『愛車と夢の車』

ぼくは好んでディスカバリーチャンネルで車の再生を楽しみます。
夢が一杯だからです。

古い車が見る間に再生されるのがまるで夢のようなのです。
蘇る車！夢です。

ぼくが成年の頃、まだまだ車が高価で貴重品でした。
欲しくて堪らなかった車がありました。
その当時、中古車のキャッチフレーズで「この車は箱根の山を登ります。」と言うのがありました。
今どきでした箱根の山も登れないような車は売れません。

そんな頃ですからぼくの求めた車が如何に入手困難であったか想像下さい。
それは箱型MGのTFでした。

それは華奢でしたが、臙脂色（えんじいろ）のクラシックで上品なスポーツカーでした。
ぼくの手に入らなかった夢の車です。

その後間もなくして今度は現代的な容姿のシボレーコルベアです。
色はブリティッシュグリーンの車体でとても低く、シックで屋根を拭くのにも胸の高さでした。
ぼくの多くの思い出が詰まった大好きな愛車となりました。

塾長成嶋弘毅

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