『師弟とは』

弟子と師の意味は昔と今では全く異なるように感じます。
弟子は例え師を越えても越えられない多くの障害がありました。
今は例え弟子であっても師を凌ぐ力があれば越える事が許されます。
言わば下剋上ですが、今の時代それは全く関係なくはたも問題なくそれを認め
て悪怯（わるびれ）れない人数多（あまた）です。

それは難しい問題でして、誰もが表には出さないまでもその下剋上をなした者への
評価は厳しいもので、その者のその後の態度次第で見えない力に邪魔され中々思うが
侭に事が運ばなくなる事を知らねばなりません。
例え実力がものを言う世界でも人の意志で動かされているのですから、妬みを買うようで
あっては大成は望めないのです。

自らの力には見えても人は他の協力なしに成し遂げる成功は至って少ないと言うことです。
処が人は一度思い上がると周囲が見えなくなってしまうのです。
思い上がりは折角巡ってきた好機をフイにしてしまい再度機会を作るのは初めての時以上に
困難になってしまうのです。

そのような人間を見たことはかぞえきれません。
だからこそ、そのような弟子や後輩を上手に誘うのも師であり先輩ではないでしょうか。

奢らず（おごらず）昂（たかぶら）らず、
怠（おこたら）らずに学び続けて参りましょう。

塾長成嶋弘毅

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