札幌に来たばかりの昨年は、一日に三度も転び、そのうち一度は病院へ行く羽目になったりもした。
今年は気をつけていたつもりだったが、年明け早々に一度、盛大に転倒。 おまけに頭を打ってしまい、しばらくはムチウチのような症状に苦しんだ。 ニットキャップをかぶっていてよかった。まさか防具としての役割まで果たしてくれるとは。
今日の札幌は、日中こそ天気が良く暖かかったものの、その影響で雪の表面が氷化し、非常に滑りやすい状態に。
実際、今日だけで転ぶ人を三人も目撃した。
北海道の三月、まだまだ油断ならない。
ライトのポジションに背番号66番が戻ってきた。
そう、万波中世。彼にとって今シーズン初のエスコンフィールドだ。
僕がライトスタンドに座る理由は、まさにこの魅力的な右翼手のプレイをじっくり観るためである。いきなり2安打2得点と存在感を見せてくれた。
そして、今日の主役は何といっても吉田賢吾だろう。試合前のバッティング練習での好調ぶりを見た首脳陣が、前の試合で特大のホームランを打った清宮に代わり急遽スタメンに抜擢。その期待に応えるように、いきなり4安打の大活躍。
さらに、一塁走者のときも一球ごとにリードをとり、丁寧にプレイする姿が印象的だった。こういう選手が台頭してくるのが、ファイターズの面白さ。
さて、ファイターズの先発はバーヘイゲン。
2回、ヒットとエラーが絡み、あっさりと3点を先制される苦しい展開。しかしその裏、チームに再合流した万波が二塁打を放ち、吉田のタイムリーで1点を返す。
そして試合が大きく動いたのは6回だった。
一死から野村のセンター前ヒット。続く万波がしぶとく四球を選び一二塁。梅林が凡退し、二死となるも、吉田がこの日3本目のヒットをレフトへ運び満塁に。
ここで代打マルティネス。球場内は今日一番の大歓声に包まれる。期待が膨らむなか、結果はまさかの死球。ため息がもれるも、1点を返しなおも二死満塁。
そして、この試合のハイライトが訪れる。
打席には、頼れるクラッチヒッター・水野。昨年も勝負どころで何度も長打を放ってきた彼が、ここで見事に応えてくれた。
フルスイングで捉えた打球は右中間スタンドへ――
満塁ホームラン!! 強い、ファイターズ。一挙5点を奪い、見事逆転に成功!
その後、池田、宮西、浅利が1イニングずつ繋いでいくも、8回に登板した山城がピンチを迎える。四球、二塁打、四球で無死満塁。そこから三振を二つ奪い、あと一人…と思われたが、途中から一番に入った鵜飼に痛恨のレフトオーバー三塁打を浴び、走者一掃の3失点。
それでも次の打者を三振に仕留め、気迫を見せた。魅力と課題が両方見えたピッチングだったが、これからの成長に期待したい。
最終回はクローザー田中正義が貫禄の2奪三振。今年も期待しちゃうね。
試合は、6-6の引き分け。いやそれでも、ナイスゲームだった。
成瀬英樹 | 作曲家 & ファイターズ全試合観戦チャレンジ中
作曲家、シンガーソングライター。
AKB48「君はメロディー」、乃木坂46「全部 夢のまま」 などの代表作を持つ。
エスコンフィールドに恋をして、2024年に札幌へ移住する。
昨年は53試合を現地観戦し、今年は全試合観戦を目指して挑戦中!
試合ごとの記録はブログ「僕のファイターズ大航海日誌」にて更新中。
球場とともに生きる、最高のシーズンへ!⚾🚀