孤独感 | 日本空手道 葉隠塾東京本部 瞬機必殺の理

孤独感

昔、サトウハチローさんとおっしゃる作詞家がおられました。
外観や、その方の歴史を見ると想像しにくいのですが、
とても優しい詩をつくられる方です。


その方がまだ若く、荒ぶっておられた時期がありました。
お父様の理不尽なお母様への扱いに絶えられず、
不良少年になって行くのです。
浅草では相当な顔にまでなったと聞きます。


サトー先生の詩の中で、心に残る一節をご紹介します。


氏が、父親から完全に勘当を受け、家庭教師とともに遠く、
小笠原まで島流しに合いました。
当時、小笠原と云えば南方に位置する絶海の島でした。


そこでの家庭教師とともに過ごす
単調で退屈な(テレビはなく、ラジオも届かない時代)日々は、
それは辛かったでしょう。
その中で氏の感性は益々敏感に澄んで行ったのです。


ある日、草原に大の字に寝転び、青く晴れ渡った空を見ながら、
母を思い、故郷を忍び、感じた哀しみを後に作詞し、
”長崎の鐘”と云う詩の中で使いました。



こよなく晴れた青空を、悲しと思う切なさよ、、、、。



僕はこの気持ちを嫌と云う程判る気がします。
平和に晴れ渡った青空の下、自分一人が不幸なのです。
幸せに満ち、楽しんでいる友と一緒の時、
フッと孤独感を味わったことはありませんか。


自分はこの人達とは違う。その孤独感です。


僕は落ち込むと、”こよなく晴れた青空”が頭をよぎるのです。


人は皆、寂しさを抱えて生きているのです。貴方一人ではありません。


葉隠塾  成嶋弘毅


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