先日、ある番組で人気の知的学者?が出演し、その中で「公務員だった頃は、毎月収入があるのが当たり前で、お金は勝手に入ってくるものだと思っていた」と言う発言があった。

 勿論、この方、今は民間の人としていい仕事をしようと心がけていると言う。民間人になるまでそれがわからなかったというのだ。

 私はこの方が出る番組は楽しく見ているし、好感も持っているが、この発言に驚いてしまった。

 と言うのも、たとえ自身が公務員でも民間人もあちこちにいるではないか。

 

 なぜ、この話をしたかというと、公務員でも世間感覚を持っている人もいれば、ストレンジ的な人もかなりいる。

 公務員は一例で、それぞれの組織や形態の中で、それぞれストレンジ的な人がいるのだろう。

 

 仕事に専念するのは良いが、その恵まれた環境が「当たり前」と思うと、その人の「成長」が止まっているのだ。そういう人はたちが悪い。自身の常識と言う鉈(なた)を振りかざす。けれど、それは「その人の基準」でしかない。

 私も仕事上、こういう独自の自分勝手な基準を押してくる輩に毎日困らされている。

 例えば、休んでいる人に自分が必要だと言うだけで、「5分ごとに電話しろ」などと命じてくる。

 自分ですればいいではないか?

 でも、そういう偉そうな輩は自分から手を汚さない。あくまでパワハラで部下にやらせようとする。5分おきに電話されたら、された方は相手が気がくるっていると思うのではないか?

 人によっては恐怖に感じる人もいるかもしれない。

 

 最近、実際にあったことだが、上司たちがある病院の医師に診てもらいたい、と言うことになり、私達に「つながるまで何度でも電話しろ」と言ってきた。というか、まだ早朝だ。私たちの職場が早朝から仕事をしているというだけで、病院はまだ開院しておらず、誰も出るはずもない。

 一体、何の権限で時間外にその医師に診療してもらおうというのか?

 しかも、その病院はその日は休診日。

私「今日は休診日で何度電話したとしても誰もでませんよ」

上司「その人の家か携帯電話に電話して、病院に出勤してもらうようにしてくれ」

私「その医師は、まだ寝ている時間ですけど」

上司「一応、電話してくれ。」

私「病院に出勤したとしても、看護師も受付の人も誰もいないのに、どうやって受付したり会計、薬を出すんですか?レセプト入力はどうなるんですか?」

上司「(絶句)・・そういう事情もあるのか・・(困惑)」

 

 例えばこんな感じ。

 医師が活動するには、スタッフもいるでしょ。

 なぜその想像ができない??

 全く理解できない。

 

 自分で手を下さず、常識外のことの多くを言いつけられる。

 この世間ズレした感覚。

 逆にどう育ったらこのようなクレイジーな感覚になるのだろうか?
 

 理解できない中ではあるが、あえていうのなら

 自論で生きているんだろうな。

 自分だけが正しいと言う信念。

 世の中、全て自他ともにだ。

 自分だけで生きていないので、AもBもCも正しいということもよくある。

 

 コロナで例えると、

 人流を止めることも、

 経済を回すことも、

 夜、出歩かないことも、

 その逆も、別に間違ってはいない。

 それぞれに、それぞれの意見があり理由がある。

 だから、それを自分「だけ」の価値観で部下に押し付けて自分の手を汚さない人が最も許しがたく卑怯な人間だと思っている。

 

 あなたの周りにもいる筈。

 しかもかなりの比率で。

 世の中、意外とまともな人が少ないものだ。

 だからこそ、善の連帯が大切になる。

 

 善の人は投票に行こう。

 投票率が低いから悪に逆転され当選されたりする。

 

 善の行動が社会を変えていく。

 「君の勇気の一歩が世界を変えていく」