流れ星と共に  | 夜空にいる

流れ星と共に 


真夏になると恒例の口癖を吐きながら、夏休みまであと1日。


けれど受験生のアタシは受験が縮まるのが怖いのもあり、少し喜べなかったし、なにより、


香上に会えない・・・


亜美「体育館風通し悪いね~、マヂ暑い・・」


千代「そうだね~」



__あ~あ~、もう中学校も半年切ったんだな~・・・やっぱ3年なんか早い・・__



香上「あ、やば、しおり忘れた、取りに行くから玄関で待ってて」


亜美「うん、分かった~」



クツを手にして、下駄箱の中から外履きを取り出そうとした時。



___ガンッ___



後ろから手が伸びた



_誰?香上?__



亜美「光っ・・・」


光「お前、今香上と付き合ってるんだろ?」


亜美「・・・うん・・何っ・・」


光「オレに告ったクセにな」


亜美「・・・っ・・何が言いたいの?」


光「転換早いんだな」


その言葉にカァッとなった。


ふざけあって、とかじゃない、本気でイラついた


亜美「・・・・イヤがらせっ?・・・アタシは今幸せなんだから・・・邪魔するような事しないでよっ・・・」


光「ムカツクんだよっ、お前はっ!」


亜美「アタシだって、ムカツクよっ!わざわざこんな事言うために2年ぶりに話しかけてきたわけ?何がおもしろ・・


愁「あれ?矢沢だ、どうした?」


亜美「別に・・」


光「あぁ、オレ邪魔みたいだし、帰るわ」


愁「あ?別にいいじゃんか、朝倉、途中までいい?」


亜美「ヤダッ!!絶対にヤダッ!!」


愁「は?」


それを見て光は鼻で笑った


光「じゃあね、パンダ。」





___心臓の音が聞こえた____




__思い出す2年前・・・思い出したくないっ・・・__



__アタシは・・またおかしくなるの?__



__愁っ・・・桜っ・・・__





「がんばったらいけん」



「がんばらなくていい」



「がんばれ」



「もうがんばらなくていい」



「がんばれよっ!!」


「がんばって!!」

頭の中で今まで言われた事全部が甦る



亜美「・・どっち・・・なの・・?」



愁「おぃ、大丈夫か?矢沢と何かあった?」



亜美「アタシは・・・どうすればいいの・・・?」


愁「は?」


亜美「アタシはっ!どうすればいいのよっ!!」



プチンッ__



頭の中で何かが切れた・・・それと同時に体が動かなくなり、倒れた


愁「朝倉っ」


そこに美優が通りかかった



__バタッ___



美優「亜美っ?亜美っ!」






いつの間にか暗い暗い、何もない所にアタシは居た



__1年の時に心の奥底にあったのがコレなのかもしれない__




暗闇から1本の手が伸びてきた__



亜美「っ!?」


光「・・・早く来いよ」





光が引っ張ってきた



亜美「・・・ヒッ・・・・・・ヤダッ!!ヤダああぁぁぁっ!!」


光「忘れるなよっ・・・お前は進んでも、一生ここに戻ってくる」




__っ!___





亜美「はっ!!」




白い天井がぼやつく。


目には大粒の涙。


愁「うわ・・・すっげぇ汗」


美優「・・・亜美・・・」


亜美「ハッ・・ハァ・・・・なんで?」


美優「・・・また、倒れたんだよ?」


亜美「・・・ヒッ・・・ヒカッ・・・・・怖いっ・・」