私の父と母は毒親だが

あの2人も好き好んで晴れて毒親になったわけではない。


父の(実の)両親、母の両親もまた毒親だから。


父には今思えば不思議な点がたくさんあった。


父は12人兄弟の末っ子だが

父の次の兄とは10歳以上年が離れていた。


父はハーフだが他の兄や姉はどう見ても日本人だし

父以外は皆、系統が似ていた。


父以外の9人(2人のお姉さんは若くして亡くなっている)は皆同じ県内に住んでいるが

父のみ違う県で暮らしている。


父以外の9人は普通のおじさんおばさんだが

父のみごりごりの(当時)反社。


母に

お父さんてどこのハーフ?と聞いても

"アメリカかロシア"とのこと。


子供ながらにこの手のことを父に直接話すのはタブーだと謎に分かっていて

父に直接聞いたことはない。いまだにない。


私が中学生のころ

どこから聞いてきたのかは知らないが兄から

"お父さんは捨てられていた子供で、〇〇家(父の姓)に拾われたらしい"

と、聞いた。


"あぁ、だからお父さんだけなんか違うのか"と

それだけで全てを納得してしまい

それ以上突き詰めはしなかった。


というのも、父はよく(育ててくれた)母の話を聞かせてくれた。

私の名前もそのお母さんから一文字もらった名前。

きっとお父さんはお母さんが大好きだったんだと思う。


お父さんの出生を深掘りすることは

なんだか可哀想に思えて

それからしばらくそのことには触れなかった。