私は世に言う優等生だった。

文武両道、友達も多く、クラスの中心的存在だった。

私の周りにはいつも人がいた。そしてみんな私を慕ってくれていた。私はクラスのリーダーだった。誰に聞いてもあの頃の私は「人生の勝ち組」にして「スクールカースト第1軍」であったように思う。


そんな私だったが、2017年の冬。

小学校4年生で入れさせられた塾での勉強が実を結び、某中高一貫校に入学することになった。


小学校の頃のように、全て上手くいくと思っていた。私は勉強もできるし運動もできる。人並みなんて許されない。そういう人間だったから。またクラスの頂点に立ちたいと。そう思っていた。


しかし人生で初めての挫折は早かった。

入学式も終わり、オリエンテーションも終わり、いよいよ学校生活が本格的に始まろうとしていた頃。

クラスでの係決めがあった。

私は迷わずクラス役員になろうと決めた。小学生だった頃、小学校3年生から毎年学級委員長を務めていたからだ。もちろん選挙になっても負けはしない。私が立候補すれば何でも当選する。そういう人生だったのだ。


結果から言おう。人生で初めて選挙で負けた。

こんなに悔しくて、恥ずかしいものなのかと思った。私の何がいけなかったのか。とても惨めだった。

みんなの記憶から消し去りたかった。涙を堪えるのに必死だった。私という人間が、他人に負けるなんて。今までにない屈辱に、私はどう対応したら良いかわからなかった。


それから暫くは特に可も不可もない学校生活だったが、何となく、今までのように全てのことが上手くは回らないのだということを感じつつあった。

この頃から少しずつ自信を失い始めていたのかもしれない。


そんなある日、私はある男子にこんなことを言われた。


「お前ってデブだよな」


当時の私は身長157cm体重52kg。至って普通の健康的な女の子であった。確かに痩せてはいない。だが太ってもいないはずであった。

私はその言葉を初めは流していた。しかし、彼は幾度となく私にその言葉を投げかけた。そしてだんだん、本当に少しずつ、私は自分がデブであるという事実を気にするようになった。


そして少しずつ、食事を減らし始めた。