結婚しないのは、「経済的な」理由から・・
よく聞く言葉だ。
でも、本当にそうなのだろうか?
私は、経済的に自立しているが、
私が結婚しない(しなかった)のは「結婚しない人と出会わなかった」からだけだ。
所謂、適齢期と言われている頃に付き合っていた人などいたし、結婚を申し込まれたことも幾度かある。
しかし、
付き合っていた相手は、私に「結婚後は仕事を辞めて欲しい」と言うのだ。
なぜ、私が辞めないといけないのか?
おまえが辞めれば?
女性側が辞めるのが「当たり前」と言う古臭い考えが気に入らなかった。
主婦になりたかったり、結婚を機に辞めようとする人はそうしたらいい。
だけど、「私は」嫌だった。
私も転勤族だし、まして、地位も上がっていくと、余計、転勤の頻度が加速する。
2年に1度程度の転勤だ。
だから、結婚しても「単身赴任」状態となる場合が往々にしてある。
ステレオタイプ的な、平均的な形式の結婚以外の形態を望む人にとって、結婚のハードルは高い。
また、日本は、「適齢期」的な考えがあり、よく言われるのは、「50代になると結婚できる確率は1%」などと聞くことがあるが、
それがどうしたっていうの?
年齢でしか受け入れられない社会って一体、なんなんだ?って思う。
アメリカに数十年間、住んでいる友人も
「アメリカなら何歳でも出会いはあるけど、日本は無理やろうなぁ」と。
本当にその通り。
日本人は若い方が好き。
それに伴って、更に言いたいことがある。
「女性は中年になると、若い男性を好む人も増えるようだが、男性は年齢が若い人を好む傾向にあるから中年女性は相手にされない」
と時々、耳にするが、
これも
「は~?」何言ってんの?って思う。
これを聞いて、納得した女性は男尊女卑で納得している人だ。
言い換えると、「男性は若い女性と結婚しても「普通」だが、女性が若い人を選ぶのは無理」と言っているのと同じこと。
若い女性だって、中年男性を選ばなければいいのではないのか?
日本の構図として、年上の男性、男性を頼りにしている女性のカップルがイメージとなっているように思える。
女性がかなり年上の場合、うまくいかない、とか偉そうなことを言うおっさんの多いことと言ったら。
私は、日本が言う「家庭的な女性」ではないので、家に帰って料理を作ったりしたくない。
味噌汁なんてインスタントを除いて作ったことは一度もない。
そもそも、味噌汁が嫌いではないが好きではない。なければないで別段、欲しいとも思わない。
サーキットで車を飛ばしたり、海外を駆け巡ったり・・そういうふうに生きてきた。
日本的イメージから外れた女性って結婚しにくいんだと思う。
団塊ジュニアを使い捨てに使い、メカのように変わりはいくらでもいるんだぞ的に働かせるだけ働かせて、それで「子供を産め」とか「未婚率が低い」とか言われても「知らんわ!」
当時は、職場で、妊娠、出産したら邪魔がられたし、女性が男性と対等に働くなら「結婚か仕事か」女性は「選択」しなければならなかった。
女性を大事にしない代償が表れているだけではないか。
懸命に働いてきた団塊ジュニアであり、日本の発展に貢献してきた。
次世代を担う若者たちに「競争」をさせない教育が悪いのではないか?
少子化、少子化と言ったって、彼らのレベルが世界一なら少子化でも問題はないわけで、
世界と張り合えないから貧しくなっていっているだけだ。
人手が足りない、と言ったって、人が多ければいいとも限らない。
人が多くても、極端に言ったら、その人たち全員が生産性がないなら多くいても経済的に向上することはない。
少子化が問題だ、とステレオタイプ的に「刷り込まれている」だけではないのか?
確かに20代のレベルは明らかに下がっているのを肌で感じる。
実際、うちにも毎年、新入社員が入社してくるが、年々、見る見るうちに「目に見えて」レベルが下がっているのだ。
例えて言うと、身体的にもそうだ。
私たちが基本体操を皆でしていたとき、準備運動の中で「腕立て伏せ」をしてみた。
びっくりしたのは、男性20代で腕立て伏せができない人がいると言うレベル以前の話で、腕立ての体制さえ取れない人がちらほらいるから驚きだ。
それくらいなら今の私でも十分できるレベルだ。
あと、重いものを持てない。
どうしてこんなにひ弱なのかさっぱりわからないが、折れそうに見えてしまうほどだ。
イメージだけだが私の10分の1くらいしか力がないんじゃないか?とさえ思えてしまうほどだ。
能力も然り。
能力だって、できる人とできない人の差が激しすぎる。
あと、打たれ弱い。
私達の時代は団塊世代から理不尽なことを沢山受けてきた。
しかし、今の20代は嫌なら「すぐ辞める」人が多い。
びっくりするほどあっさり辞めてしまう。
こんなひ弱で「世界と太刀打ちできる筈がない」
イメージでは「もやし」。
少子化っていうけど、日本の「育て方が悪いんじゃないの?」
自己責任的なことは政府も弱腰でなかなか言えない。
皆、平等にではなくて、「入り口の平等はいるけど、出口の平等っているの?」
これをし続けると、日本人全員、道連れで沈没することになるんじゃないの?
大学までふわふわしたぬるま湯にいて、いざ、社会に出たら競争の嵐。
精神疾患になるのも無理もないところもある。
競争社会の免疫なんて一切、ないのだから。
大学、大学院の質も落ちた。
試しにあるAランクの大学院をぶっつけ本番で受けたら、なんと「合格した」。
これにはびっくりした。
同じに合格した人に東大生、東北大学卒の人を始め、有名大学が名を連ねていた。
学生時代からこんなにブランクのある私でも受かるくらいレベルが下がっているんじゃないの?
結論として、少子化が日本を貧しくしているのではなく、日本人の能力が下がっているだけだと思っている。