『心得』 | 日本空手道 葉隠塾東京本部 瞬機必殺の理

『心得』

『心得』

最近朝ヒゲを剃る時、必ず思い起こす風景があります。
それは、昔のサムライが湯をわかし、桶に入れ、膝に手ぬぐいを載せ月代を湿し
手にしたカミソリで延びた月代の毛を剃る図です。


そう思うとヒゲを剃る面倒な作業も楽しく、
さほど時間がかかるように思えず出来るのです。
何しろ現代の我々は水道の蛇口を捻ればお湯も出るのですから。


独身のサムライは毎朝出仕(努めに出る)する前に、
袴にコテを当て(アイロンと同じ)
髪には香を効かせ(今で云う整髪料)整えるさまを思い浮かべると、
普段の面倒と思う所作も楽しくなるのは何故でしょう。


広い狭いは別にし、掃き清められた庭に残った桶の湯を捨て、
打ち水の変わりにする仕草なども同時に思い浮かべます。


昔の日本家屋は、内も外も掃き清められ、濡れふきの後、
乾拭きを重ね、それは清潔でした。
畳は古く、廊下の木は古くとも清潔感は漂っていたのです。


思いますに、お寺と神社を比較した場合、
神社にこの雰囲気を感じますのは僕が神道だからでしょしょうか。


清楚、清潔は規律と秩序を感じさせるものです。


池波正太郎さんが、物語の中で、「その衣服は質素だがどこか垢じみてない」
その台詞が物語っているように感じます。


昔から日本人の心にはこの心得が何処かに染み付いているのではないでしょうか。


大切に取っておきたい徳目です。


葉隠塾  成嶋弘毅


にほんブログ村 格闘技ブログ 空手へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ


ブログをご覧下さる方々へのお願い;
葉隠塾ホームページ http://www.yoin-juku.com/

コラム&武士道の欄を設けております。
ご覧下さいました方よりコメントなりメッセージを
ブログの方に頂けましたら幸いです。

宜しくお願い致します。