こんにちは^^
【NATURAL BASIC】 倉敷京子です。
ときどき書きたくなる、「マニア目線シリーズ」という項目を作りました。
以前、別に書いたことのある記事ですが、
私自身気に入っており、また、ほとんど訪れる人のないブログでしたので、こちらで新たに記事にしておきたいと思っています。
今回……
「チークカラーに見る世相」です^^
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チークカラー、好きですか?
私は、メイクの仕上げ!という感じがして、チークを入れる瞬間が大好きです。
ところで、そんなチーク、意外に流行があるんですよ~
私がメイクの一式を教わった最初の会社では、
『頬骨に沿って入れましょう』というもの。
私の実家は、化粧品販売をしていたので、
幼少期からメイクのテキストが絵本代わりでした。
そのメイクのテキストによると、
やはり、『頬骨に沿って』とありました。
具体的な方法は、
①まず「O(お)」の口をする
②すると自然に頬骨が見える
③その頬骨にそって、外側(耳側)から内側(鼻の方へ)へ自然にぼかすように入れる
④範囲は、黒目からタテにおろしたラインまで(黒目より内側には入れない)
…というもの。
アレンジとして、「こめかみの方にも薄く入れると、女性らしく見える」という方法も…。
ただ、この方法、今はほとんど見かけません。
80年代のミュージックビデオ、(シーナ・イーストンとか・・・)で見ることができるかな~?
今、この方法で、しかも濃いチークでメイクすると、
かなり時代を感じるメイクになります。
(ほお骨に沿った、という方法は”王道”です。
なので、実践するなら淡い色で少しずつ重ねて濃くするとOK)
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チークを入れた女性の画像…というと、
学生時代の私に衝撃を与えた、
「リキテンシュタイン」の「た・・・たぶん」という作品が
なぜか思い浮かぶのです。
■リキテンシュタイン 「た・・・たぶん」
…今改めて見てみると、
意外にチークカラーがなかったという、衝撃
私の中では、こんなチークが入っているイメージだったのです。
こちらの作品は、1960年代。
1960年代は、女性の社会進出が盛んになってくる初頭でした。
この頃は、こんなふうに骨格を強調したメイクが流行っていたのでしょう。
「男性になんて負けないわよ~!」
「私は女性よ!だからどうしたっていうの?」
という心意気が骨格を強調する、というメイクに現れ、また、そう見えることが、この時代の女性としても自然に見えたのかもしれません。
丁度、この作品の頃がその時代だったからこそ、このチークの入れ方が合うんだと思います。
そして、1960年代以降、
私が社会に出て、メイクの一式を教わった頃(1990年代)まで、
女性が活躍する時代だったのではないかな、と思いました。
例えば、極道の女たち、なんていう映画もあったかな。
このように、「強めの女性」、「攻撃的な女性性」、
というような時代が長くあったのではないかと思います。
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いつしか、現在は、骨格を強調する、というよりも、「自然な血色を肌の上に再現する」というふうに変わってきました。
今の方法で、この「た・・・たぶん」の女性をメイクするとこんな感じです。
■今の方法でのチーク
(参考:元の作品)
こうやって並べてみると、「今ふうのチーク」の方が、何だか、ちょっと色っぽく、かわいくなったように見えませんか??
現代は、「女性が、”自然に”女性らしさを出すことで、魅力的にみえる」そんな時代なんだな~と思います。
こんなふうに、チークカラーは、アイシャドウ(アイメイク)やリップカラーよりも、「流行の波」が遅いんです。
それは、「流行」、というよりも「世相」が反映されるように思います。
(なんだかわからないけど、今、このほうが素敵に見える…というふうに)
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私は、メイクの中でもチークが好きです^^
どんな女性でも、急に、かわいく、微笑んだような印象になれるから…。
そんなチークの入れ方については、また機会を改めたいと思います^^
■ご紹介
パーソナル・メイク 2時間 25,000
§ ベージュ、ブラウン、ブラックを中心としたナチュラルメイク
§ 一人ひとりの顔分析に基づいた、流行に左右されない王道のメイクです
§ 基本がわかるため、応用が可能です。
§ メイクのポイントを押さえ、最小限の道具で実施できます。
§ そのため、短時間でのメイクが可能です。
*「パーソナル・テイスト」診断後、細分化して個別レッスンが可能です。
個別レッスンには、ファッションだに加え、毎回、メイクのレッスンも含まれます。
個別レッスン: ①服の色 & ポイントメーク(色使い) 2h 20,000
②服の配色・柄 & ポイントメーク(形) 2h 20,000
③服の素材 & 肌(ベースメーク) 2h 20,000
④服の装飾・シルエット & 顔分析メーク) 2h 20,000
*2時間ずつ4日でも、4時間ずつ2日でも、自由に組み合わせ可能です^^