いつも僕らは何かにつけ、走り回されている事に気づく。
けれど、それを良しとしてる限り何も変わる事なんて有りはしないのだ。
思い立ったが吉日って訳で、僕はこの安定路線からの逸脱行為に踏み切る事に決めて
、その実行日を来週の月曜日にした。
何故なら、多少の準備も必要だし、それに
今日は金曜日だからだ。
もうすぐ仕事も終わるし、周りには三時間も前から誰もいない。
みんな、ハロウィンパーティーに出掛けてしまっていたのだ。
そりゃあ、僕だってハロウィンを楽しみたいけれど、僕と一緒に楽しんでくれる酔狂な人なんて僕の周りには一人もいやあしないのだ。
残念で仕方がない。
いや、この言い方は正しくないな。
何故なら残念なのは僕自身なんだから。
本当に僕は残念な奴だ。
だけど、今更そんな事を言ったって仕方あるまい。
これまで通りの生き方では、この残念さ加減は全く持って変わり様もないのだから。
だからこそさ、この生き方をもう辞める事にしたんだ。
そして、その為の第一歩として、僕はこの会社を辞めるのだ。
そりゃあ、こんな僕を雇ってくれて、しかも好待遇で迎え入れてくれた恩は忘れたわけじゃあないけれど、もう心の決心はついてしまっているんだ。
それに、会社には僕なりに忠義は尽くしたつもりだし、それなりの優秀な成果も残してきたと自負してる。
だから、決して一人よがりな甘ったれで、
やるんじゃないって思ってるんだ。
さて、仕事もようやく終わった。
さっさと帰ろうか。
ガタガタ。
バタン。
「ふーっ。やっぱり外は少し冷えるな。」
ぶるぶる。
ただ、そう、ただだ。
このまま誰も待ってる人もいない寂しい部屋に帰るんじゃ、つまらないよな。
やっぱり、花の金曜日なんだから、少しハメを外すくらい許されるだろう。
そりゃあハロウィンに一緒に楽しんでくれる彼女はいないけれど、そんな寂しい奴にだって救い主は居るものさ。
お金の力さえ使えるならね。
ははは。
少し前から気になってたあの綺麗な娘が、
入っていったお世辞にも立派とは言い難いお粗末なビルにある、あの店にでも行ってみようかな。
一応、ぼったくりの類の店ではない事は事前に確認はとってあるしね。
何だか、楽しくなってきたみたいだ。
ははは。
おっと、その前に何か腹拵えをしとかなきゃ。
空きっ腹にお酒は悪酔いの元だからね。
そうだ!
駅前に出来た新しいイタリアンにしよう。
いやいや、ダメだな。
きっとイベントが大好きなカップルばかりで、楽しめそうもないだろう。
仕方ないさ。
今晩は、この牛丼屋にしておこう、僕には此処の方が気楽でいいしね。
あれ?
あれは佐々木女史だよな、いや、そんな筈が、ある訳ないだろう。
まさか、あの佐々木女史が一人で牛丼屋だなんて、それこそ、天と地がひっくり返ってもないだろう。
だけど、あれはどう見ても、佐々木女史だよな。
あの隠しても隠しきれない優雅で気品のある牛丼の食べ方、安い外国の牛肉がA5ランクの松坂牛に見えてしまうじゃないか!
何にしたって、全くといっていい程、このチェーン店の牛丼屋には似合ってないよなぁ。
あぁ、どうしたらいいのかなぁ?
声はかけずらいし、かといって、シカトもしずらいし。
しょうがないかなぁ?
こういった場合はやっぱり、向こうの立ち食いそば屋に変更だよなぁ。
はぁ、今日は牛丼が食べたかったのになぁ
。
スタスタスタ。
「コラーッ!待たんかい!そこのデブハゲのチンチクリンがーっ!!」
「えっ?!何だ?品の欠片もないこの物言いは?まさか?!」
「おい。こら。待てって。ちょっと。ほら
。赤溝。待てってば。」ぐいぐいっ。
「あ!痛ててて。何をするんですかっ!って、佐々木さんっ!?何で?」
「おうよ。私は佐々木 史奈よ。あなたは
赤溝 大吉。って、全然大吉って感じしないわよね。ハロウィンパーティーにも、誘われないで一人残業してるなんて。はぁ。
ホント情けないわね。大吉さん。おほほ。
」
「うーっ!そこまで言わなくてもいいじゃないですかっ!僕だって好きで一人な訳じゃないんですから。それに、言っておきますけど、僕は火曜日には会社に居ませんよ。もう決めたんです。なので、佐々木さんともお別れですんで。オホホ。」
「え?!な、何でよ!どうして辞めるのよ
。待遇だっていいんでしょ?成績だっていいんだし。理由がないわ。嘘でしょ。ねぇ
。」
「嘘じゃないですよ。本当に本当です。ですんで、僕は立ち食いそば屋に行って、天玉そばを食べるんで。さようなら、佐々木さん。」
「そ、そんな事は許さないんだからっ!
赤溝 大吉。わかったわね!」
「え?な、何で?だ、大体何で佐々木さんが僕に後ろから抱きついてるんですか?
あ!ヤバい。鼻血出そうだ。」
[ふん。もう垂れまくってるわよ。この変態大吉め。恥ずかしいわね。オホホ。」
「くっそー。背中に当たる胸の感触がたまんないや。何だろう。この幸せの絶頂感は?あぁ、このまま死んでもいいかなぁ
。あははは。」
「ダメよ。そんなのは許さないんだから。
ねぇ。わかったわね!さぁ。死なないって言いなさい。さぁ。」
「あのぅ。どうでもいいんですけど。もしかして、佐々木さん、酔っ払ってますか?
それだったら、、。」
「ふん。お酒は飲んだけど、酔っ払ってなんていないわよ。ヒック。」
「酔っ払ってますね。完全に。」
「馬鹿ねぇ。大体、酔っ払わないで、この私、佐々木 史奈様にこんな事出来る訳がないでしょーに。オホホホホ。早くハンカチで鼻血拭きなさいよ。ほら。」
「あ。すいません。」ゴシゴシ。「あ!凄いいい香りがする。ヤバい。鼻血が止まらなくなりそうだよ。デヘヘ。」
「ホント、つくづく、変態大吉なのね。まあ、いいわ。ハンカチの匂いだけで、満足なんてしないでしょ?ねぇ。早くお店に行きましょう。」
「え?ホントなんですか?で、でも、何でなんです?どうして僕なんかを。」
「はぁ~。これだから、赤溝 大吉はダメなのよ。女心を何もわかってないのよねぇ
。まぁ、仕方ないのかなぁ?いいわ。じゃあ、はっきり言うわね。私、佐々木 史奈は、あなた、赤溝 大吉の事が、ずーっと
好きでした!さぁ。これでいいかしら?」
「え!!ほ、ホントなんですか?だって、
そんな素振り見せた事なかったし。それに
佐々木さんはとっても綺麗だし、頭いいし
、何て言っても会社で、結婚したい女性第一位な訳で。ちょっと信じられないよなぁ
。」
「そうね。でも、仕方ないでしょ。好きなんだから。そりゃあ、私だって何回も何億回も考え抜いたわよ。何で、こんなのがいいのかって?可笑しいじゃない?この私、佐々木 史奈たる者が、こんなしょーもない男を好きになるなんてね。でもね、
何度、忘れようとしてもダメなのよ。だからね。決めたのよ。もう、好きな物は好きなんだから、諦めて自分の物にしようって
。だから、わかったわね?いい?いいのね
。明日、家に来てね。両親と会って貰うから。きっと反対されると思うけど。でも、
任せておいて。多分、大丈夫だから。オホホ。」
「え?何それ。いきなり両親ですか?それはちょっとなぁ。んー?困ったなぁ。」
「あのねぇ。私が言ってるのよ。わかってるのかしら?いいわね。大吉。」
「あ!う、うん。そんなに胸を擦られちゃうと。うー。何でも言うとおりにしますから。は、はい。」
「いいわ。じゃあ、こっち向いて。」
「は、はい!」
「ふふふ。可愛いわね。大吉。さぁ、キスをしてくれるかしら?」
「え?!は、はいっ!ではっ!」
チューっ。
「ええ。まぁ、初めてなら、こんなものかしらねぇ?幼稚園の頃を思い出しちゃったわね。懐かしいわ。ふふふ。」
「これは、きっとハロウィンのせいなんだろうな。そうに違いないよ。だって、こんなに幸せな事なんて有るわけないもの。」
「あらまあ!そんなに幸せを感じてくれてるのね。大吉ちゃんは。うふふ。でもね、
私も幸せなのよ。お揃いの幸せね。」
「うん。あのさ、僕も史奈ちゃんって、呼んでもいいのかな?[
「んー。それはダメね。だって、ちゃん付けは格好悪いでしょ。お子様じゃあるまいし。呼び捨てじゃなきゃねぇ。オホホ。」
「え!よ、呼び捨てなの?いきなりかぁ。
結構、ハードル高いんだけど。出来るかなぁ?んー。」
「ふふふ。まぁ、それは追々でね。ねぇ、
お腹空いてるんでしょ。私も、もう少し飲みたいわ。早くお店に行きましょうよ。
ねぇ。大吉。」
「う、うん。ふ、史奈。」
「あら。ちゃんと言えたじゃない。やれば
出来る子なのね。大吉は。」
「あぁ。好きです。史奈様。」
「あら!ダメねぇ。様なんて付けちゃって
。まぁ、可愛いから、最初の内は許してあげるわね。さあ、行きましょ。」
「で、何処がいいの?イタリアンかな?」
「ふふふ。あそこでしょ?」
「そう。さっき一人だから諦めたんだ。」
「だと思ったわよ。意気地なしだものね、
大吉は。」
「うん。まぁね。で、行ってくれるかな?
史奈。」
「えぇ。もちろんよ。あなた。」
「あぁ。ハロウィン最高っ!」
「ふふふ。」
the end
けれど、それを良しとしてる限り何も変わる事なんて有りはしないのだ。
思い立ったが吉日って訳で、僕はこの安定路線からの逸脱行為に踏み切る事に決めて
、その実行日を来週の月曜日にした。
何故なら、多少の準備も必要だし、それに
今日は金曜日だからだ。
もうすぐ仕事も終わるし、周りには三時間も前から誰もいない。
みんな、ハロウィンパーティーに出掛けてしまっていたのだ。
そりゃあ、僕だってハロウィンを楽しみたいけれど、僕と一緒に楽しんでくれる酔狂な人なんて僕の周りには一人もいやあしないのだ。
残念で仕方がない。
いや、この言い方は正しくないな。
何故なら残念なのは僕自身なんだから。
本当に僕は残念な奴だ。
だけど、今更そんな事を言ったって仕方あるまい。
これまで通りの生き方では、この残念さ加減は全く持って変わり様もないのだから。
だからこそさ、この生き方をもう辞める事にしたんだ。
そして、その為の第一歩として、僕はこの会社を辞めるのだ。
そりゃあ、こんな僕を雇ってくれて、しかも好待遇で迎え入れてくれた恩は忘れたわけじゃあないけれど、もう心の決心はついてしまっているんだ。
それに、会社には僕なりに忠義は尽くしたつもりだし、それなりの優秀な成果も残してきたと自負してる。
だから、決して一人よがりな甘ったれで、
やるんじゃないって思ってるんだ。
さて、仕事もようやく終わった。
さっさと帰ろうか。
ガタガタ。
バタン。
「ふーっ。やっぱり外は少し冷えるな。」
ぶるぶる。
ただ、そう、ただだ。
このまま誰も待ってる人もいない寂しい部屋に帰るんじゃ、つまらないよな。
やっぱり、花の金曜日なんだから、少しハメを外すくらい許されるだろう。
そりゃあハロウィンに一緒に楽しんでくれる彼女はいないけれど、そんな寂しい奴にだって救い主は居るものさ。
お金の力さえ使えるならね。
ははは。
少し前から気になってたあの綺麗な娘が、
入っていったお世辞にも立派とは言い難いお粗末なビルにある、あの店にでも行ってみようかな。
一応、ぼったくりの類の店ではない事は事前に確認はとってあるしね。
何だか、楽しくなってきたみたいだ。
ははは。
おっと、その前に何か腹拵えをしとかなきゃ。
空きっ腹にお酒は悪酔いの元だからね。
そうだ!
駅前に出来た新しいイタリアンにしよう。
いやいや、ダメだな。
きっとイベントが大好きなカップルばかりで、楽しめそうもないだろう。
仕方ないさ。
今晩は、この牛丼屋にしておこう、僕には此処の方が気楽でいいしね。
あれ?
あれは佐々木女史だよな、いや、そんな筈が、ある訳ないだろう。
まさか、あの佐々木女史が一人で牛丼屋だなんて、それこそ、天と地がひっくり返ってもないだろう。
だけど、あれはどう見ても、佐々木女史だよな。
あの隠しても隠しきれない優雅で気品のある牛丼の食べ方、安い外国の牛肉がA5ランクの松坂牛に見えてしまうじゃないか!
何にしたって、全くといっていい程、このチェーン店の牛丼屋には似合ってないよなぁ。
あぁ、どうしたらいいのかなぁ?
声はかけずらいし、かといって、シカトもしずらいし。
しょうがないかなぁ?
こういった場合はやっぱり、向こうの立ち食いそば屋に変更だよなぁ。
はぁ、今日は牛丼が食べたかったのになぁ
。
スタスタスタ。
「コラーッ!待たんかい!そこのデブハゲのチンチクリンがーっ!!」
「えっ?!何だ?品の欠片もないこの物言いは?まさか?!」
「おい。こら。待てって。ちょっと。ほら
。赤溝。待てってば。」ぐいぐいっ。
「あ!痛ててて。何をするんですかっ!って、佐々木さんっ!?何で?」
「おうよ。私は佐々木 史奈よ。あなたは
赤溝 大吉。って、全然大吉って感じしないわよね。ハロウィンパーティーにも、誘われないで一人残業してるなんて。はぁ。
ホント情けないわね。大吉さん。おほほ。
」
「うーっ!そこまで言わなくてもいいじゃないですかっ!僕だって好きで一人な訳じゃないんですから。それに、言っておきますけど、僕は火曜日には会社に居ませんよ。もう決めたんです。なので、佐々木さんともお別れですんで。オホホ。」
「え?!な、何でよ!どうして辞めるのよ
。待遇だっていいんでしょ?成績だっていいんだし。理由がないわ。嘘でしょ。ねぇ
。」
「嘘じゃないですよ。本当に本当です。ですんで、僕は立ち食いそば屋に行って、天玉そばを食べるんで。さようなら、佐々木さん。」
「そ、そんな事は許さないんだからっ!
赤溝 大吉。わかったわね!」
「え?な、何で?だ、大体何で佐々木さんが僕に後ろから抱きついてるんですか?
あ!ヤバい。鼻血出そうだ。」
[ふん。もう垂れまくってるわよ。この変態大吉め。恥ずかしいわね。オホホ。」
「くっそー。背中に当たる胸の感触がたまんないや。何だろう。この幸せの絶頂感は?あぁ、このまま死んでもいいかなぁ
。あははは。」
「ダメよ。そんなのは許さないんだから。
ねぇ。わかったわね!さぁ。死なないって言いなさい。さぁ。」
「あのぅ。どうでもいいんですけど。もしかして、佐々木さん、酔っ払ってますか?
それだったら、、。」
「ふん。お酒は飲んだけど、酔っ払ってなんていないわよ。ヒック。」
「酔っ払ってますね。完全に。」
「馬鹿ねぇ。大体、酔っ払わないで、この私、佐々木 史奈様にこんな事出来る訳がないでしょーに。オホホホホ。早くハンカチで鼻血拭きなさいよ。ほら。」
「あ。すいません。」ゴシゴシ。「あ!凄いいい香りがする。ヤバい。鼻血が止まらなくなりそうだよ。デヘヘ。」
「ホント、つくづく、変態大吉なのね。まあ、いいわ。ハンカチの匂いだけで、満足なんてしないでしょ?ねぇ。早くお店に行きましょう。」
「え?ホントなんですか?で、でも、何でなんです?どうして僕なんかを。」
「はぁ~。これだから、赤溝 大吉はダメなのよ。女心を何もわかってないのよねぇ
。まぁ、仕方ないのかなぁ?いいわ。じゃあ、はっきり言うわね。私、佐々木 史奈は、あなた、赤溝 大吉の事が、ずーっと
好きでした!さぁ。これでいいかしら?」
「え!!ほ、ホントなんですか?だって、
そんな素振り見せた事なかったし。それに
佐々木さんはとっても綺麗だし、頭いいし
、何て言っても会社で、結婚したい女性第一位な訳で。ちょっと信じられないよなぁ
。」
「そうね。でも、仕方ないでしょ。好きなんだから。そりゃあ、私だって何回も何億回も考え抜いたわよ。何で、こんなのがいいのかって?可笑しいじゃない?この私、佐々木 史奈たる者が、こんなしょーもない男を好きになるなんてね。でもね、
何度、忘れようとしてもダメなのよ。だからね。決めたのよ。もう、好きな物は好きなんだから、諦めて自分の物にしようって
。だから、わかったわね?いい?いいのね
。明日、家に来てね。両親と会って貰うから。きっと反対されると思うけど。でも、
任せておいて。多分、大丈夫だから。オホホ。」
「え?何それ。いきなり両親ですか?それはちょっとなぁ。んー?困ったなぁ。」
「あのねぇ。私が言ってるのよ。わかってるのかしら?いいわね。大吉。」
「あ!う、うん。そんなに胸を擦られちゃうと。うー。何でも言うとおりにしますから。は、はい。」
「いいわ。じゃあ、こっち向いて。」
「は、はい!」
「ふふふ。可愛いわね。大吉。さぁ、キスをしてくれるかしら?」
「え?!は、はいっ!ではっ!」
チューっ。
「ええ。まぁ、初めてなら、こんなものかしらねぇ?幼稚園の頃を思い出しちゃったわね。懐かしいわ。ふふふ。」
「これは、きっとハロウィンのせいなんだろうな。そうに違いないよ。だって、こんなに幸せな事なんて有るわけないもの。」
「あらまあ!そんなに幸せを感じてくれてるのね。大吉ちゃんは。うふふ。でもね、
私も幸せなのよ。お揃いの幸せね。」
「うん。あのさ、僕も史奈ちゃんって、呼んでもいいのかな?[
「んー。それはダメね。だって、ちゃん付けは格好悪いでしょ。お子様じゃあるまいし。呼び捨てじゃなきゃねぇ。オホホ。」
「え!よ、呼び捨てなの?いきなりかぁ。
結構、ハードル高いんだけど。出来るかなぁ?んー。」
「ふふふ。まぁ、それは追々でね。ねぇ、
お腹空いてるんでしょ。私も、もう少し飲みたいわ。早くお店に行きましょうよ。
ねぇ。大吉。」
「う、うん。ふ、史奈。」
「あら。ちゃんと言えたじゃない。やれば
出来る子なのね。大吉は。」
「あぁ。好きです。史奈様。」
「あら!ダメねぇ。様なんて付けちゃって
。まぁ、可愛いから、最初の内は許してあげるわね。さあ、行きましょ。」
「で、何処がいいの?イタリアンかな?」
「ふふふ。あそこでしょ?」
「そう。さっき一人だから諦めたんだ。」
「だと思ったわよ。意気地なしだものね、
大吉は。」
「うん。まぁね。で、行ってくれるかな?
史奈。」
「えぇ。もちろんよ。あなた。」
「あぁ。ハロウィン最高っ!」
「ふふふ。」
the end