ナルズS14復活計画 外装編 フェンダーカット・アーチ上げ | ナルズ工場長の出来事

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皆様( ´ⅴ`)ノィョ―ゥ




















今日は朝から雨降り。


鴨川は昨日の夜、雨すごい降りました。


家のトイレの窓を開けっぱなしにしちゃってて


エライことになっとりましたがな。





今日は午後から雨は上がるっぽいけど


風が強いね。体感温度は低めです。








普通の人の日曜日休みな方は月曜日ってなんか


憂鬱ですよね。なんかダリーみたいな(´Д`;)





オイラは水曜日休みなんで


月曜日は普通の方の金曜日みたいな感覚に


ならないといけないんですが


月曜日って一般的には週明けで色々仕事が動くので


忙しく、金曜日って感覚は無いです。


その代わりなのか休み明けの木曜日って


ダルくないんですよ。


でもまた最近水曜日休めてないんですけどねw


























さて今回は前回の続きです。


ナルズS14のフェンダーの作業を進めました。








前回オーバーフェンダーのフィッテングを


完了させているんで、その続きですね。







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リアマーキング














カットする部分をオーバーフェンダーをあてがい


けがきます。


オーバーフェンダーを取り付けるのりしろを残すように


します。


オイラは実際オーバーフェンダーがつく位置がら20mmのりしろを


とりました。




オーバーフェンダーを装着して車高を下げた時に


タイヤがフェンダーに被らないようアーチ上げできるように


計算して位置決めします。





個人的にはシルビアはリアフェンダーの


ノーマルツメ折りの場合はタイヤの側面を半分位


被せた方がかっこいいと思います。


あくまで個人的意見ですよw


若干リア下がりがかっこいいと思うのです。











しかしオーバーフェンダー装着すると


どうしても前後のラインが強調されてしまうので


リアだけタイヤ被らせると違和感を感じます。


リアクォーターガラス(こんな名前でいいんだっけ?)


とフェンダーの間のボディが広いとかっこ悪いんですよ。














シルビアの場合フロントフェンダーからリアのテールまで


プレスラインが通っているんで見た目にも前後の違和感が


余計に強調されちゃうんですね。














フロントもリアに合わせてカット部分の位置決めをして


おきます。








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フロントマーキング










このマーキングと仮付けをミスると


後々エライことになるんで時間をかけて


慎重に作業します。




切っちゃってから左右の位置が違うなんて


しゃれになりませんからね。






車のボディって湾曲してるところばっかりだし


左右の誤差もあるんで


基準となる位置を出すのにも苦労します。

























まず面倒なリアから加工していきます。


早速カットです。













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ぱっくりとね♪














キレイなまだ処女(無事故車)の体が


傷物になってしまった瞬間です。





同時に下取り査定が大幅に下がってしまう瞬間でも


あります。





最初はさすがに少し躊躇しましたが


歯を1度入れてしまえば、なんの躊躇もなくなり


どんどん切ってしました。


むしろ楽しい?


こう書くととっても卑猥ですね。














オイラはサンダーとエアソーで切りました。


画像はきりっぱなしの状態です。


切り口の状態もきれいに切れました。





ボディって言っても自動車のパネルの板圧って


たかが知れてるんでサクサク切れます。


たしか0.8mmだっけ?0.6mmだっけ?


忘れましたけど、そんくらいですw











外側のパネル(アウターパネル)とタイヤハウスの


内側のパネル(インナーパネル)と2枚構成なんで


切るとこんな感じになります。








インナーのカット位置はツメの折り返し部分をカットした


だけの状態です。











けっこー大幅カットです。













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カットされたフェンダー











ブーメランみたいですね(笑´∀`)ヶラヶラ


投げてもかえってきませんがw








小さな子供ってブーメランのことを


「ブーラメン」って言いますよねw

























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こんなことしちゃってみたり











まゆげ はえちゃったYO!














この切り落としたフェンダーも後で


使うので遊ぶのはこれくらいにしときます。














このぱっくり切ったフェンダー、アウターとインナーを


くっつけなければいけません。








最近はVIP係の車のフェンダー加工で


フェンダーツメカットというのが流行ってる?らしいですね。


ツメ部分だけ切り落としちゃうやつです。


もちろんツメ折りよりもっとギリギリまでホイールを


ツラにもってもれます。











しかし色々見てるときりっぱなしなんですね。


カットしてタッチペンちょいちょいってやって完成みたいな。





トヨタ車(セルシオやクラウン)なんかだとリアフェンダーが


固く頑丈にできてるんでカットしっぱなしでも


強度に問題ないらしい。


万が一開いてきたらパネルボンドでくっつけるといった


感じでした。











いあいあ、ダメでそ。


カットしっぱなしだと車検も通りません。





基本切った場所は「溶接」しないとダメです。





しかも強度的には大丈夫っていっても


どうせでっけーホイール履くんでそ?


車高も落とすんでそ?


んじゃ頑丈でも影響は出ますよ。そりゃ。





実際走行すればカットして空いた空間に


ゴミも砂利も入るだろうしね。








必ずカットした場合はくっつけましょう。








もちろんシルビア系などの


スポーツカー部類は必ず溶接してくっつけましょう。


モノコックボディのリアフェンダーはボディの一部です。


なんかしらの影響はでますよ。


実際オイラみたいにカットして溶接しても


元々の強度から下がってしまうかも知れません。



































ではアウターパネルとインナーパネルを


接合していきます。





カット部分が小さい場合はインナーをハンマーで


叩き持ち上げていけば密着します。





しかしオイラみたいに大幅にカットしてしまうと


ハンマーで叩いても無理です。


どうやっても物理的に無理ですね。


めっさ頑張れはできるかも知れませんが


先にインナーのパネルが裂けてしまうでしょう。


奇跡的に密着しても溶接して結合すると


力の逃げ場所がなくなり大きな歪みがでるのが


予想されます。











なので「短冊切り」します。







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短冊切り











インナーに切り込みを入れ


ハンマーで叩き上げて密着させていきます。





いんや~~これが大変。


肩がパンパンになること必至ですわ。














ここからが本番、溶接していきます。





溶接は色々な方法があるんですが


溶接するっていうことは部材に熱が入るって


ことです。


もちろん熱による歪み、ひっぱり、熱害が


必ず発生します。





一番熱がない溶接方法はスポットなんですが


場所的にも強度的にも好ましくありません。





仕上がりも良く熱も最低限ですむTIG溶接で


接合します。













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仮止め














点付けしていきます。


この段階でも若干歪みなんかでる場合があります。





熱の入りをよく観察して点付けしていきます。




























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溶接








本溶接していきます。





ここが今回の作業のキモです。





ここの溶接テクニックにより熱の入りが違ってきます。





時間をかけて溶接しては自然冷却していきます。





急激に冷やしたりすると大きく歪んだり、ありえない場所が


凹んだりしますので自然冷却がいいですね。





※作業しつつ暇見て画像撮ってるんで左右関係無しになってます。





後々の溶接による歪みを最小限にしたいのなら


溶接はべったりではなく、ところどころがいいでしょう。





今回は大幅にフェンダーをカットしたので


オイラはべったり溶接しました。


某有名ボディショップに相談したところ、そこまでフェンダーカット


するならべったり溶接の方が良いらしいです。


後々の歪みや強度が違ってくるみたいですね。



















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溶接完成








短冊にして切れ込みが入った隙間を


切り取ったフェンダーを再利用して溶接で


埋めていきます。


一枚の板でばっくり蓋をする方法もあるんですが


後々の強度や歪みを考慮し、1つ1つ切れ目をふさぐ


方法を取りました。








多分半自動溶接の方が遥かに簡単です。


画像を見てもらえばわかりますがTIG溶接なんで


この程度の歪みですみます。


半自動でやった場合はもっと広範囲に歪みは


発生すると思います。


半自動の方がどうしても肉盛りが大きくなってしまいます。


するとより両方の部材をひっぱるので歪みも大きく出るわけです。





TIG溶接の場合は手間もかかるし時間も


かかる。おそらく半自動の倍以上の時間が


かかったと思います。

















いんや~~ちかれました(´Д`;)














プライベーターでやるなら絶対半自動ですね。


もう大幅に歪むのを覚悟で。












ここまで紹介しといてなんなんですが


こんな面倒で失敗できない作業、板金屋に


だせばいいじゃん!ってお思いでしょう?





オイラもそう考えてました。





知り合いの板金屋などに色々聞いたところ


みんな「やったことないからやってみないとなんとも…」


って返答なんですよ。


これは不安すぐる。





そらちょっと離れた君津とか木更津行けば


ボディ屋があるからこんな作業余裕で出来ると思います。





しかしここ鴨川近辺にはこんな作業できる


板金屋って無いんですよ。


厳密にはできそーなところはあるんですが、やったことないから


工賃コレだけ見といてって言われた値段がお目目飛び出ちゃう


金額。


んじゃー遠くても経験ある板金屋にだすかーって思い


事前に作業例を見たくて色々店を回りましたが


みーーーんな溶接とかテキトーーーーーなのね!!


どうせ見えなくなるんですが、それを考慮しても


適当すぐる仕上がり。


強度的にこれで平気ナノ?穴とかも塞ぎきれてない


とこもあるでよ?




なんかもうくっついてればいいって感じ。




てかちゃんとくっついてないんだけどねw








こんな仕上がりでは全く納得できないオイラ。








んじゃ自分でやっちまいますか!ってことで


今回の作業ですわw




















当店には溶接のエキスパートがいることだしd(・∀・)




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溶接に関してはかなりの知識と経験があります。








なので今回の仕上がりも抜群に美しい。


溶接ってけっこーセンスが問われるんですよ。




マフラー修理、金属加工などのお依頼、お任せあれ(`・∀・)ь




















お次はフロントフェンダーのカット。


こっちは切って終わりなんで、すぐ終わります。








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フロントフェンダーカット


















もうエアソーでびゅーんって感じです。


片側5分くらいで完了です。





フロントフェンダーはリアに比べて


かなり湾曲してるんでサンダーよりエアソーの


方が切りやすかったですね。




フロントもリアと同様大胆カット。




フロントはここの部分をカットしてしまうと


折り返しのツメ部分が無くなるので


ベランベランになっちゃうます。




いくら強度のある鉄フェンダーでも


明らかに強度が無いのがわかります。




ここはフェンダー装着した後々補強を入れるので


今はこのままでおkです。




















これで全部のフェンダーカットが終わり


オーバーフェンダーの取付準備が整いました。








ってことで次回はオーバーフェンダー装着です。


(これがまたやっかいだった…)





続きます。




















こうご期待m9( ・∀・) ドーン!



































それでは


(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪