最近、東北の方で「クマが出没」というニュース
を良く目にします。
私は九州に住んでいるので、クマとは疎遠です
が、そもそも「クマの心境」で考えてみますと、
● 自分の縄張りにエサが無いから、探し求めて
人里や人家の柿の木や、農作物に現れる。
● クマは、人食の哺乳類ではない。
※ WWF(世界自然保護基金)によりますと、
ツキノワグマは雑食性ですが、植物を主食と
しています。
しかし、ウシやヒツジのように食物繊維を消化
するための特殊な消化器官を持っていないので、
硬くて繊維質の多い植物は避けるようです。
冬眠から目覚める早春には、いろいろな植物の
新芽や若葉、前年に落ちたブナ類の実やナラ
類の実(ドングリ)などを食べています。
この事を念頭に考えてみると、
なぜクマの生息域を、人間は犯したのか?
ここが最大の論点ではないかと思うのです。
クマの生息域である山を切り開き、スギやヒノキ
を人間が植えました。
もともと、森だった場所であり、豊富な食糧が
ある、クマ達にとっては生活圏である森です。
その事には一切触れずに、
● どのように捕獲して殺処分しようか?
● ハンターを要請して駆除すれば良い。
● 地域の人達は、クマに注意して下さい。
このような事だけがクローズアップされて、
連日連夜、テレビやニュースで取り上げてます。
面白かったのは、専門家と言われる人達が、
「人里でのクマ目撃情報は、河川沿いの
柿の木が生えている場所が多い」との事で、
チェーンソーで柿の木を切っていました。(笑)
それであれば、人里とクマの生息域の境界や、
それより山手側の広範囲に、柿の木や、ドングリ
の木を、お腹いっぱい食べれるくらい植えれば
いいのに・・・・・・
と感じた次第でありました。
その境界に、豊富にクマの食糧があれば、
それ以上は、必要以上に危険を冒してまで、
人里に現れないのでは?と思うからです。
クマは、「人を襲うため」に人里に来る訳ではなく
「冬眠するためのエネルギーを蓄えるため」に
本能のまま、食糧を探し求めた結果、たまたま
人里に現れているだけなのだと考えます。
その事を専門家と言われる人達側が理解して、
解決策を思考すれば、これまで新聞やニュース
で言われていた事より、まともな答えが導き
出せると思いませんか?
「義理人情」といいますが、
「義理クマ情」になって考えてみる事も
大事だと感じました。