかもしれません・・・それでも?」


ルイラ「他に手がないのなら!アタシは受ける!」



グリム「やめておけ!ルイラ!無理にもほどがある!!生身の体を切るんだぞ?!」


ルイラ「この戦争で生身を削った人がどれだけ居ると思ってるの!!」


グリム「・・・それはっ・・・そうだが・・・」


ルイラ「殺させない」


「脳の保障はできない、それでも受けるんだな?」




その夜、


手術室からは悲鳴が響いていた。




「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁl!!!」



「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」




グリム「・・・っ・・・悪夢だ」





その後、手術を終えて、2日後、ルイラは目を覚ました。



グリム「っ!気がついたか?!」


ルイラ「・・・・・グリム・・・」


グリム「もう、終わったぞ、手は治った。よかった」


ルイラ「・・・・ゴホッ・・・ゴポッ・・・」


グリム「ルイラ?どうした?!」


ルイラは部屋を出て、海を出た。


ルイラ「っ・・・グホッ・・・ゲホッ・・・・水の中で・・・呼吸できないっ・・・」


しばらくしてグリムも海から顔を出した。


グリム「ルイラ?・・・・お前まさか・・・・」


ルイラ「・・・・違うっ・・・ちょっとおかしくなっただけよ・・・」


グリム「お前・・・耳にひれがないぞ・・・」



___っ!!___



本当だ・・・・人間の耳になってる。


足に水かきもない。


グリム「まさかっ・・・悪魔の契約・・・」


ルイラ「違うっ・・・違うのっ!!アタシはそんな・・・」



陛下「何事かと思えば・・・・ルイラ・・・・お前昨晩の悲鳴は何だ?!」


ルイラ「・・・・・・・・」


陛下「仕方ないな、言う気がないなら医師から聞こう・・・・どっちにしろ、お前はもうここでは生きてゆけぬぞ」



___生きていけない___