鳴海貴絵の呟き

鳴海貴絵の呟き

舞台立ってます。

毎月浅草にて笑って泣けるちょんまげコメディーをお届けしています。 未熟ながら演劇人でございます。

鳴海です。

とてもとても遅くなりましたが、

2023年ありがとうございました

2024年もよろしくお願いいたします。


ブログの更新が長らく止まっていましたがその理由の一つとして...

去年衣装制作のお仕事をいただき、ずっと引きこもりながら朝から晩までチクチクと縫っていました笑


去年は衣装のお仕事をいただくことが多くて、今年本番を迎える舞台の衣装制作がいくつかありました。

そのうちの一つ

「ViStar PRODUCE『引き結び』」





和装エンターテイメントです。

この、大人数の、衣装を、私が...???

出来るのか???

いや、やるしかねぇ!!!


という根性と気合いだけで乗り切った...

知る人ぞ知る「趣味:食べること」の鳴海が寝ない、食べないの日々を過ごすことになるとは...笑


Wキャストなので共有したものを着ればいいじゃん、と思うかもしれませんが私は着る人も観る人も楽しんでもらいたいと思ってるので無理してでもキャスト分用意したかったんです。


というか私結局何着作ったの??



その舞台が本日千穐楽を迎えたわけですが




まずこのフライヤーがすごい

なんだこのクオリティーは...

めちゃくちゃかっこいい


これだけで頑張ってよかったーと思いますよね。


ただ、この日のビジュ撮影に間に合わなかった衣装もありまして。

ポスターの衣装は一部の人を除いて全て共有でした。それから団体の公式アカウントで公表されてない衣装もたくさんあってデザインが違う人がいることに驚かれたお客様も多かったかな?と思います笑


でも両チーム、同じように見えてデザインや色が微妙に違うんです。

全然衣装のデザインが違った方もいましたが、外見が同じでも中の衣装は二人分作ったりと工夫しました。


体格がみんな同じの人の方が少ないし、汗かいちゃうからね。


でも一部小道具や衣装が共有だったので申し訳なかった...

次また衣装やるときは共有のものが一つもない状態にしたいね


実は結構驚かれたのですが今回が初の完全裏方でした。今までは演者として出つつ衣装もやってたから大変だったけど、制作数が桁違いしすぎて今回の方がハードでした。

前回別舞台の時もWキャストでデザイン変えて作ってたんだけど私相当自分追い込むのが好きみたい笑


そんなこんなで本当に自分との戦いで負けそうになったりめげそうになったり、なんなら半鬱になったか???と思うくらい心が病んでたんですけど全て出来上がって皆さんに着てもらった瞬間全ての負の要素がどっかいった。

最高のメンタルケアでした。


なにより座組がみんな優しくてあったかくて、私に優しい言葉をかけてくれて衣装も素敵に着てくださって、感謝感謝の日々でした。

一人なの!?と驚かれたし、私も自分で一人なの!?って思ってたけど演出チームの方がすごくサポートしてくださって、私は演出チームがいなかったら無理だった...感謝...えこさんありがとう...らぶ...


めちゃくちゃよかった、本当に。

作品としても面白くて、みんなの個性が輝いてたしヘアメイクさんも武器も全体的にクオリティー凄すぎてそんな中に私がいるのが信じられませんでした。


一着一着、全てに思い入れがある。

人数が人数だったので全員と写真撮れなかったんですけどタイミングよく撮影させてくださった方もいるので後ほど衣装ラフと共に紹介できればいいなと思っています


Xで感想回ってるんですけどファンの方すごすぎる。グッズ作ってる方もいて感動しました。

私もグッズ作るタイプなので嬉しくなっちゃった。

観てくださったお客様にも、演者の皆さんにも、スタッフの方々にも衣装を褒めていただいて私はもうそれだけで幸せです。


出来なかったことが出来るようになったり、かなり勉強にもなったし今までの自分と比べて成長した。


本当に本当に、ありがとうございました。

次回投稿から少しずつ衣装のことをまとめていきたいと思います。


引き結び、最高のメンバーと共に過ごせてよかったです。

全16公演お疲れさまでした!


次は演者として再会できますように!




鳴海貴絵


こんにちは!

10月に入っても日中はまだまだ暑い日が続きますね。

でも朝と夜は冷えるから油断してると風邪をひいてしまうような気温です。

インフルエンザも流行ってるので皆様お気をつけて。


さて、先日役者仲間の桑野結女凜ちゃん出演の劇団テンアンツ「犬噛唐草殺人事件」を観劇しました。





昭和好きにはたまらないくらい昭和ネタをもりもり盛り込んだ内容にクスッと笑ったり声を出して笑ったり、かと思えば急に泣かせてきたりと笑って泣いて良い意味で忙しい舞台でした笑


内容は名探偵金田一耕助(かねだはじめたがやすけ)が犬噛家の遺産問題をめぐって巻き起こる凄惨な殺人事件を、過去に起きた悲劇の謎を紐解きつつ推理を重ねて犯行を暴いていくというサスペンスもの。


某犬神家はどういった内容だったかなぁとか思いながらテンポの早いストーリーに引き込まれました。


公演時間は途中休憩含めてなんと3時間。

多分今まで観劇した中で一番長い公演だったかもしれないんだけど、体感時間的には1時間くらいという見やすさでした。


昭和が好きなので昭和ネタ有り難かった!

周りの客層も年上の方ばかりで、ネタも分かるしお客さんの反応もあたたかくてほっこりしながら観劇してました笑


ギリギリに入ったわけじゃないんだけど、劇場は私が入った時からほぼ満員。

前の席に座ったので迫力がすごくて前説から最後まで本当に楽しかったです☺️

観客一体型で盛り上がるシーンがあったり、オリジナルソングが流れたり一人一人個性的なキャラばかりで凄く好きな作品でした!









お目当てのゆめりん!

メキシコ人のママ、マリィナ!

テキーラが大好きで踊ったり、すぐキレたり感情表現とっても豊かで可愛かった!

「恥ずかしいー!」って言ってたけど、恥とか一切感じさせずやり遂げるの凄いし、マリィナが動いて喋るたびに客席からも笑いが起きててなんだか私も嬉しくなりました笑😆




ダンスの身のこなしは流石!

しかもしかもいつもヒール履いてるんだけどこの時もかなり高いヒール履いてたのに軽快に動いてて凄かったー!

たまたま座った席がマリィナをよく見れる席だったのでたっぷり堪能しました笑


ゆめりんが出る舞台は私が好きな雰囲気のものが多いので毎回楽しみ!

11月も公演が決まってるみたいなので(凄い)稽古頑張って!


公演お疲れ様でした♪

また機会があったらテンアンツさんの舞台観劇がしたいです!


鳴海貴絵


こんにちは!

9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いてますね

このままいきなり寒くなるんじゃないかなと思うのですが、10月入っても暑かったらどうしよう、、、



そんなわけで昨日は松田優さんご出演の舞台「KID」の観劇をするために新宿スターフィールドに行きました。


⚠️ここから先はネタバレの恐れがあるため観劇がまだの方はご注意ください





















































入り口近くのタペストリー。

ちらっと見える胸元がセクシーな松田さんに迎えられて入った劇場は決して広いわけでもなく、地下にある普通の小劇場...だと思っていました。





満員の席で私は最前列の端に座ったのですが、凄かった。出入り口のドアも演者の方々が使っていたので距離が近く迫力満点。

でももっと凄いのは劇場の使い方なんです。


上からワイヤーに吊らされて物が降りてきたり、水を使ったり火花を使ったり煙草を吸うシーンがあったりと


今でもそんなことが出来る劇場があるのかと感動しました。


内容は貧困に悩む人々の苦悩、国境問題、戦争、ストリートチルドレンや誘拐、人身売買、臓器売買などかなり深刻な内容を取り入れた家族愛。

血のつながりのない親子の絆を描いた物語でした。


チャールズ・チャップリンの「独裁者」スピーチから始まったオープニング

チャップリンの演説はとても印象的で覚えていたため、音声が流れた瞬間「独裁者だ」と気づきました。


過去の罪に囚われ苦しみ続ける男

家族を奪われた悲しみと憎しみを胸に生きる女

貧困で苦しむ人々を誘惑し悪の手引きをする女

家族のために行動した結果全てを失ってしまった男

親に売られ居場所を失い今を懸命に生きる少年少女

仲間を守るために最悪の手段を選んでしまう少女


家族とは何か

絆とはなにか


自由とはなにか


重い内容の中でダンスや音楽を使って明るく、貧しくても楽しく暮らしている様子などを表現しているのに心奪われました。

その場にあった鍋やバケツなどを使った即興音楽が凄かった!


2時間半(休憩15分)というロングタイムでしたが、長さを感じさせることはなく引き込まれる展開の多さ。


前編の最後に衝撃の事実があったり、後編が始まって「え?なんで?あれ?」と戸惑うこともあったり、でも全て繋がった瞬間「そういうことかーーーーー!!!」と納得したり


途中、女優さんたちのセクシーなダンスは最前列だったこともあってドキドキと見てしまいました笑


セットの壁をぶち壊したり小道具大道具を壊したり、スプレーで文字を描いたり。

私が観てきた舞台の中で間違いなく「こんな舞台観たことがない!」というような舞台です。


外国の舞台を観てるような斬新な演出が多く、中でも印象的だったのはタイトルにもなった「KID」役の女優さんの無声芝居。

声を発することもなく、顔の表情や目の動き、体を使って感情表現をしていました。


冒頭の演説をしたチャップリンも「言葉の壁を乗り越えて世界の人々に感動してもらいたい」と言っていたように、無声で芝居をやるのは誰でも見て感動することが出来るお芝居なんですよね。

舞台役者は体で芝居をするもんなんだ...と自分に言い聞かせた瞬間です。


あんな表現私に出来るだろうか...感情を全て体で表現する。かなり高度な技術をしている様子に心奪われてしまい、目が離せませんでした。


あと個人的に私と同じ名前(たかえ)の方もいて漢字は違うんですが親近感がありました笑


一人一人、役者さんの技量がかなりすごくて内容もすごくて再演を望まれていた理由が分かります。これは本当に大作だ...


私は涙脆いので絶対泣くと松田さんに言われて覚悟していたのですが、泣くことよりも息を呑む演出と芝居の方が多くていろんな面で感動してました(もちろん泣きました)


恥ずかしながらお金無さすぎて持ち金も少なくパンフレットが買えなかったのが残念...

通販検討します笑



本当に最高に凄かった、感動した。


私たちは自由だ、自由に生きることが出来る

好きな人と恋愛もできる、夢を持つことができる

どこにだって行ける、自由なんだ


この物語で起きてる内容はただのフィクションではない、今もどこかで商品として扱われる人々がいるだろう


広い広い空の下で生きる世界中の人々が笑って過ごせる日が来ますように


機械以上に私たちが必要なのは人間性だ。賢さ以上に私たちが必要なのは優しさだ。これらの資質がなければ、生きることは暴力的になり、すべてが失われるだろう。

ーーーー独裁者(チャールズ・チャップリン)






















鳴海貴絵