消えたブランド「allegri(アレグリ)」 | NARUのブログ

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大晦日にもかかわらず・・・ もはや恒例の「消えたブランドシリーズ」w 

 

「allegri(アレグリ)」は、以前書いた「フランコ・プリンツィバァリー」と同様、2017年にブランド終了した三陽商会の(ライセンス)ブランドです。

 

本家の歴史はかなり古く、1954年にレインコートメーカーとしてイタリアで創業しています。

 

日本へは1976年から1983年までの、ジョルジオ・アルマーニがデザイナーとして関わったあたりで上陸したのではないでしょうか。「DCブランド」の出始めの頃には既にブランドがあったと記憶しています。その後の(最初の)「イタリアブーム」の時が全盛だったのかもしれません。

 

ブームが去った後も今年まで地味ながら継続していたのですが、これも以前書きましたが、「三陽商会」が「バーバリー」ライセンスを失ってからの業績不振に伴い、「フランコ・プリンツィバァリー」「ポール・スチュアート スポーツ」等と共に廃止されてしまいました。

 

今見ると「本家」のHPも最終更新が2016年のようですね・・・。

 

ブランドのテイストとしては「スポーティエレガンス」「カジュアルシック」と言った感じでしょうか。

 

正直個人的にはあまり「思い入れ」は無いのですが、手ごろな価格で気軽に買えて、気軽に着れるカジュアルな服として品質的な安心感がありました。

 

現在手元にはほとんど残っていません。↓このコートはウール+レーヨン(20%)ですがよく言えば「アンゴラ混」っぽい軽さとソフトさで手触りが良く、裏地は丈夫なポリエステル。

縫製もはっきり言って最低限の仕様ですが、アームホールの下場は手仕事で納める手堅い作り。

 

中に着ているセーターも「アレグリ」です。確か「タスマニアウール」の輸入糸を使用していました。

 

この他にはポリエステル+ナイロンのロングコートが残ってましたが、取り外し可能なキルティングの裏地が付いているなかなか機能的な物でした。

 

製品としては決して「高級品」ではありませんが、「買って損は無い」品質は常に持っていたという認識です。

こういう気軽に着るコートやセーター類とか、いつものブランドに気に入った物が無い場合にちょっとのぞいてみると、品揃えも多い事もあり、そこそこの値段でそこそこ良い物が手に入るというブランドでした。

 

 

・・・ちなみにこのコートやセーター。実は先日(小規模ですが)虫食いの害にあい、クリーニング後に「部屋着」として使っていますw

 

以前冬場にあるご年配の女性宅を訪問した際に、玄関先ですんごい毛皮のコートを着てお出迎えされて驚いた事があるのですが、当時は震災後で節電が叫ばれており、暖房を付けずに室内でコートを着ていらっしゃったとの事。

 

私は寝ている間も暖房付けっぱなしと言うヘタレなのでマネはできませんが、設定温度を少し下げてコートを羽織っていますw

 

↓この「GALAMOND」のジャケットも、シルエットが気に入らず着用機会が無かったのですが、ラペルの一箇所だけ虫食いにやられたのを期に、「部屋着」となりましたw

(敬愛するデザイナー・前田誠氏がブランドを離れた後の物です)

パンツもやはり被害にあった「AVONHOUSE」です。

 

 

…昔どなたか、俳優さんだと思ったのですが、「スーツ」以外に着る物が無いので「タバコを買いに行くのもスーツで行く」という話を聞いた事があります。

まあ「笑い話」として語られていたのですが、私的には「なにそれ素敵やん」と言う感じでw

 

また銀座とかをうろつくと、もの凄い猛暑の日でも、ガッツリとダブルのスーツに麻のストール、ハットにサングラスという謎の容貌魁偉なジジ… ご老人を見かけたりします。

 

今後私も外出はもちろん、家でもばっちりスーツを着込む・・・。 そんなジジイを目指して行きたいと思っていますw