思い当たる事 | 日本空手道 葉隠塾東京本部 瞬機必殺の理

思い当たる事

ぼくにブログと云うものを教えてくれたのがアメーバのそれでした。
それこそ退職後初めて興味を覚えたものと云えましょう。

多くの方々とも知り合え楽しくまた不愉快な思いもしながら足掛け10年も続けて来たのです。

なかなかそこから離れる事は難しく思いました。
習慣と云うか癖になって仕舞ったのですね。

今も人様のブログを覗くとご自身の怒りをぶつけておられる方を多く見かけます。
怒りは確かにある種のエネルギーになってはいるのですが、そこから得るものはなにもない気が
してなりません。

事実、怒りは自ら発進させたものであり決して人に向けて良いものではありません。
向けたとたんそれは自分に跳ね返って来る事を知るでしょう。
怒りを感じたら自らの内に秘めるのが良策でしょう。

ボク自身人様と激しくぶつかり合って来ましたがそのお陰で多くの友も失いました。
思い返しますと先日失った友はとても温厚な方でした。
彼は滅多に怒りを表す事は有りませんでした。
怒りを表すときは嘆きと悲しみに替えて知らしめるのです。
それで何度となく心を洗われた気がします。

彼は宗教家では有りません。
むしろ現実的なビジネスマンでした。
しかし、その優しさと紳士的なお行儀が彼の印象を作り上げていたように思います。

友は失ってはなりません。
自らの至らなさを怒りに替え失ったものの多くを悔やみます。

新たな悔やみは避けなければなりません。
何か日毎に年寄り染みて来ますが、それが人間として行き着く場所のように思います。

怒り、恨みは嘆くべき事なのです。

塾長成嶋弘毅