S110P ハイゼット 水漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ...φ(´ω`。)



今日は風もなくポカポカ陽気。
毎日こんな日だと良いんですが
明日から雨みたいですね。

明日明後日あたりに塗装しようと
企んでいたんだけど雨っぽい…

最近塗装しようとすると雨のような
気がする。

晴れ男だと思ってたら
実は雨男かもしれないオイラです(´・ω・`)




今回はハイゼットの修理です。
形式はS110Pです。
こちら鴨川ではまだまだよく見かける軽トラで
あります。

どうも1週間くらいでサブタンクのクーラントが
半分以上減るらしい。
さらにはエンジン温まってくると
あの独特のあまーいオイニーがしてくるみたい。
どっかからクーラント漏ってますね。
 

 

 

 


エンジン



エンジンを見てみると、たしかにクーラント漏れが
ありました。
エンジンのフロントケース(タイミングベルトケース)の
下部に漏れた跡があります。
しかしケース内部から漏れているようなので
ケースを外してみないとなりません。
おそらくウォーターポンプだと思われます。

この車両は以前にタイベルとウィーターポンプを
交換した経緯があるらしい。(他店で作業)

1度交換したからって
交換時から約9万キロ弱乗っているので
ウォーターポンプって可能性が高いですね。


プーリー類を外し
 

 

では
ケースを開けてみましょう。

※ケースにある傷は以前ファンベルトが切れてしまった
時の傷だそうで。穴あいとるがな。
 

 

 


上のカバーを開けたところ


ポンプが見えます。
画像ではちょうど角度が悪く良くわかりませんが
ポンプの首にあるホールから漏れ跡があります。
(このポンプにはホールが2個ある)
さらには、その上にみえるアッパーホースが接続されて
いるところにサーモスタットが入っているんですが
そこの継ぎ目からも漏れ跡があります。

それ以外にも違う場所からの漏れも
あったのでエンジン上部にあるオルタを外して
チェックしたところ、ウォータポンプのベース(土台)の
奥からも漏れが発見できました。

結果、3ヶ所からの漏れがありました。

古い車両だと複数の漏れがある場合があります。
もちろん全てなおさないと漏れは完治しません。

むろん、同時にタイミングベルトも交換になります。
 

 

 

 


ポンプ


汚いのでわかりづらいですが漏れ跡です。
この時代のダイハツエンジンのEF型ですが
ウォーターポンプは先端部だけ外せます。
(画像のものね)
このポンプがつくベースもポンプの部分になります。

2ピース構造って作りです。
 

 

 


ベース


ここにポンプがつくのです。
このベースがブロックにつきます。
 

 

 


エンジン側


ポンプ、ベースを外すとこんな感じです。
この画像を見るとわかるのですが
水の流れがわかります。
エンジン内部のクーラントがポンプで回され
ベースに行き、サーモケースの横の通路に
行きます。
そしてサーモからアッパーホース、ラジエターと
流れていく感じです。

今回の水漏れの原因は3ヶ所あり
そのうち1つがポンプ、もう1つがサーモ、
残りの1つがベースからとなっていました。

このタイプのウォーターポンプのEFエンジンは
よくここのベースから水漏れをおこします。

それがここね↓
 


ベース横



ベースの横にサーモケースと繋がる穴があります。
ここのOリングからよく漏れるのです。

前回ポンプは交換された形跡はあったのですが
ここのベースは触ってないようです。

横着な修理屋さんになると先端部分のポンプだけ
交換して終わりにしてしまう事があるみたいです。

もちろん本来ならポンプを外しベースを外して
ブロックとのパッキン、ここのOリングを交換しなければ
なりません。
ポンプ先端だけなら交換は簡単なんですが
ベースを外すとなると一気に面倒な作業になります。
オルタも外さなければならないし、組むのもちょっと
コツがいるし。
だから先端だけ交換して付属されてくるパッキンと
Oリングはポイって捨てちゃうみたいですね。

ダメですよm9( ・∀・) ドーン!

おそらくですが
その横着作業によって交換されていなかった
Oリングから漏っちゃったんですね。
ただでさえよく漏るところなのに。
てか作りというか構造がよくない。
Oリングが挟まってるだけでボルトとかで
締め付ける構造じゃないからね。


漏れ場所がわかったので
あとは交換していくだけです。
交換よか掃除が大変ですがw



おっとその前に


クランクフロントシール


もうタイベル交換のお約束ですね。
ついでに交換。
ちなみにシール500円位でした。

 

ポンプとサーモを組みました。
今回使用したポンプはドライブジョイです。

ポンプベースの取付ボルトの1つと
オルタの調整ブラケットの取付ボルトが
友締めです。
面倒ですがオイラはオルタとポンプを同時に
組みました。
あとからブラケットつけるとなると
もう一回緩めるのが気分的に嫌ですわ。

 

 

 



タイミングベルト組みを付けて
ほぼ完成。

そうそう、タイベルやっている最中に
オイル漏れも発見したんだった。
 


オイルプレッシャースイッチ


これ久しぶりに交換した。
昔はよくここからオイル漏れをおこして
交換したもんだ。
最近やらなくなったなー。
てか最近の車のオイルプレッシャーのセンサーって
こんなんじゃないおね。
この形の見たのも久しぶりでした。


 



クーラント入れてエア抜き。
漏れもないようで完成です(`・∀・)ь

タイベルケースの傷と穴はアルミテープで
ふさいでおきました。


オーナーの都合で取りにくるのが1日遅れたので
その間、たまにエンジンかけてみたりして漏れチェック。
どおやら漏れはなおったみたい。

最初エンジン温まったら、例の甘いオイニーしてきたから
やべ~他にも漏れ箇所あるのかし?と思いましたが
以前に漏れたクーラントがメンバーやエンジンブロックに
溜まっていてオイニーを発してました。
エンジンやメンバーを洗浄したら臭いは消えました。
ヨカタ(´∀`)


とどめに交換ステッカーを貼って
終わりです。

 

 


けっこーな距離w


果たして次のタイミングベルト交換は
あるのだろうか?w
この車だったらありそうだな~w

 

 

 


無事、延命治療を施されて
これからもバリバリ仕事できるね!

仕事に使ってる車なんで
早めに仕上げてあげたかったけど
追加部品が届くのが遅れて
完成が少し遅くなって申し訳なかった。

古い車は開けてみないと
わからんところあるからね。



兎に角
無事終わってよかったです。







それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪