ヤツがボーダーというものかもしれないと思ったきっかけは、
友人とその妹さんです。
仮に友人をY、妹さんをKちゃんとします。
友人Yはいつも傷だらけでした。
Y自身だけでなく持ち物、
…カバン、ノート、携帯など、そういったものも傷だらけでした。
後で判明したのですが、妹のKちゃんは毎日のようにキレて爆発し、
怒りをコントロールできずに徹底的に暴れるのだとか。
窓ガラスを割ることもしばしばというからYの苦労は想像を絶します。
ついにY一家は近所からの苦情により、まわりに人がいない
郊外へ引っ越すことになりました。
私たち友人から見て異常だったのは、
Yと会っているときに妹のKちゃんから常に電話とメールが絶えないこと。
3分おきくらいにメールと電話が来ます。
内容は
「ペットの具合が悪いから帰って来い」
「好きな人が冷たい。相談に乗ってほしい」
「肌の調子が悪い、死にたい」
のように、とりとめのない感じでした。
でもYは必ず電話とメールの相手をしていました。
「無視したらとんでもないことになるから…」と。
Kちゃんはあまりきちんと働けていません。
「体調不良」「気分が乗らない」で1週間に3日くらいは平気で休むため、
次々に会社をクビになっていたそうです。
だからKちゃんは25歳を過ぎてもお母さんと姉にお小遣いをもらっています。
それも10万円単位で要求するそうです。
あんまり働いていないのに、Kちゃんは金遣いが荒い。
すごく美容に気を遣う子らしく、勝手にエステを契約してきて、
請求書はお母さんか姉のY宛て。
お母さんはYに
「あの子はどこかおかしい。あんたまで不幸になるから早く家を出なさい。
Kちゃんのことはお母さんが一生面倒見るから」
と言っているそうです。
とうとうYはKちゃんのことを精神科の病院に連れて行きました。
Kちゃんが「不眠」を訴えたのを口実に、なだめすかして連れて行ったそうです。
結果は…病名つかず。
医者は
「こういう人はたくさんいます。病名をつける医者もいる。
でもぼくはこういう症状に病名をつけるのは好きではない。
彼女の話をじっくり聞いていきましょう」
と言い、カウンセリングが始まりました。