ナルズS14復活計画 外装編 オーバーフェンダー装着 | ナルズ工場長の出来事

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昨日はすごい強風が吹き荒れてましたが


今日はすっかり良い天気ですね。


昨日の風でノボリ旗が1つ破壊されてしまいました。


なんかニュースで見ましたが他では強風で


エライことになってるらしいです。


家が破壊されたり電柱が倒れて停電になってたりと


自然の脅威ってやつでんな。


そんなんに比べりゃノボリ1本なんて


屁でもないですわ。














今回はナルズS14の作業です。














オーバーフェンダーの装着の続きになります。




















前回の作業でフェンダーカットや処理の作業が


終わり、オーバーフェンダー装着の下準備が整いました。


今回はいよいよオーバーフェンダーを装着していきます。











装着の方法も様々な手法があります。














単純にビス留め。


これは後々手軽に脱着は可能になります。


しかし公認(構造変更)を行う場合は


たしかビス留めはダメだったような気がする。





リベット留め。


これが1番ポピュラーな手法なんじゃないでしょうか。


これなら構造変更も大丈夫です。


脱着が少し面倒になります。外す時は


リベットを破壊(もんで)外さなければいけません。





でも通常のエアロなら脱着できないと都合が悪い


んですがフェンダーって1度装着しちゃったら


外すことってなかなか無いだろうし。








あとはパテ埋め。


パテ埋めはフェンダーを装着した後、


ボディとの隙間をパテで仕上げ


スムージングする手法です。


仕上がりはボディになじんで装着されてる


感じになるんで美しいです。


しかし上記の手法の倍以上の手間と時間が


かかるわけです。








リベット留めでスパルタンな感じも


好きなんですがS14シルビアってボディ形状って


丸いんですよ。


旧車みたいな角ばった形状ならリベット留めも


カッコイイんですがS14だと


スパルタンすぎちゃうかな?





ってことで茨の道を進むのを


覚悟してパテ埋めで進めていく事に決定!








装着方法ですが


色々な情報を集め検討した結果、


フェンダーをまずリベットで留めパテで仕上げていく


方法にしました。





パテ埋め仕上げで1番心配となるのが


仕上げ後のパテの割れ。





これがけっこうあるらしいのです。


走行時の振動なんかで割れちゃうみたいですね。




これを防ぐ手立てはフェンダーをなるべく


強固に装着するってことです。


なのでフェンダーとボディの密着面の


強度アップとフェンダー自体の強度アップを


狙いパネルボンドも併用していきます。








パネルボンドとは


強力な接着剤みたいなもんです。


スポット溶接より強度があるそうです。


しかもボディ(パネル)の隙間に流し込むことで


防腐効果もあるそうです。


板金屋さんやボディショップによりますが


フェンダーなどの装着はパネルボンドのみで


行う店もあるそうです。





溶接やリベットなどを使用することにより


「歪み」が発生します。


溶接は熱による歪みが発生する以外にも


熱によるパネル裏の塗装剥がれも発生します。





パネルボンドなら接着するだけなので


歪みはほぼ発生しません。


これがかなりのメリットとなる訳ですよ。





デメリットは値段が高いってことですかね。


これはどうしようもないけど。











では装着準備してきます。







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取り付け部




















パネルボンドがつく場所のボディ側の


塗装を剥がしパネルの地金を露出させます。


地金に装着することによりパネルボンドが


より強力に接着されるのを狙います。











キレイに脱脂して


いよいよ装着です。






















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パネルボンド

















パネルボンドは色々なメーカーから


発売されています。


やっぱり信頼のおける3Mをチョイスしました。





これは主液と硬化剤がそれぞれの


筒に入っており


専用のガンを使用することによって


同時に押し出されノズル部で混ぜ合わされ


充填することができます。


要は二液性の接着剤みたいなもんです。





ボンドの色はグレーがかった黒ですが


乾くと真っ黒になります。






















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リア装着














いきなり装着されちゃってますが


これ1人で作業するのかなり辛い…


結局手がボンドでベトベトになってもうた。


防腐効果も狙いリベットの穴にも充填。


さらにより強固な固定になります。





このオーバーフェンダーも専用品ではないので


事前にフィッテングしても


ボディとピッタリくっつくわけでもありません。


リベット留めした瞬間からフェンダーの歪みも


発生する訳でして。





なんで隙間をボンドで埋めておきます。


後々この隙間をパテで埋めるより


パネルボンドの方が数倍強度もあるので


なるべく隙間はボンドで埋めました。


お陰で手がボンドまみれに


なりましたがねw


そんな状態だったんで途中経過の画像は


ありませぬ。





名前はボンドとありますが


揮発性の臭いもなく室内での使用も


全然問題ない感じです。




























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フロント装着




















こっちもリア同様装着していきます。


調子に乗ってモリモリにボンドを塗ってしまい


はみ出たボンドがハンパないですw











実際フェンダーを装着したのが先月です。


装着した日は天気が良かったんですが


気温は12~14度位。


ボンドの完全固着は接着から約丸4日かかりました。


温めて早期の固着も可能なようです。


ちょっとドライヤーで温めてみましたが


そんなに変わらなかったかな。


ドライヤーレベルじゃ全くダメですね。


板金屋さんが持ってるハロゲンヒーターみたいな


やつじゃないとダメですね。





あと実際パネルボンドを使用した感想なんですが


ボンドを押し出す際に


ノズルで主液と硬化剤が混ざるんですが、


その混ざるのがノズルの中がお互いジグザグな


通路になっており混ざります。





しかしそのノズルを通過させただけでは


きちんと混ざり合ってない時もありました。


そうすると固着にかなりの時間をかけることになります。


最悪固着しなくなります。





なのでノズルから出たボンドを直接充填するんでは


なく一度なにかパレットみたいなところに出し


ヘラなどでしっかり混ぜ合わせ使用しました。


すると固着ムラもなくしっかりと接着できました。


パネルボンドも高価なんで失敗できませんからね。





手がベトベトになるのは我慢しましょうw

























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前後

















こんな感じに装着できました。


さらにリアのフェンダー溶接部にパネルボンドを


塗りこみ防腐効果と補強を狙います。





リアの溶接で歪んだ部分なんですが


フェンダー装着しても全然隠れません。


モロに歪みがわかるくらい見えちゃってます。





こらパテ作業が大変そうですわ。











数日後、完全に固着したフェンダーを


チェック。





かなりガッツリ装着されてます。


ほんとリベットいらないくらい。





目立たない場所でパネルボンドの硬化した


表面をペーパーあててみましたが


表面が若干毛羽立つ感じに見えました。


なんかザラザラした手触りだしね。


ペイントするのは直ではなく


上にうっすらパテを盛って処理したほうが


いいかもね。





まぁパネルボンドの一番の効果は


ガッツリ固定なんで


予想以上の強度でよかったです。








パネルボンドについて余談ですが


色んなメーカーから発売されているパネルボンド。


○○のボンドは強度が弱かったり、□□のボンドは


防腐効果が得られなかったりします。


ちょっとお高いですがやっぱり安心な


3Mにして正解です。


オイラは板金が専門じゃないのでもっと良い


パネルボンドが存在するかもしれません。


参考程度にしといてねw











3Mのパネルボンドは


「オートミックスパネルボンド8115」と言います。


種類はないんですが


これ国内仕様と海外仕様が存在します。


ちなみに上の画像のパネルボンドは国内使用です。


国内仕様でも海外仕様でも商品名は同じです。








何が違うのか?って話ですけど


ぶっちゃけ性能が違うらしいです。国内仕様の方が


良いらしいですよ。


オイラは国内仕様の物しか使用したことがないので


はっきりと性能の違いはわかりませんが。





海外仕様はパッケージが少し違います。


大きな差がその価格。


海外仕様の方が安いです。


よくネットとかで安く売られている3Mパネルボンドでは


海外仕様のものが多いみたいですね。


コレ安いって思ったら海外仕様かどうかを調べてください。





やっぱり強度や防腐を求められるところなんで


きちんとした物を使用されることを


おすすめします。


決して海外仕様の物がダメってことではないですよ。


これも参考程度にね♪














この上にパテを盛って仕上げていく訳ですが


パテを盛る前にしっかりとボンドを乾燥させます。


パテ同様「やせ」が発生しますからね。


オイラの場合が気温が低かったのもあったんですが


硬化まで4日放置しました。


実際は他の仕事が忙しくて1週間以上


放置しちゃいましたがねw

















パテ盛り作業は


表にファイバーパテ&ポリパテ、


裏にFRPを貼ってく予定であります。


ちょっとでも強度を高めないとね。





暇見てちょっとずつ作業進めているんですが


なかなか思ったように進みません。


最近はめっちゃ寒くなってきたんで


パテの乾きも遅いし…




















次からはいよいよ地獄のパテ作業の開幕です。


盛っては削って~盛っては削って~~の


繰り返しですわ。











めーーんどくせーーーー(´・∀・`)











粉だらけになるオイラが


容易に想像できると思われますw




















ってことで


こうご期待m9( ・∀・) ドーン!


























それでは


(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪