遊び惚けた少年期 | 日本空手道 葉隠塾東京本部 瞬機必殺の理

遊び惚けた少年期

僕の少年期(14~19歳)は、進学と遊興の入り交じった時期でした。


戦後の復興が目覚ましく、ゆっくりと勉強など出来ないほどの
誘惑に満ちた世相だったように思います。


1960年代に入る前からその直後は町も信じられないほど静かでした。


家の都合により赤坂に移り住んでからの僕の人生は大きく変わって行きました。
勉学もその頃になると一段落、残るは遊びだけです。


渋谷、新宿は中学生時代に卒業し、
銀座とその頃から盛んになった赤坂や六本木はまさに家の庭のようなものでした。


学校には友人を求め登校し、そこから一日のスケジュールが決まるのです。
学校のあるお茶の水のHill Topホテルで生意気にも昼食を済ませ、
町に繰り出すのです。


当時は16歳から小型車の免許が(1000cc以下)取得出来、
遊びをさらにエスカレートさせたのです。それは楽しい青春でした。


横浜、湘南に午後から繰り出し、夜は赤坂、六本木とまるで
歌に唄うような生活でした。



そこで、空手ですが当然のこと不良少年には欠かせないアイテムであり、
もっぱら多用しました。



そんなある日、友人とともにそいつの家に朝帰りすると、
庭で親父殿が庭の手入れをしていました。


バツは悪くても礼儀、”お早うございます。ただ今戻りました。”と
挨拶はしかりとしたのですが、親父殿はニコリともせず、
応接室に行くよう云われました。




『若く可能性に満ちた君達は何をしても許そう。
            しかし、無意味な時間はすごすな。

毎日毎日をこの日で終わりと思い、一生懸命に生きなさい。
                その積み重ねが人生です。』





その言葉は今も尚僕の心に深く残って消えません。


これぞ正しく『一日生涯』の精神です。


しかし、良いライバルでもあったその友も、親父殿もすでにおりません。
逝ってしまったのです。


『一日生涯』はそいつの残してくれた形見と思って大切にしております。




葉隠塾  成嶋弘毅


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