S83P ハイゼット ハブベアリング交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様o(・ω・´*)c<【コンニチハ♪】=3=3=3 





すっかり秋の装いで
朝夕はめっきり冷え込んできました。
でも日中はまだ暑さを感じる日もあり
汗かいちゃったりする日もありますね。

残業してると汗が冷えてしまい
風邪引きそうになっちゃいます。


風邪予防に最近は
生姜食ってるオイラです(´・ω・`)






今回はハイゼットの修理です。
S83P系のハイゼットは平成初期の軽トラです。
古く距離が多くなってきた軽トラですが
仕事で使ってる車両はまだまだ現役です。
街中でもよく見かけます。


鴨川だけかも知れませんがw




実は随分前からフロントのハブから
異音が出ていたのです。
ゴロゴロと。
オーナーと相談した結果、まだガタは発生して
おらず、異音だけなんでしばらく様子見してたところ、
とうとう異音が大きくなり(別の異音が発生)
見たらガタも出てしまったので
今回修理での入庫です。
 


ホイールが年季を物語ってます


異音は相変わらずゴロゴロとしているのですが
ここ最近、カーブを曲がってる時にガリガリといった
異音が発生。
即入院してもらいました。

 

 

 



見た目的にはなんともないようですが
ガタが発生してます。
ベアリングの異音でゴロゴロ言うのは
わかるんですが
高音のガリガリ(カリカリ?)はベアリング
じゃないような気がします。

って事でバラしてみましょう。

 

 


Σd(゚∀゚d)ォゥィェ!!! 



バラしてみるとブレーキローターの裏と
ナックルが接触した跡がありました。
※ハイゼットのナックルはパッドの台座とナックルが
一体構造。
正確には内側パッドの台座とローターが接触してました。

要因としては
ハブにガタが発生しカーブ中などにベアリングに
荷重がかかり接触して異音発生といった感じですね。
高音の異音ガリガリはこれでしょう。多分。

 


ベアリング


元からのゴロゴロ異音は
やはりハブベアリング。
ハイゼットのハブベアリングはインナーとアウターが
あって計2個のベアリングを使用しています。
見てみるとアウターが逝ってました。
色もサビ色してます。
手で回すとゴロゴロとスムーズには回りません。



どおやらベアリング交換で修理は済みそうですね。
 

 

もちろんベアリングはアウターがダメだけど
インナー、アウター両方交換します。
シールも当然交換です。
 


バラし


茶色くなってるのがアウターです。
ハイゼットのベアリング交換はラクショーな
部類です。

話は変わりますが
なんで読みがハイゼットなんだろう?
昔はスペルからハイジェットだと思ってたw

 



ハブベアリングのアウターとインナーの
間にカラーがあります。

 

 


カラー


特に重要視するパーツではありませんが
ガタが大きくなってしまった場合、このように
カラーが少し削れて減ってしまってます。

通常このまま組む方が多いのですが
この段差をなくしてやる事で正確なテンションを
ベアリングにかける事ができます。
また新品ベアリングと減ったカラーでは
アタリの問題でまたカラーが削れる恐れがあるので
面倒ですが段差をならします。


ならし終わり


こんな感じに段差が消えればいいと思います。
オイラはヤスリとペーパーで仕上げました。

状態が酷いものであれば
むろんカラーも交換します。


 

 

 


完成


ローターは見た目より段差がなかったので
軽くペーパーをかけ、そのまま使用しました。
接触してからすぐに入庫したのでダメージは
少なかったと思います。

組み終わり、試乗したら
今までのゴロゴロ、ガリガリが嘘のように
静かになりました(`・∀・)ь
心配してたブレーキも特に問題もなく
異音もしないし効きも大丈夫だったので
平気でしょう。
 

 

これでまたバリバリ仕事できるね!

現役続行であるw



今回はオーナーの意思で
最初異音だけでも走ってましたが
本来は異音が発生したらすぐにベアリング交換
しましょう。
ほっといても良くなる事はないのです。

今回みたいにガタが大きくなって
下手すりゃブレーキにも影響を及ぼしますからね。



兎に角、ベアリング交換だけですんで
よかったです。





さーてこれから
オイラは商談&エッセの保険立会いです。
(このクソ忙しい時に…)








それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪