星を追いかけて
2日後。
みんなでプールに来ていた。
綾「プールとか超ひさしぶりなんだけどー」
亜美「ウチもだよー、水着ないから、足だけつかってる」
その時
__♪~♪~__
ケータイが鳴った
家からだった。
亜美「はーい、もしもし~?」
母からだった
「もしもし?亜美ちゃん?ねぇ、美優ちゃんから連絡来てないよね?」
亜美「・・・おととい電話したけど・・・何?何かあった?!」
「2日前から、家に帰ってないって・・・仕事の事もあったし・・・お母さんすごい心配してて、今警察の人達も捜してるから、亜美その時の会話とかメールとか、取調べに必要らしいから、とにかくっ・・」
亜美「ちょっとまって!落ち着いてっ・・・・・・・・・・・行方不明って・・・事・・?」
綾が横で驚いた顔をしてこっちを見た。
アタシは更衣室を出て話した
亜美「一回帰ればいいのね?バスで帰るから」
「うん、そうして」
綾「亜美?」
電話が終わると一揆に不安がこみ上げた。
亜美「・・・友達がっ・・行方不明でっ・・・」
涙が流れる・・・まだ・・どうなるか分からないのに・・・
予想していたことが本当に起こって、気持ちがおさまらない。
光「亜美?」
綾「・・・亜美、帰らなくちゃいけないんじゃないの?」
亜美「うんっ・・・」
光「は?何かあったの?」
綾「亜美の友達が・・」
亜美「光っ・・・やっぱり・・・やっぱり居なくなったっ!!・・・」
光「例の・・・友達?」
亜美「すぐ帰らないとっ・・・ごめん・・みんな、また今度さそってね・・・」
綾「うち等は全然大丈夫だから!はやく友達の捜査手伝ってきてあげて!」
アタシはビニールバックを手に家に走った
亜美「ばあちゃんっ!!」
「あぁ、亜美ちゃん、今、電話あったよ、バスは時間合わんけん、ばあちゃん車でおくっちゃる」
亜美「ありがとう、荷物は今いいから、このまま、連れてって!」
ここから40分くらいでつく距離だが・・・
不安で、不安で倍の時間に感じた
家につくと、母に送ってもらって美優の家に行った
家の前には丁度パトカーがとまっていた。
なつかしい美優の家の美容院は休業になっている。
その時
希「亜美っ!!」
希が自転車に乗って丁度来た
亜美「希っ!!」
希「美優がっ・・・・居なくなったって・・・聞いた?」
亜美「アタシ、今、お母さんの実家からかえってきて・・」
希「アタシも長野から特急乗って、今ついたばっかなの」
__希も青ざめていた__
__美優・・・どこへも行かないで__
「あ、亜美ちゃん!希ちゃんっ!!」
美優のお母さんが出てきた
希「あ、久しぶりです、美優は・・・連絡つきませんか?」
「ケータイは置いていったもんで・・・公衆電話とかから連絡きてないかねっ?!」
アタシは一度希と顔を見合わせた
希「来てないです」
アタシは3日前の事を思い出した。
亜美「アタシ、3日前の朝、美優と電話で話しました・・・」
「本当かね?!美優は?美優はなんてっ?!」
すると
捜査官「友人の方ですね?詳しい話しは中で聞かせて下さい。お母さん、落ち着いて下さい」
「あぁ、ごめんなさい・・・けど・・・あの子がどこか行ってしまうんじゃないかって少し考えてしまうんです・・・」
それを聞いてアタシはよけい話しづらくなった。
希の手元を見ると服の裾を強くにぎっていた。
美優の言葉を思い出した
「がんばるから」
美優っ・・・・信じさせて・・・。
アタシは美優との会話を細かく思い出して、話した。
捜査官の人はそれを一文字も漏らさずにメモしていた。
時間や、その時の声の大きさ、不陰気、など、これで美優がみつかるなら・・・と思い、すべてを話した。
そして、あとは警察にまかせてアタシと希は帰る事にした。
「ごめんね、2人とも今近くには住んでないのに・・・わざわざここまで来てくれて。本当にありがとう」
亜美「いえ、美優さん、みつかるといいですね」
そう言い残し、アタシは母を呼ぼうとケータイを取り出した。
けど、すぐに閉じた。なぜか一人で居たい気分だった。
希は自転車で帰っていった。
「親が悪いに」
「育て方の問題やろ」
すぐ近くのパトカーの裏で女性警官が話しているのに気づいた
亜美「・・・・」
向こうはこっちに気づかずにペラペラ話している
「お姉ちゃんは水商売だと、あきれた、きっと妹もろくでなしだったんだろうに~」
「そうでなきゃ親残してこんな事できんやろうねー、親不孝物や」
その言葉にアタシはキレた
亜美「っ!!」
___パンッ!!___
「っ!なっ、何するっ!」
亜美「本人の気持ちも知らないで、親不孝物なんて言わないでよっ!!!」
「っ、何かねこの子っ」
亜美「美優の気持ちなんて誰も分からないっ!!分からないからデカイ口叩くのは誰も許さないっ!!たとえ探してくれてる警官でも・・・許さない・・んだからっ・・・・うっ・・・」
その時
美優のお父さんが出てきた
「もういいよ、亜美ちゃん」
「旦那さんっ・・」
亜美「おじさん・・・アタシ、美優と約束したんです!!美優ちゃんとがんばるって自分で・・」
「いつか、こうなるんじゃないかなって思ってたんだ、美優はなんだかんだ言って、イヤな事あったら応えてるから」
亜美「・・・そんな」
「もう、遅いから帰りなさい」
___アタシだけ美優を信じてるの・・・?__
「お母さんは、美優の帰りを信じてるけどね、おじさんも信じたいけど、美優の事だからね・・・」
その時、
母「亜美ちゃ~ん?終わった?」
母が迎えに来た。
「すいません、遅くまで、わざわざ隣町から来て下さって。これ、カステラなんですけど、口に合うといいんですけどね」
母「えぇ~、そんな、わざわざ、ありがとうございます、ところで、美優ちゃん、大丈夫ですか?」
「見つかるといいんですけどね・・・」
母「また何かあったら、すぐ連絡します」
「ありがとうございます、夜遅くまで娘さん借りて本当にすみません」
母「いえいえ、いいんです、それじゃあ、おやすみなさい」
亜美「・・・・美優・・・みつからないの・・・?」
母「・・・・・分からないな・・・・」
亜美「はっきり言ってよっ!!・・・みんな・・・もうダメだって言うっ!!アタシ一人でバカみたいじゃんっ・・・」
母「亜美ちゃん・・・・こういう事って世の中でよくある事でしょう?ほとんどの人が4日経った場合、亡くなってみつかったり、そのまま見つからなかったりするの・・・美優ちゃんは分からないけど・・・」
亜美「・・・・」
アタシは言葉を失った。
それでもまだかすかにみつかるときを想像してしまう。
母「ごめんね・・・」
母は一言謝った。
けどそれはとてもツラかった。
__美優っ・・__美優っ・・__美優っ・・・___
セミの鳴き声が鳴り響くグラウンドで光とタカはいつものように練習に来ていた。
光「・・・・」
タカ「な~、亜美は~?」
光「・・・・」
タカ「な~?光~、おぃ?」
光「しらばく帰ってこないよ」
タカ「なんで?」
光「・・・・・友達が行方不明なんだって・・・・亜美、取調べ受けて、しばらく向こうに居るって」
タカ「え?それってマヂの話し?居なくなったって事だよな?」
光「そうなんじゃねーのっ」
光はそっけなく返事をした。
タカ「あ?お前怒ってる?」
光「別にっ」
タカ「怒ってるべ」
光「つまんねー」
亜美「・・・・美優・・」
心配で心配で誰も居ない家でただただ内容の入らないのにテレビを眺めていた。
亜美(希と会おうかな・・・・って会っても暗い話ししかできないか・・・・)
・・・・・・もう7日経つ・・・
今日はなぜか胸の辺りがモヤモヤしていた。
夕方、
テレビの電源を消して、アタシは電話を見ていた。
亜美「・・・・・・」
すると
___♪~♪~♪~♪~___
家電が鳴った。
なぜか手が震えた
亜美「もしもし・・・」
「もしもし、小阪ですけど、亜美さんですか?」
アタシはすぐに受話器を切った。
亜美「はっ・・・・はっ・・・・はっ・・」
美優の家からだった。
何かあったんだ。
一人で居るのが怖いっ・・・。
亜美「っ!」
アタシは美優の家に走った。
そこには警察の人たちが出入りしていた。
亜美「っ・・・どいてくださいっ・・」
「あっ、部外者はっ・・」
中からお母さんの鼻をすする音がした。
亜美「・・・・・・」
「っ・・・美優っ・・みっ・・・うぅぅっ・・・グズッ・・・」
亜美「・・・・美優っ?・・・」
その後、希も駆けつけた。
美優は県の警察署に居た。
けど、もう会えないのかもしれない___
美優は白い布をかぶって寝ていた。
隣の県の樹海の奥でみつかった。
横には何粒か残った睡眠導入剤のビンが置いてあったそうだ。
希は黙ってハンカチで顔をおおっていた。
「美優っ・・・ぅっ・・・グズッ・・・グズッ・・」