ナルズS15復活計画 ボディ編⑤ フェンダーツメ折り後処理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ...φ(´ω`。)



今日は風もなく
陽気も良い感じですが
花粉全開であります。

さすがにこれだけ気温が上がれば
バイクは気持ち良いでしょうね。

今日は日曜日なんでツーリングのバイクが
店の前をガンガン通過します。

羨ましい目で見るしかできない
オイラです(´・ω・`)



当店の前の道は直線なんで
ツーリングの方々のほとんどの方は
全開くれてます。
SSなんて完全に100~150km/hは出てますねw
うちの前でスピードやったら
入れ食いかと思われますww

せっかく楽しいツーリングだから
捕まらない様にね!!
たまに白バイ潜んでいるよ。
あと事故だけは気をつけてね♪








今回はナルズS15です。

以前にリアフェンダーのツメを折りました。

ちょっとボディ編の流れが前後しちゃうんですけど
このツメ折りの後処理を行っていきます。


裏から



いくらペッタリンコに折ろうとも
密着させるほどに折っても
僅かな隙間はできるのです。

大きなゴミや砂利なんかは
入りませんが雨水や埃は入っちゃいますね。

あとフェンダーを折ることによって
今まで流れていた雨水が溜まるようになっちゃいます。

下手したらスポットの隙間からボディ内部に
雨水が浸入しちゃう事もあります。

普通はツメ部の合わせ目にはシーラーで
コーキングされています。
それが折ることによりシーラーに亀裂が
入り、雨水が浸入しちゃうって感じです。



この最後の処理をちゃんとやっておかないと
アカン訳です。




処理の方法はいくつかあるのですが
オイラはシーリングする方法にしました。



ただシーリングするだけでは
雨水の浸入くらいを防げるだけなので
強度や耐久性、サビ止めを兼ね備えた
パネルボンド施工をします。



まずツメ折り部をキレイに清掃し
軽くヤスっておきます。
ツメ折ってからのヤスりがけは隙間に入り込めなく
やりづらいのでオイラは折る前に事前にヤスって
おきました。

パネルボンドは密着性がいいのでヤスらなくても
いいそうですが、やはりヤスった方が食いつきは
いいです。



んで最後に脱脂しエアーで乾燥。





パネルボンド



安心信頼の3M。

オイラはこれに勝るシーラーを知りません。
てかオイラの板金歴は短いけどもww

皆さんもご存知の様に3Mパネルボンドは
ミキシングノズルを装着しボンドを押し出すと
ノズルを通過する際に混ざりながら出てきます。


ノズル


A剤とB剤がクネクネしたクランク状の通路を
通って混ざる構造です。

以前ナルズS14の時に初めてパネルボンドを
使いました。
すると固まったところと固まってないところが
できちゃいました。ムラっていうのかな?
うまく混ざらない気がします。

押し方がダメなんかな?
パネルボンドがダメなのかな?ノズルがダメなんかな?
などと試行錯誤しました。
買いなおしたりもしました。

でもダメ(´;ω;`)ブワッ
ムラが出ちゃいます…


その時はオーバーフェンダーをくっつける
ためにパネルボンドを使ったので
ガッチリついて欲しかったのに
それじゃダメですね。

一度全て塗ったパネルボンドを剥がし
再度塗りもしました。(これがタイヘンだった・・・)

何回かやったんですが
やっぱり固まり方にムラが出るので
オイラはノズルを使用しません。

3Mパネルボンドは
お高いのでビンボーなオイラは
失敗は許されないのです!!

もうけっこうな勉強代は支払った
つもり!!



この様に直接出しちゃいます。

んでパテを練るように
ヘラ等で混ぜ混ぜします。




エアーを入れないように混ぜます。


完全に混ざると
元々の黒が若干つや消し黒な色になります。
(なんて言ったらいいんだろう?表現が難しい)

真っ黒だった色が僅かにグレーがかると
言った感じかな。


これをヘラで塗りこんでいきます。
ノズルで入れる方が手が汚れないし
ラクチンですがヘラでパテの様に
擦り込みして入れた方がキッチリ入る
気もします。

数回のノズル失敗経験を経て
オイラはヘラでまぜまぜ方法です。
まぜまぜ方法での
失敗はゼロですねd(・∀・)




完成




パネルボンドは硬化まで時間がかかります。

これを施工したのは2日前くらい。

この時期の気温だったら半日くらいでしょうか。

オイラはお昼くらいに施工し次の日の朝まで
放置し硬化を待ちました。

もちろんガッツリ硬化しました(´∀`)

予定より長めに放置させるのがコツです。

乾かしている途中に誘惑に負けて
触ったりしちゃうと、うまく固まらなかったり
中だけ変になっちゃったりするので
触るのは完全硬化後にしましょう。
途中垂れてきちゃったりしても
触らず硬化後に触りましょう。



パネルボンドのうたい文句では
痩せはほとんどしないとありますが
全然しますw
油性のシーラー程度にします。

まぁ痩せたと言うか隙間にしっかり
入り込んでいったと言うか。

逆に痩せて少し落ち着いたら中まで
硬化してる感じです。



狙ってた訳ではありませんが
パネルボンドが硬化したら
フェンダーアーチが頑丈になった
感じがします。強度的には
完全にアップしております。


これは嬉しい誤算♪


パネルボンドで強度上げる方法って
あるもんね。



もちろんパネルボンドは塗装の上塗りも
おk。
防腐効果もあるんでこのままでも
いいんですけど、オイラは後々
クォーター塗る時に一緒に塗っちゃいます。
そうすれば完璧でしょう(`・∀・)ь



3Mのパネルボンドって高いから
躊躇しちゃうけど
後悔はしないと思う。
シーラー系で悩んだ時はこれやね。

強度的にも問題ないし。








ツメ折り後処理終わったんで
次はクォーターパネルの凸凹を
なおしていきますよっと。






それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪ 


【P.S.】
お客様のI塗装様、
差し入れありがとうございました!
ヾ(◎´д`)ノ[Thank You!!]