鯨の尻尾より鰯の頭 | 日本空手道 葉隠塾東京本部 瞬機必殺の理

鯨の尻尾より鰯の頭

どうした訳か僕は昔からメジャーとマイナーを分けるとマイナーに贔屓した。

江戸時代、剣の道場と云えば先ず始めに名前の挙がるのは千葉の玄武館、斉藤の練兵館と、それに
並び桃井の士学館が江戸三大道場に数えられていた。

とは言え他に実力派の道場がなかった訳ではない。
ひっそりと静かに技を練り、人を鍛える流派として密かに知られたのが無外流「辻平右衛門 直正」
の名が高い。

我々の多くは池波正太郎作品である剣客商売の名が頭に浮かぶだろう。
タイムスリップして訪問しない限り、
名が上がるとか有名になるとはそう言う事なのかも知れない。
既に事実を知る事は出来ないからだ。

ただ、人の口に登ったり、書き残されたと云う事実はそれなりの根拠ではないだろうか。
そうこう思い合わせると、どうしても派手やかに名を残す処以上に地味でマイナーなものへ惹かれる
心は仕方がないのではなかろうか。

それは確かに判官贔屓には違いないが、それも日本人の特異性から産まれた思考と思えば
止む終えないことでもある。
義を見てせざるは勇なきなり、である。

実は僕は自分の自らの流派に寄せる矜持は並々ならないものがある。
その根拠を問われれば、信じて来たならばこそ今迄何処にも属さず単独でやってこれたのだと
思っている。

矜持とは、そんなものではないだろうか。
孤高などとの思い上がりはないが、やはり鯨の尻尾であるより鰯の頭の方が好みである。


塾長成嶋弘毅

19dl>
成嶋弘毅 葉隠流空手 [DVD]/成嶋弘毅



¥5,880

Amazon.co.jp




「武士道」子育て―強くて品格ある男の子を育てる方法/成嶋 弘毅

¥1,365
Amazon.co.jp

日本人の心を奮い立たせるサムライの言葉/成嶋 弘毅



にほんブログ村 格闘技ブログ 空手へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ