事の始まりの全ては憧れにあった
時々僕は気が向くと一日読書をする。
今朝はまた古い本を引っ張り出し読みふけった。
その題名は「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」でした。
木村正彦の時代、僕がまだ産まれるか産まれない頃だった。
当然そこにまつわる話は日本の格闘技界の話題が中心となる。
僕にとってのそれは全てがキラキラと輝いていた時代でした。
テレビが普及し一躍脚光を浴びたスポーツと云えばプロレスでしょう。
ブラウン管を通して見る力道山はそれこそ子供達の憧れの的でした。
戦勝国のアメリカからやって来たプロレスラーを迎え撃つのは勿論大相撲出身の力道山。
その横に居たのがタッグを組んでいた日本柔道界の王者木村正彦でした。
相手はプロレスのシャープ兄弟、言わば敵国からの刺客、子供心を踊らせ夢中で見たものです。
既にそのころ盛りを越えた木村選手はリキ道の引き立て役に回っておりました。
リキ道はハワイ遠征も多かったものか常に肌は小麦色に焼け、髪型は短めのオールバックです。
リキ道はトランクスを持ちいずに長いタイツ姿。
それが又新鮮でした。
方や木村選手は海水パンツのようなトランクス姿に髪型は当時の叔父さんカット。
比較対象としては木村選にとってかなり部の悪いものでした。
当然シャープ兄弟はプロモーターでもあるリキ道に花を持たせ木村を反則まがいの技で苦しめ
ます。
それこそあの不敗の柔道王の姿は何処にもありませんでした。
ヨレヨレになった木村選手は居たたまれずリキ道にタッチ、そこで颯爽と現れるのはヒーロー
力道山なのです。
当たるを幸い空手チョップを振り回し相手を叩きのめすのです。
それを見る子供達の目はもはやリキ道一人に釘付けです。
そこで木村選手は子供達に取ってはただのリキ道のお荷物にしか過ぎませんでした。
テレビ局の狙い、絵面(えずら)政治、経済的な意図を知らない子供達に取ってはそのように
映っても仕方ありません。
かく言う僕も当時はそう思っていました。
そのような状態が続き、我慢ならなかったものか、いやそれすらも宣伝に利用されたのか、
木村正彦VS力道山の日本一決定戦が行われたのです。
結果はそれこそ「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」をお読み下さい。
レアルタイムでその試合を見た少年時代の僕に与えた影響はそれこそ大きなものでした。
木村選手が伸びて(倒れたと云うより)仕舞った姿を見て木村先生の嘗ての実績や勇姿を頭に
焼き付けてあるファンはその姿を見て涙していました。
それほど氏の印象は偉大であったのです。
後年お目にかかり食事を共にさせて頂いた思い出は掛替えのないものとなりました。
少年の僕はすべて憧れに始まった後、失望に至り、それをCross overした処にリアルなものが
見えて来たのです。
僕の憧れ、白の道衣に黒い帯。
不敗、不屈の男に憧れた後に到達した処は「だからどうだってんだ~!」なのです。
一貫不惑で贔屓したからは、例え対象者がどう変化しようと一度心に思った以上は
「だからどうだってんだ~!」で全てが洗い流されるのです。
塾長成嶋弘毅
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木村正彦の時代、僕がまだ産まれるか産まれない頃だった。
当然そこにまつわる話は日本の格闘技界の話題が中心となる。
僕にとってのそれは全てがキラキラと輝いていた時代でした。
テレビが普及し一躍脚光を浴びたスポーツと云えばプロレスでしょう。
ブラウン管を通して見る力道山はそれこそ子供達の憧れの的でした。
戦勝国のアメリカからやって来たプロレスラーを迎え撃つのは勿論大相撲出身の力道山。
その横に居たのがタッグを組んでいた日本柔道界の王者木村正彦でした。
相手はプロレスのシャープ兄弟、言わば敵国からの刺客、子供心を踊らせ夢中で見たものです。
既にそのころ盛りを越えた木村選手はリキ道の引き立て役に回っておりました。
リキ道はハワイ遠征も多かったものか常に肌は小麦色に焼け、髪型は短めのオールバックです。
リキ道はトランクスを持ちいずに長いタイツ姿。
それが又新鮮でした。
方や木村選手は海水パンツのようなトランクス姿に髪型は当時の叔父さんカット。
比較対象としては木村選にとってかなり部の悪いものでした。
当然シャープ兄弟はプロモーターでもあるリキ道に花を持たせ木村を反則まがいの技で苦しめ
ます。
それこそあの不敗の柔道王の姿は何処にもありませんでした。
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力道山なのです。
当たるを幸い空手チョップを振り回し相手を叩きのめすのです。
それを見る子供達の目はもはやリキ道一人に釘付けです。
そこで木村選手は子供達に取ってはただのリキ道のお荷物にしか過ぎませんでした。
テレビ局の狙い、絵面(えずら)政治、経済的な意図を知らない子供達に取ってはそのように
映っても仕方ありません。
かく言う僕も当時はそう思っていました。
そのような状態が続き、我慢ならなかったものか、いやそれすらも宣伝に利用されたのか、
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結果はそれこそ「木村正彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」をお読み下さい。
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木村選手が伸びて(倒れたと云うより)仕舞った姿を見て木村先生の嘗ての実績や勇姿を頭に
焼き付けてあるファンはその姿を見て涙していました。
それほど氏の印象は偉大であったのです。
後年お目にかかり食事を共にさせて頂いた思い出は掛替えのないものとなりました。
少年の僕はすべて憧れに始まった後、失望に至り、それをCross overした処にリアルなものが
見えて来たのです。
僕の憧れ、白の道衣に黒い帯。
不敗、不屈の男に憧れた後に到達した処は「だからどうだってんだ~!」なのです。
一貫不惑で贔屓したからは、例え対象者がどう変化しようと一度心に思った以上は
「だからどうだってんだ~!」で全てが洗い流されるのです。
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