なるほど!書評ブログ

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本を読んで「なるほど!」を紹介するブログ

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満足度 ★★★ ドッグイヤーページ数10


もしあなたが面倒くさがりやだとしたら
それは一つの才能であり、とてつもない
可能性を秘めているということ


本書では筆者は「面倒くさい」ことにならない
ようにするために様々なマインドや方法を
紹介してくれています。ここでいう面倒くさい
事態を避けるということは、効率化するという
こととほぼ同義だと考えることができます。


内容は考えた方の部分から日常生活、仕事生活と
幅広いものになっており、著者のライフスタイルを
交えながら簡潔にわかりやすく説明されています。
内容自体はそれほど目新しくはないものも多いですが
「なるほど」と思わされるような文章構成や表現に
よって非常に頭に入ってきやすいイメージです。


これまでの人類の発展の根源には「面倒くさい」を
解消したいというモチベーションがあったという
説明はとても納得できました。世の中に次々に
生まれる製品やサービスは、「もっと便利にしたい」
すなわち面倒くさいを解消したいという考え基本に
なっているという視点で見ればすべて腑に落ちます。


逆に考えれば、自身が「面倒くさい」と感じることを
考えて、それを解消するサービスや商品を生み出せば
世の中に受け入れられる可能性は高いということです。

この視点は今後、自身のビジネスを構築する上でも
重要なものになるだろうと感じました。


著者はレバレッジコンサルティング代表 本田直之さん。


第1章 考え方編
第2章 日常生活編
第3章 仕事編



 今回のなるほど!     
 面倒くさいことは放っておくと
  雪だるま式に増えていく。
 
 自分がやる気を失っても誰一人として
  得をしないし、ただ自分が損をするだけ。

 やる気が出ない時ほど動いてみる。
  小さなことで良いからスタートする。

 出来ない理由を考える=言い訳をする
  出来る理由を考える =工夫をする

「考える」という行為は物事を複雑化する
  ためではない、単純化するためである。

 自分で型を選ばないと、気づかないうちに
  他人が作った型にはまることになる。

 「やらないこと」を決めておく





禅的

満足度 ★★★ ドッグイヤーページ数


禅の世界は完全なものを嫌がります。
完全なものには終わりがあるからです。



禅僧である著者が禅の考え方を日常生活や
時間術、仕事術に落とし込んで書かれている本書。

まずは自身を整えることから始まります。
普段ほとんど意識することのない呼吸や姿勢に
目を向けて、食べることなど当たり前のことにも
集中して意識をフォーカスする。そうすることで
自分自身に向き合うことが出来るようです。

全てがせわしなく過ぎ去っていき、急ぐことを
強要されている現代の生活において、そういった
意識はなかなか持てるものではないと思います。
だからこそ、とても有効だと言えるのでしょう。

ポイントは自身に余裕があるときに限らず、
忙しいとき、ストレス環境にあるとき、ピンチの
ときにでもそれを実践できるかどうかだと思います。
初めはそれを完璧に実行することは難しいでしょうが
少しずつ、一歩ずつでも進歩していくこと。それが
自身を成長させていく鍵になるのでしょう。


タイトルでは「仕事術」ということになって
いますが、全体的に内容はマインドや考え方について
述べられており、具体的な仕事のメソッドを
解説しているものではありませんが、仕事に
取り組む上でとても参考になると感じました。
もう少し踏み込んだ内容でも良かったかな?と
感じる部分もありますが、得るものは多いです。

私自身は日本庭園デザイナーとしての枡野さんの
ファンですので、あんなに素晴らしい庭園を作る
人はどんな人なのだろうという興味もあったので
とても参考になり、満足しています。


著者は建功寺住職 枡野俊明さん。

第1章 からだを整える
第2章 禅的習慣術
第3章 禅的時間術
第4章 シンプル仕事術
第5章 人間関係について



 今回のなるほど!     
 呼吸や姿勢など日常に注意を払うこと
 
 1日10分ぼ~っとする時間をつくる

 目の前のものだけに意識を集中させる
  禅には「ながら」の発想はない

 「休息」とはダラダラと過ごすことでは
   なく「休むことに意識を集中すること」

 自分の居場所は「探す」のではなく「作る」




行動

満足度 ★★★ ドッグイヤーページ数9 


分かれ道は無数にある。でも、
自分にとって大切なことがわかっていれば大丈夫


自分が「やりたい方」に向かい続けることが大事。
しかし、往々にしてやりたい方はめんどくさいことが多い。
そんなとき、自分だけのルール「マイクレド」を持つ事が
非常に有用であると著者は繰り返し強調しています。
また、大事なのはそのクレドの内容そのものではなく、
いかに自分がそのクレドに従って「行動」できるか
どうかということも合わせて述べられています。

生きて行く上では様々な分かれ道があり
その判断はとても難しい。そこで躊躇せずに行動
できるかどうかは、自分の信念に従って判断できるか
どうかにかかっているということです。


本書の内容は、行動力を高めるためのメソッドと
いうよりは、行動する際にどんなことを心がけて
いれば良いかという部分に力が注がれています。
どうすれば楽しめるか、どうすれば意味を持たせられ、
どうすればチャンスが広がり、どうすれば他人に
理解してもらえるかといったアイディアが様々な
角度からユニークに提案されているのです。

私自身も「行動力」という点は非常に意識して
生きていますが、「どうやるか」という部分に
ついてここまで深く検討したことはなかったので
とても参考になる内容だったと思えます。

いつでもワクワクするほうに行動していきましょう。


著者はマネジメントコーチ 大橋禅太郎さん。



 今回のなるほど!     
 マイクレドを設定して常に確認することが大切
 
 同じ対応では、楽しそうに幸せそうにが大事

 単なるお使いも、「街一番を探す」と
  意気込めばそれは、1つの冒険になる

 応援団を集めることで、自己を高める
 「上手くいくように祈ってくれますか?」

 感動は素直に、その場で伝えるようにする