SXE10 アルテッツァ タイミングベルト交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチワ━━(´・∀・`)ノ━━━!!

 

 

 

 

 

 

気づいたら2月も終わり。

2月は早いねぇ。

 

長い事務所カンヅメ状態で

確定申告の纏めをしていたのが、

よくやく先ほど完了して

安堵しております。

 

明日定休日だから

出してきちゃおう。

 

こういうのは早く終わらせないと

気になるし。

 

 

学生の頃の夏休みの宿題も

速攻で終わらせるタイプなんです。

 

逆を言うと心配性過ぎる性格な

オイラです(´・ω・`)

 

 

 

 

今回はアルテッツァの

タイミングベルト交換作業です。

 

※オーナー様に向けての内容と

なりますので細かい部分があったり

話しが長くなりますのでご了承下さいまし。

 

 

 

 

 

 

今回、車検で入庫したアルテッツァ。

一緒にタイミングベルト交換作業のご依頼です。

 

 

 

タイミングベルトを交換する際に

ついでに他も色々交換しちゃいます。

 

 

 

実はこの車両、今回タイミングベルト交換するのは2回目。

そうなんです。もうじき20万キロなんですわ。

とはいっても実際17万ちょいです。

早め早めの交換でございます。

 

オーナー様の日々のメンテの賜物なのか

エンジンは絶好調でございます。

 

搭載エンジンは3Sエンジン。4気筒NAエンジンです。

 

とても20万キロ近いエンジンには思えないくらい

キレイですね。

オーナー様の愛情が感じられます。

 

 

 

 

さてさて早速交換していっちゃいます。

 

 

 

いきなりですが

既にタイミングベルトが見えるまでバラしてあります。

 

アルテッツァの3Sエンジンの場合、

ラジエターを外さなくてもタイミングベルトを交換できる

スペースがあります。

電ファン車なんでね。

 

今回は一緒にウォーターポンプ、サーモスタット、

ホース類も交換するのでラジエターは

外しております。

どうせクーラント抜いちゃうしね。

ラジメターあってもベルト交換できるけど

無いなら無い方がやりやすいし。

 

 

画像を見てもらうとわかりますが

普通のエンジンと違いカムプーリーがやたらと

デカイですね。

このアルテッツァの3Sはインテークとエキゾーストの

両方にバルブタイミング調整機構があるのです。

 

要はトヨタのvvtiってやつです。

 

 

早速ベルトを外しプーリー類も外していきます。

 

今回ウォーターポンプも交換依頼されて

おりますのでポンプを外していきます。

 

ポンプ漏れ

 

 

交換予定だったのでいいのですが

ポンプは漏れを起こしておりました。

 

ポンププーリーの根元から

クーラントが漏れた跡がありますね。

 

ちなみに前回のタイミングベルト交換の際に

ポンプは交換したらしいです。

(前回交換はディーラー)

 

やっぱウォーターポンプってそんなに

もたないのね(´;ω;`)

 

早めに発見されてヨカタよ。

放っておいても良くなる事なんてないし。

 

 

 

 

さて

ポンプを外していくのですが

アルテッツァの場合、ちと面倒なのです。

 

面倒なポイントはポンプを外すのに

エアコンのブラケットが邪魔になるので

先にエアコンコンプレッサーを外し

ブラケットを外さなければいけません。

 

 

エアコンコンプレッサーを外し前にずらしておき

ブラケットを外します。

 

ブラケット固定のネジと一ヶ所共締めなので

ポンプ装着の際にはポンプとブラケットは

同時に装着していく感じになります。

 

 

もう一つの面倒ポイントが

ポンプボディを固定しているボルトが

一ヶ所プラスネジになっているのです。

 

普通4㎜とか6㎜あたりのボルトで

固定されてますが

まさかのプラスネジなのです。

 

しかもけっこうガッツリ締まっていたり

するのですわ。

 

なので油断するとナメます。

 

ナメたらタイヘンぜよ。

 

 

 

ショックドライバーで外します。

 

 

 

予想通り

かなり固く締まっていました。

普通のドライバーでやったらナメる事必至でしたわ。

 

 

とれました。

 

 

 

エンジン内部のウォーターラインもキレイですね。

抜いたクーラントがちと薄かったのは

なんでだろう?ほんのり色がついている程度。

前回交換の時に割る率間違えた?

前回交換したのは、うちじゃないよw

 

 

 

 

 

ポンプ交換

 

 

新品を組んでポンプ交換終了。

下のネジがブラケットと共締めになってるのが

わかるかな?

 

 

 

 

 

ポンプを組んだら

お次はサーモスタットを交換します。

3Sエンジンのサーモ位置はラジエターロアホース付け根、

パワステポンプ後ろにあります。

 

ポンプ組んだ後にやったのだが

ポンプ外した状態の方がやりやすいかも。

つけてからでも全然できるけども。

 

 

外したサーモ。

 

 

 

あら、けっこうサビ?みたいなのがサーモに

ある感じですね。

 

さっきポンプ外した時に見た

ウォータラインがキレイだったので、サーモもキレイかと

思ってましたが、実はけっこう汚れていたのかな?

クーラントの濃度が薄そうだったのでサビが出たのかな?

 

 

 

 

新品

 

 

 

と思ったら新品もサーモのバルブのところ

こんな色でした。

サビてた訳じゃなかったのね!

ヨカタよ(´∀`)

 

ちなみにサーモは純正です。

今トヨタの純正部品はトヨタとレクサスの箱に

入ってきます。

気分だけでもレクサス気分?

まぁアルテッツァはレクサス名もあるしね。

 

 

組み込んでサーモは終了。

 

 

 

お次はカムのオイルシールと

クランクのオイルシールを交換していきます。

 

クランクの方はよくオイル漏る場所なので

タイミングベルトとセットで交換する場合が多いですね。

当店ではよっぽどの車種でない限り

クランクオイルシールの交換はタイミングベルト交換と

同時なら工賃はとっていません。

クランクオイルシールの部品代のみ追加です。

 

500円~1,000円程度なので交換をおすすめします。

 

 

 

今回クランクオイルシールも交換するのですが

オーナー様の依頼によりカムオイルシールも交換します。

 

カムのオイルシールを交換するのは

カムプーリーを外してから交換になります。

 

普通の車でしたら

なんの気兼ねなくプーリーを外すのですが

この車両は前記した通り

カムプーリーが特殊なのです。

(vvtiプーリー)

 

 

基本的にはvvtiプーリー本体はバラしてはダメです。

プーリー本体の中身は色々なギアなどが絶妙なクリアランスで

組んであり本体のネジ1個緩めただけでもバックラッシュが

ずれてしまい、うまくバルブタイミングが変化しなくなっちゃう

そうです。

 

昔、トヨ○のディーラーの若いメカがプーリー外す時に

間違って本体のボルトを緩めてしまい、プーリーがダメになったと

言うのは整備士界隈では有名な話です(マジで)

もちろんダメになったらプーリーASSYで交換です。

調べてないけど

恐ろしい値段がすると思われますヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ 

 

 

決して触ってはイカンよΣ(゜ロ゜;)!!

 

 

 

なのでvvtiプーリー外しは神経を使います。

 

 

取り外し方は

プーリーの真ん中にあるヘキサゴンのボルトを

外します。

 

 

すると

このヘキサゴンのボルトがついているのが

蓋となっており

蓋を外すと奥にプーリー固定ボルトがあります。

それを外せばプーリーは外れます。

 

ヘキサゴンのボルトのついている蓋を

外すとオイルが出てきます。

よって手がベロベロになったので画像はございません。

スマソ!

 

 

プーリー

 

 

 

外したプーリーです。

インテークとエキゾーストで形状が違います。

ピンクペンで1と2を書いてあるのが

ヘキサゴンのついている蓋になります。

蓋の横にあるのがプーリー固定ボルトです。

 

 

 

プーリーのなかにエンジンオイルが入っていますので

タイミングベルトのかかる部分に

オイルがつかない様に保管します。

 

 

 

 

 

 

カムプーリーが外れたところ。

 

 

 

プーリーが外れるとカムオイルシールが見えます。

こうなるとよくある光景ですね。

画像はオートテンショナーも外してあります。

 

 

やっとこさでカムオイルシールに辿り着けましたので

交換していきます。

 

 

 

 

カムオイルシール部分

 

 

 

 

シールが外れたところです。

よく見るとシール取り付け部分の奥らへんと

シール取り付け周辺に液体ガスケットが塗ってあった

跡がありました。

オーナー様に確認したところ、前回のタイミングベルト交換の時

はカムオイルシールは交換しなかったそうです。

よって新車から無交換だと思います。

 

ここのシールは高回転を多用すると漏れる(滲む)

ケースが3Sエンジンはあるそうです。

 

カムとシールのアタリ面からの漏れではなく

シール周りから漏れてくるみたいですね。

 

なので液体ガスケットを塗ってあるのだと

思います。

 

 

 

カムオイルシール

 

 

 

 

カムオイルシールはインテーク側、エキゾースト側と

同じです。

 

 

 

 

シール組み付け

 

 

 

前記の通り

シール取り付け部分に液体ガスケットが塗ってあったので

うすく塗って取り付けました。

 

これでカムオイルシール交換は終了。

vvtiプーリーを戻していきます。

 

 

 

 

vvtiプーリーの蓋のところにも

オイルシールを使っています。

 

ここからオイル漏れを発生させるとタイミングベルトに

オイルが付着する事になってしまうので

必ず交換しましょう。

 

こっちのプーリーのシールは

インテーク側とエキゾースト側で違います。

 

明らかに形状が違うから気づくと思うけど。

 

 

 

プーリーを組み込んだらヘッド周りのシール交換は

終了。

 

 

 

お次はオイルポンプとクランクのオイルシールを

交換していきます。

 

というところで

長くなってしまったので続きは次回へ。

 

次回は残りのオイルシール類を交換して

いきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪