JZX100 マークⅡ エンジンオイル漏れ修理No.3 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

すっかり季節は寒くなりつつ

秋というか冬に近づいてきたこの頃で

ございます。

 

朝夕はけっこう冷えたりするんですが

日中は暖かく汗ばむ時もありますね。

 

だからなのか周りで紅葉がまだイマイチで

観光客もちとガッカリな感じです。

 

まじで少し前の秋と違ってきましたね。

 

そんな紅葉を見て和むなんて

気持ちは1ミリも持ち合わせてない

オイラです(´・ω・`)

 

寒くなる方が憂鬱だぜ…

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はJZX100マークⅡの

作業を続きです。

 

 

前回からエライ間が空いてしまって申し訳ないです。

 

前回まではタイミングベルトなどを組んだところでした。

その続きになります。

 

前回の内容はコチラ

 

タイミングベルト・ウォーターポンプなども交換し

クランクプーリーも交換となりました。

 

当初の目的のオイル漏れ箇所の修理も

前回でほぼ完了です。

 

あとは外した部品を組んでいけば終わりなんですが

またまた色々問題が出てくる訳で(´;ω;`)

 

ファンベルトテンショナー

 

 

1Jの鳴きどころのベルトテンショナーです。

プーリーのベアリングがけっこうすぐに異音が出たり

ガタが出たりします。

その部分だけ部品は出ないので交換となると

テンショナーASSYとなるのですが

それはあくまで純正の話。

 

ここのテンショナープーリーのベアリングの品番は

わかりますので単品でベアリングをとれば

ベアリングのみ単体交換は可能です。

 

部品供給は純正だとASSYですが

プーリーはバラせますのでベアリング交換が

可能となっております。

当店でもけっこうな台数の交換を行ってきました。

 

しかし今回はテンショナー自体の張力も弱くなって

きてるしプーリー自体の状態も悪いので

ASSY交換します。

おそらく走行距離20万キロ無交換だと思うので

そういったケースはASSY交換をおすすめします。

 

 

 

 

テンショナー部分に漏れたオイルが溜まっていました。

 

テンショナー内部は単純にバネなのでオイルが

混入しても多分大丈夫かと思いますが

もしかしたら何かしらの影響があるかもしれないし。

 

 


 

オイル漏れの経路の位置関係です。

 

少し洗浄してますがわかると思います。

 

ヘッドカバーやエンジン上部からのオイル漏れが伝わって

漏れてますね。

 

 

エンジンタイミングベルトカバー

 

 

ファンベルトテンショナーASSY

 

 

クランクプーリー、プーリーボルト

 

 

いずれも新品交換します。

特に1JZエンジンはクランクプーリーとテンショナーは

消耗品なので長く乗る方は予備で持っててもいいと

思います。

最近は1JZ搭載車、特にJZX系の部品が出なくなって

きたのが増えました。

ほんと最近出なくなってきたの増えまくりですね。

 

消耗品はけっこう残ると思いますが

外装品、内装品はどんどん製廃となってます。

 

普段平成一桁年式のシルビアやスカイラインあたりを

触ってるオイラとしてはツアラー系なんてけっこう

新しく感じるんですよ。

それで製廃部品だらけってのが信じられん。

 

 

 

 

例によって1Jのクランクプーリーボルトはめっちゃ

高トルクなので専用工具にて締め付け。

 

 

バッチリです。

プーリー周りが新品部品なので気分もいいですね(*'▽')

 

 

 

 

エンジン前回りが組みあがりましたので

お次はエンジンのタペットカバーパッキン交換します。

 

 

タペットカバーパッキン

 

 

IN側とEX側でパッキンは違います。

品番は画像を参照してください。

 

後ろ側に入る半月状のパッキンも

同時交換です。

けっこうここからの漏れが気づきにくく

ミッション下側から覗くと漏れてる車両が多いです。

交換するのは簡単ですが

古い液ガスを掃除するのが大変ですね。

液ガス残りはオイル漏れ再発の原因になりますから

神経質に取り除きます。

 

 

プラグ

 

 

タペットカバーが装着できたので

お次はプラグ交換です。

これは調子が悪いとかではなく交換時期なので交換です。

 

 

 

1JZエンジンプラグ交換の定番といっても過言ではない

コイルのカプラー割れです。

ここのカプラーは割れやすいですね。

 

お客様によくここのカプラーを割れにくくする方法って

あるの?と聞かれますが結論から申し上げますと

無いです。

カプラーのプラスチックがエンジンの熱に侵され

割れますので対策といったらプラスチック保護剤の

浸透系のものを塗りこんでおくくらいですかね。

当店でも数台実験しましたが塗っても割れるものは

割れましたね。

塗ったら長持ちするって事も特に感じられませんでした。

 

長持ちさせるコツは取り外す時と装着する時に

優しく丁寧にやる事くらいですかね。

それでも少しでも違和感を感じたら交換が

望ましいです。

 

 

過去のブログでも何回も紹介していますが

コイルカプラーの単体供給はあります。

 

1個単位で出ます。値段は数百円だと思いました。

品番は画像を参照してください。

 

安価なのでDIYでプラグ交換される方は

予備っておいた方が賢明です。

 

交換方法は過去のブログで紹介しておりますので

参考にしてください('◇')ゞ

 

 

 

やっとここまで組みあがりました。

あともう少しで完成です(*'▽')

 

 

 

 

エンジン始動

 

 

油脂類、クーラントを入れエンジン始動。

 

アイドリングさせオイル漏れや水漏れのチェック。

漏れがなかったら一度エンジンを止めて

上カバーを外しカムプーリーやエンジン前側の

オイル漏れなどをチェックします。

 

クーラントのエア抜きを終えて完全暖気終了後、

試乗して再リフトアップし漏れチェックします。

 

 

漏れ無しです('◇')ゞ

 

 

オイル漏れはバッチリ完治しました。

 

その他の消耗品交換もしたので一気にリフレッシュ

した感じがありますね。

 

世間では1JZエンジンは頑丈ってイメージがありますが

オイラ個人的にはエンジン本体は耐久性は確かに

あると思います。

昔ながらの鉄ブロックだしね。

 

個人的感覚ではエンジンの補類機や消耗品の耐久性は

無いと思います。

どんな車にも言えますがトラブルを放置したり

気づかず悪化してしまうと早期発見なら一部部品交換とかで

済むのもASSY交換、もしくは補類機が悪さしたり影響して

エンジン本体がダメになるケースも多々あります。

 

これからどんどん古くなるJZX系の車体、

走行距離も過走行のものが増えていく1Jエンジン、

維持するのも大変ですがトラブルの早期発見や

マメなメンテにて長く乗れると思います。

 

今や貴重ともなりつつあるJZX系なので

大事に、時には大胆に乗り続けて欲しいですね( *´艸`)

 

 

製廃が多くてもいいじゃないか。

良い車は乗りつづけたいもんですね。

 

 

 

長かったJZX100オイル漏れ編はこれにて

完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またね('ω')ノ