デザイナー、前田誠氏の作品について語ってきたこのブログですが。
…ネタ切れです。
しかし、以前「前田誠 氏の カジュアル スタイル(5)+パンツの仕立て」で語っていた事に若干訂正があります。
「ベルトループの裏縫い付け」とでも言う仕様について、「 私が現物を見た事があるのは古着を含めても「INCENSE」と「GALAMOND」だけです。 」
…などと(鼻息荒く)語っていたのですが、ごく最近2つも見つけてしまいました。
(ベルトループを腰裏に縫い付けて腰ベルトの上を廻し、下側も腰ベルトの裏に廻して縫い付ける仕様。要するに「ベルトループの“縫い代”が表側に全く出ない」形となります。こんな感じ↓)
まあそれでもループの「上側」だけなので、完全に前田さんの仕様と同じでは無いのですが、手元にあった「ジル・サンダー」がこの仕様でした。
裏地も共布なのでわかりにくかったですが、よく見たらこの仕様ですね。
そしてもう1点はまだ「シャンタルデュモ」だった頃の「AVONHOUSE」で見つけました。
(画像は無断使用ですが・・・)
両ブランドとも前田さんの活動を見失ってから一時愛用していたブランドなので、共通点があるのかもしれません。 …そして共通点というと「(ものすごい)こだわり」という点でしょうか。
両ブランドの「こだわり」の一例として。
「AVONHOUSE」のラペル裏の「フラワーループ」というパーツです。フラワーホールから花を挿した際に茎を差し込んで倒れないようにするパーツ。
「JIL SANDER」のパンツはボタンフライです(現在はどうか知りませんが)。しかも水牛ボタン。
まあこの「こだわり」仕様が良いか悪いかは別として、強いポリシーの元に物作りをしていたと言う印象はあります。