レポートとか書く気はなかった。
がしかし、
『レポート、楽しみにしています!』
との声を頂いたのでそれなりのものを書くことにする。
オープン前、駐在の皆さんに
『すき家がサンパウロにオープン
味付けはブラジル人に合わせてるので、期待しないでください』
と社内メールにて告知した。
サンパウロにできた『すき家』のターゲットはブラジル人だ。
非日系ブラジル人で日系ブラジル人ですらない。
店内もブラジル人の体系に合わせた間取りというか、寸法というか、幅というか・・・。
カウンター席の席同士の間隔は広く、
そこに
テーブル席も同じで
従業員の移動スペースもある程度
ごはんの上に肉&Couve-manteiga(ケール)。
Couveが我がもの顔で乗っかっているのがなんか素敵だ。
七味はあるが、紅しょうがはない。
そして生卵もない。
味付けは濃い。
(友達はさらに醤油を足していた)
彼氏は『もったいねぇ~~~~~』と言っていた。
確かに別々で食べた方が絶対美味しい。
でもコレはコレでOKだと私は思う。
ただこの日は・・・前回以上にしょっぱかった。
本場のブラジル味と化していた。
オープン当日に足を運んだ為いろいろ聞かれるはめになった。
≪ブラジル生まれ、日本育ち人間≫
-・・・んで、Couve乗ってて、紅しょうがは乗ってなかったねぇ~
-えぇ~!!!何で!
-だってブラジル人向けだし
-あぁ、そっか
-そうそう生卵も置いてなかったね
-えぇ~ヤダ~~~
-だってここの人卵ナマで食べる習慣ないでしょう
-ん~まぁそうだけど、どんなのがあった?
-普通の以外に、肉の横にFeijoadaが乗ってたりとか、トマトだったりとか、チーズが乗ってるやつもあるし・・・。
-・・・。(顔全体で気持ち悪ぅっと言っている)
-うん、日本の牛丼と思っちゃダメよ、ここのはブラジル人向けなんだから
-えぇ~やだぁ~~~
-やだぁ~~じゃねぇしっっ!!!
しょうがないやろ、ブラジル人向けなんだから 怒
≪上司1≫
-焼酎はあったか?
-え、ありませんよ
-なぜだ
-ブラジル人向けなんで日本酒は置いてません
-だめだそれじゃ!
-もともと日本人向けじゃなし、それに飲み屋じゃないんで 怒
-じゃぁ、行く価値はなしか。
-それはご自分で判断してください 怒
≪上司2≫
-なんかすき家評判悪いらしいよ、『酷い』って
-えぇ、でしょうね。ちなみに皆さん何ておっしゃってます?
-しょっぱいって
-あぁ~確かに日本の方には大分濃いでしょうね
-すき家なのに何でそんなにしょっぱくるすんだろうね~
-ブラジル人向けなんで。怒
-また行こうと思う?
-はい、私の味覚はブラジル人なんで。
告知の際ちゃんと
『味付けはブラジル人に合わせてるので』
って書いたやんか・・・。
何もかもブラジル人に合わせてある。
デザートも後にメニューに載るという・・・。
理解していただけるであろうか?
『日本人に気に入ってもらおうなんて全く思ってない』
ってのがそんなに難しい?
何回『ブラジル人向け』って言わないといけないの?
何回言ったら理解できるの?
日本人が知っている『すき家』を期待したら
そりゃ~ ガッカリするわっ!
そりゃ~~~ まずぅっっ!!!とか思うさっっ!!!
日本のものと全く違うんだから、当たり前です。
ナゼ私がもうすでに3回も行き、
さらに足を運ぼうと思えるのか・・・。
答えは簡単。
『牛丼』が食べたいから。
『すき家の牛丼』が食べたいのではなく、
ただ単に『牛丼』が食べたいのだ。
あの牛丼はもともとあぁいうものと考えたら、普通に美味しい。
そこに『すき家の・・・』と入るから皆勘違いしてしまう。
サンパウロは移民によって栄えた都市。
多国のレストランが集まり、街を出ることなく世界中の味を楽しめる。
と言うが、実際は『なんちゃって』が多いと思う。
実際ブラジル人が日本食店に行って頼むものは焼きソバだ。
しかも『あんかけ』。
ソースは非常に少ない。
レストランでは絶対に焼きソバを頼む。
刺身を食べる時ご飯は別に必要ない。
それが普通となっている。
このようなものを見てしまうと、
他国のレストラン自体を疑ってしまう。
むしろ本物を知らないのだから疑うべきであろう。
そんな『なんちゃってレストラン』が多いであろう都市に住んでいるのに・・・
ブラジル人にあわせた味付けと店が言っているのに・・・
何でそんなに期待しちゃったの?

