こんばんは
今日は 映画 羊と鋼の森 を観ました
以前、ピアノの練習に励んだ時期があって主人公が調律師であることにも興味を持ち観ましたが
セリフが とても詩的で
映像と合っていて
吸い込まれる感覚でした
その中でも
主人公外村が憧れる先輩調律師、板鳥が 失敗して落ち込んでいる外村に語りかける場面でのセリフが
とても素晴らしくて
それは、小説家・原民喜が憧れの文章を述べた随筆からの引用でした
明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体
主人公は、この表現が憧れの先輩の作り出す音そのものであることに気づき、その音は、自分が調律師に憧れて目指そうとした音でもありました
セリフから音が聴こえるような表現
憧れる文体を考えていた文豪
自分が 言葉にとても興味があるだけでなく、 人が人に勇気や元気を与えることのできることばを探して行きたい!
とずっと思い続けていることに気づきました
映画のワンシーンを
自分と重ねてイメージするなんて
おこがましいかもしれないけれど
そんな風に思って観るのも悪くないですよね
本をたくさん読んでいるほうではないし
自分が興味をもっていることは
いろんな知識や いろんな世界のほんの一部なのだから
もっともっと自分に必要なものを探していきたいなぁと思います