第１６章
多少の注意点と言説の結論
多くの人は、金持ちになる科学が、厳然として存在するという考え方に、あざ笑うでしょう。
富の供給には限界があるという印象を持ちつつ、彼らは、多くの人々の能力が獲得される前に、政府や社会が、変わらなければならないと主張するのです。
しかしそれは違います。
確かに既存の政府は、大衆の貧困を引き留めていることは事実ですが、それは、大衆がある特定の方法で考え、行動しないからなのです。
もし大衆が、この本の内容に沿って進み始めたならば、政府や会社組織は、大衆をチェックすることができ、あらゆる組織は、大衆の前進的な行動を受け入れるために、自分たちの組織を修正しざるを得なくなります。
もし人々が、前進する心や信念を持って金持ちになれるとか、確固たる目的を持って金持ちになる、と断言したならば、人々が貧困状態になることはあり得ないのです。
個人では、どんな政府の元でも、特定の方法で自分を金持ちにさせることはできます。
そして、かなりの数の人々が、どんな政府の下でも、そのような特定方法をしたならば、彼らは、他の人の道を開くために、そのシステムを修正することができるようになるのです。
より多くの人たちが、競争して金持ちになればなるほど、他の人々を悪くするのです。
しかし、創造的な方法で金持ちになったならば、他の人々を善に導きます。大衆の経済的救済は、この本に書かれている科学的な方法でしか、彼らを金持ちにすることはできません。
それは、信念と目的によって本当の生活を望むことを鼓舞し、その方法を教えることなのです。
しかし今のところは、政府や資本家、産業の競争システムの中に生きることによって、金持ちになれることを知っているだけで十分です。
しかし、あなたが創造的なレベルで考えられるようになったならば、それらの考え方をのり越えて、他の王国の市民になることが可能であるのです。