E・ケストナーの『人生処方箋』

 

 

 

 

                       

 

 

 

エリヒ・ケストナー(1899~1974)といえば、
『飛ぶ教室』、『ふたりのロッテ』、
『点子ちゃんとアントン』、『エーミール探偵たち』など、
児童文学作品の作家としても有名だが、優れた詩人でもありました。

 

『人生処方詩集箋』は、
原題を『エーリヒ・ケストナー博士の抒情的家庭薬局』といって、
1936年に出版された詩集でした。

飯吉光夫・訳による
『E・ケストナーの人生処方箋』と
『E・ケストナーの人生処方箋 続』が本棚にあり、久しぶりに手にとりました。

 

「用法」のページがあり、
「孤独に耐えられなくなったら」
「ホームシックにかかったら」
「恋愛が決裂したら」といった症状が・・・・

 

下には症状に合った詩を示すページが記され
その数字に従って、本のページの詩を読んでいく。
中学生の時に読んだが、うーん、処方になってるの?

と思うこともありました。


「悩んだり、苦しんでいるのはあなただけではないんだよ}と

言われている気がしました。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

こちらはケストナーの

ー都会人のための夜の処方ー より  

 結構好きです

どれか ひとつのバスに乗るのだ
いちど乗り換えることは さしつかえない
行き先は問わない それは あとで きっとわかる
だが 気をつけなければならないのは 夜でないといけないこと

いちども見たことのない土地で
(こういう場合 これは非常にだいじなことだ)
バスを降りて 暗やみに立つのだ
そして そこで 待つのだ

目に見える あらゆるものの 寸法をとる
門 破風 木 バルコニー
建物と そのなかに住んでいる人間の
じょうだんにやっていると 思ってはいけない

それから 路を歩くのだ 縦横に
あらかじめ目的をきめて それを追ってはいけない
じつにたくさんの路がある ああ じつにたくさんの
そして 曲がり角にくるごとに そのむこうに さらに
 たくさんの路が

この散歩は ゆっくりやらなければいけない
これが いわば 厳粛な目的にかなうのだ
これが 忘れていたものを よびさますはずだ
そこまでこぎつけるのに だいたい 一時間かかる

そのとき ひとは 果てしないそれらの路を
一年あるいているような 気がするだろう
そして ひとは 自分自身に恥ずかしくなってくる
そして 脂肪がつきすぎた 自分の心臓に

そのとき ひとは 知らなければならないことを もういちど知る
(満ち足りたなかで 盲目になっているかわりに)
ひとは 少数の中にいるということを
それから 最後のバスに乗るのだ
それが 暗やみに 消える前に

 

 

今日、栃木に出張した際、空いた時間にしみじみと読んどりました。

中学生の時よりは成長したかな…。

  

  

 

 

 

どこ見てるのー?ああ、美しくてうっとり♡


 

 

 

 


画像は感謝してお借りしました。

ありがとうございました。

 

今日は一日長かった~。

タイムリーな羽生氏記事を拝見できて

うれしかったあ。

ありがとうございました。

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