S14 シルビア エンジンヘッドカバーオイル漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様(o´ノωノ`o)こんにち…ヽ(o´・∀・`o)ノわぁ♪

 

 

 

すっかり朝夕が寒くなってきました。

天気が良ければ日中は汗ばむくらいですが

日が落ちてくると一気に寒くなりますね。

 

こういう時に限って

洗車ばっかりで水がとても冷たいぜ。

 

しかも手がガッサガサになってしまった

オイラです(´・ω・`)

 

今度ハンドクリーム買ってこよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はS14シルビアの

オイル漏れ修理作業です。

 

 

 

 

シルビアのSRエンジンに限らず

年式が古い車種や過走行なエンジンは

色々なところからオイル漏れが発生します。

 

各オイルシールからの漏れや

パッキン類からの漏れ、オイルパンからの

滲みが代表的です。

 

そのなかでもよく漏れる事の多い

ヘッドカバーからのオイル漏れ。

 

※タペットカバー、カムカバー、ヘッドカバーとも言います。

どれも同じ意味です。

今回はヘッドカバーで表記します。

ちなみにオイラはタペットカバーと言います( ^ω^ )

 

 

ヘッドカバーは水平対向エンジンやロータリーエンジン

以外は大抵エンジンの一番上にあります。

なので漏れるとエンジンがとても汚れます。

漏れを発見したら早めの交換をしましょう。

 

 

 

 

 

 

今回はヘッドカバーからのオイル漏れが

激しくなってきたのでパッキンを交換していきます。

 

 

 

 

では早速交換していきましょ。

 

 

 

 

 

まずプラグカバーとコイルを外します。

あと純正ブローオフを残している場合はバイパスホースも

外しましょう。

邪魔になりそうなクラセンのハーネスも外しちゃいます。

 

更にブローバイホースを2本外せば

ヘッドカバーにアクセスできます。

 

SRエンジンはこれだけでカバーが外せるので

ラクチンです。

 

RBとかパイピング外さないといけないし

最近の車はエンジンの上にカバーやらパイピングやら

インマニやら通っているのが多く大変です。

 

 

 

これでカバーをとめているナットを外せば

カバーは外れます。

 

 

【!注意!】

同じSRエンジンでもS13とS14とS15エンジンのカバーは

違います。

見た目的にS13系はインテーク側のバルタイが無いから

わかりますがS14とS15は見た目は同じに見えます。

しかしプラグホールの作りとカバー固定方法が

違うのです。

今回はS14なのでカバー固定がスタッドボルト&ナットです。

ちなみにS15だとボルト固定になります。

 

 

 

 

 

ナットを外したところ

 

 

こんな感じのスタッドボルトが生えてます。

 

ナットを外せばカバーが外れるんですが

ここでトラブル発生!

 

 

 

 

なんとナットごとスタッドボルトが抜けてくるでは

ないか∑(゚Д゚)

 

かなりナットが固いのか

スタッドボルトが緩いのかわかりませんが

兎に角これではスタッドボルトを固定する方法が

無いのでナットが外れん。

 

しかもカバーの穴よりスタッドボルトの方が

大きいので、ごと外せないぜ。

 

こんなところが数か所あった。

 

緩めるだけ緩めてフリーにして

カバーにつけたまま外しました。

 

 

 

 

 

やっと外れた

 

 

 

スタッドごと緩めて残っちゃったのは5か所もあった。

 

 

 

 

 

 

基本カバーの穴よりスタッドの方が大きいので

そのまま抜けてこないんだけど

カバーの前側(カムプーリー側)の方は

そのまま抜けた。

前側の方が微妙に穴が大きい。

なんでかは知らないけど。

 

 

 

 

だから他のところは

こんな感じに抜けてこない。

しかもこれをとるのが面倒。

適当にやるとカバーに傷がついちゃうので

慎重に取り外します。

 

下側をバイスで挟み固定し

シコシコ外しました。

 

もちろん外したスタッドボルトは再利用できません。

 

万が一があるのでスタッドボルトは

全て交換します。

 

 

 

 

 

 

エンジン側

 

 

 

ヘッドカバーが外れた感じ。

 

このエンジンは約16万キロ。

 

綺麗な方かな?

 

 

 

 

 

 

カム山なんかは問題無いくらい綺麗。

へんな傷も焼けも無く良好。

 

16万キロにしては綺麗だと思います。

 

 

 

 

 

エンジンリア側

 

 

エンジン4番目の後ろ、バルクヘッド側です。

この液体ガスケットの残りカスの状態を見ると

一回パッキン交換してるね。

 

最初の液体ガスケットも多少はみ出ているけど

こんなはみ出かたはしてないし

周りについていないし。

 

んじゃ

少なくともヘッドカバーパッキン交換は

2回目になる訳ね。

 

 

 

 

 

ネジ山清掃

 

 

 

本来スタッドボルトの固定はネジロック剤を使っています。

 

なのでスタッドボルトを交換するので

ヘッド側のネジ穴に残ったロック剤を

除去しタップにてネジ山を修正&清掃です。

 

その際にゴミがエンジン内に入らない様に

細心の注意をします。

 

もちろん全部のネジ山にやります。

これだけで1時間位やってたぜ…(^_^;)

 

 

清掃完了!

 

 

パッキン当たり面の清掃&脱脂をして

液ガスの残りも清掃して

キレイキレイになりました( *´艸`)

 

やっとこれで組付けに移れます。

 

 

 

はみ出てた液ガスもキレイサッパリんこ

 

 

なかなかハードな清掃でした。

 

残りカスがあると漏れの原因になるんで

きっちり清掃します。

 

 

 

 

外したパッキン&シール

 

 

スタッドボルトは真ん中の1本だけ長いです。

あとは同じ物。

 

画像に写っている物は全て交換になります。

 

 

 

 

スタッドボルト

 

 

新品の部品です。

スタッドボルトのエンジン側のネジに

ロック剤が塗られていますね。

 

 

ナット

 

 

ナットは今までついていたのは貫通の通常ナット

でしたけど新しいのは袋ナットに変更になってました。

 

なんでだろうね?

見た目の問題? それともサビないように??

 

 

 

 

 

Σ(・ω・ノ)ノ!

 

 

パッキン交換している時にハケーン!!

 

バルクヘッド側にあるハーネスが剥き出しに!!

 

ちなみにこのハーネスは点火系のハーネス。

おそらネズミにかじられたんだと思われ。

 

田舎だとよくある事ですわw

 

 

補修

 

 

これで大丈夫です( ^ω^ )

またかじられない事を祈りましょう(^o^;)

 

 

 

 

 

少し寄り道しましたがパッキン交換に戻ります。

 

 

 

あとは組付けていくだけです。

 

 

 

 

 

 

完成(ノ´▽`)ノ

 

 

 

 

元に戻して完成です。

取り付けナットが袋ナットになったから

多少かっこよくなったかな?

 

SRエンジンのヘッドカバーパッキンの組付けは

少しコツがいります。

通常のやり方だと確実にパッキンがズレます。

 

組んだことがある方だとわかると思いますが

まっすぐカバーが乗らないっていうか

パッキンが外れちゃうっていうか…

 

コツっていっても文章だと表現しにくいぜ…

まぁ企業秘密って事でww

 

 

液ガスが乾くのを待って

エンジンを始動し漏れが無ければ

作業終了です。

 

 

こういったパッキン交換の作業内容の

ほとんどは清掃です。

組付け時間なんて数分ですからね。

 

今回の清掃は全部でかなりの時間を

費やしました。

その分キレイになったので

とても満足ですわ(*゚ー゚)ゞ

 

 

 

 

 

古くなってくると

漏ってくるヘッドカバーパッキン。

 

漏れを発見したら

早めの交換をしましょう。

 

ゴム製品は熱にも弱いし

年数劣化もします。

 

エンジンルームがキレイなエンジンほど

メンテが行き届いていると

オイラは思います。

(◎´∀`)bダヨネ.+:♪

 

 

 

 

 

 

それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪