『猫との沢山の思い出』

スピーディーと呼ぶ猫が２０年以上も側にいる。
次女が裏で家の猫が産み落とした猫が帰らないので小屋から這い出して来た子猫達を
哺乳瓶で育てたのだ。

その中で育ったのが３匹いた。
茶色の虎猫デブさんとぶちの三毛猫ミーさんと彼のスピーディー君だった。
三匹は仲良くすくすくと育って行きました。

その頃あまり身体の具合の良くないぼくの母がおり、その日は丁度発作をお越し入院した日で
あったと思う。

その為三匹は暫く宅猫所に預けられた。
母が戻ったので子猫達も戻って来た。

預けられた先で何があったかは説明もないが、三匹の子猫の顔が子猫から成猫のものに変って
いました。
怯えたりはしないのですが大人顔に変っていたのです。
恐ろしいものですね、余程苦労したのでしょう。
でも三匹は一緒だったため気持ちは強かったのでしょう。

そうこうする間にも時は経ち猫達も育っていました。
ところが今度は母が亡くなって終ったのです。
以前の事があり預けることは避けました。
多少の不自由はあっても三匹そろって家で過ごせばそれでも幸せなはず。
ところが今の今まで飛び跳ねて遊んでいた茶虎のデブさんが急に元気がなくなり母の臨終に
合わせ殉死してしまったのです。

きっと猫好きの母が自分の猫ではない筈のデブさんを連れて行って終ったのです。

それから三匹の子猫が二匹になったのです。

スピーディーと呼ぶ猫は素早く元気な猫でしたがどうも病気がちで、尿道に石が溜まり易く
長い事病んでいました。
ある時お医者様のすすめで人口尿道を作るため可哀想に男根を断ったのです。
それからは元気が戻り今もなお生きていてくれます。

あんな大病をしながらの２０年をゆうに越えたのです。

嬉しいことです。
ミーさんと共に熱川の別荘にも行きました。
幸せな余生を家族と共に過ごしたのです。

思い出深いスピーディ君なのです！

塾長成嶋弘毅

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