『我慢に比べれば』

正月休みの前にやり残した歯の治療を今日受けて来る。
なぜもっと事前にしなかったかと悔やむ事しきり。

子供時代を省くと歯で治療を受けることはほとんどなかった。
親知らずは何故か最も早く虫歯になったりしたので、痛みが嫌でそれも野蛮にも自分で抜いた。
人は驚くが不愉快な痛さが続くならむしろ早く抜き、楽になりたかっただけだ。

暮れは食事会など今でも多々あるので歯の痛みは我慢ならないが、今回は奥歯でも使用頻度の
高い部分なので自ら抜く事は控えたが、痛みがあるといっそ抜いてしまうかと云う乱暴な考えも
頭に浮かぶ。

いわば我慢が足りないのだろうが、今更直す事も無理な気がする。

少しは耐えて忍ぶ事も覚えよう。

しかし、こんな事もあった。
胆石の痛みで溜まらず力一杯腹に力を込め力んだのだ。
するといきなり痛みが去った。

ドクターに報告をすると「腹圧で石が十二指腸へ落ちたのかな」と云う答えだった。
その時思ったことは、であるならば「気合いで腹圧をかければ残りの石も落ちるのかな？」
であったが、そのチャンスはなく手術で石は取り去られたのだった！

野蛮人はどうしようもない。

塾長成嶋弘毅

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