美しいマナーと幸せを感じる生き方をお伝えしている魅せるマナーコンシェルジュ新倉かづこです。
言葉は生きている。
人は事実よりも言葉に反応する。
その人の心が言葉として表現される。
どんなに美辞麗句を並べても、心が伴っていないと『本気ではないな』と相手に見透かされてしまいます。
それは伝える人の『心の温度』でわかるのです。
特に人に何かをお願いするときに心得ておきたいこと。それは・・・
人は知識では動かない。
ハウツーでもノウハウでも人の心は動かない。
綺麗な言葉でも人の心は動かない。
『あなただからこそお願いしたい』
『あなたの素晴らしいところはここだ』
『あなたでなければ』という伝える人の強い想い、熱意、情熱…心の温度がなければ相手の心は動かない。
目の前の相手ときちんと向き合って、自分の想いを伝えることができたのなら、結果はどうであれお互いの信頼関係は深まります。
心の温度は、言葉の温度となって相手の心に響き渡ります。
私たちの身体に体温があるように、言葉には温度が必要だと最近強く実感しています。
昭和初期の日本映画『東京物語』は、俳優の演じる言葉がとても美しかったのを思い出します。
モノクロですが、
『そうどすな〜』
『よろしくて』
『ごきげんよう』
なんとも品のある言葉ではないでしょうか。
言葉が多すぎても、足りなさすぎても相手には伝わりません。
あらためて美しい日本語の基本を学ぶ必要があると実感しています。
昔ながらの美しい日本語は、まず相手を想う気持ちを身につけてから、美しい言葉遣いを学び言葉で表現しているのです。
ナルミサロンでは5月25日紳士淑女の基礎講座シリーズ『言葉の作法』を開催します。
その昔、宮中で流行った『御所ことば』を学び、こんなにも美しく可愛らしい言葉があったのかと体感していただこうと思っています。
ほほえみ贈り💞新倉かづこ