こんにちは!
成田万寿美です。


会話の中で、自分の「うなずきや相槌」を
どのくらい意識されていますか?

話し方や滑舌を気にする人は多いのに、
「うなずきや相槌」には、案外無防備な人が多いように思います。

でも、「良い会話」を作り出せる人は、
「うなずきと相槌」が絶妙なんです。

プロのインタビュアーは、
このことを経験的に熟知しているものです。

「うなづき方」ひとつで、
相手を乗せたり、本音を引き出せたりもします。
その反面、会話の腰を折ってしまうこともあるのです。

聞き手がプロフェッショナルかどうかは
この「うなづきと相槌」の質で分かると言っても過言ではありません。


その昔・・・
テレビ東京の「心はベンチャー」という番組の司会をしていました。
ベンチャー企業の創業者にお話を聞く番組ですが、
私は、最初の収録で大失敗をしてしまいました。

記念すべき第一回収録は、京都の老舗料亭で行われました。
なんと!
京セラの創業者「稲盛和夫さん」と
堀場製作所会長「堀場雅夫さん」のビッグ対談
でした。

このお二人に、撮り直しなどお願いできません。
一発勝負の本番です!

私の役目は、お二人の対談が弾むよう進行すること。

流れをしきり、台本に沿って話を進めていったのです。
自分では、なかなかうまくいったと思いました。
収録後、スタップもゲストも笑顔でしたし・・・。

ところが翌日、
ディレクターから呼び出しがあり、
私は、大目玉を頂戴しました!!!

「VTRを観てみろ!」と言われ・・・、
私はほどなく、自分の大失態に気がつきました。

お二人の「対談」をコーディネートするはずが、
お二人が、それぞれに私の質問に答える形で、
私の顔を見て話されていたのです。

なぜか?

人は、質問者と頷いている人を見て話す習性があるからです。
これでは、「BIG対談」になっていません。
ただのインタビューです。

原因は、
一つは、質問の投げかけ方にもありましたが、
明らかに、私の「うなづき過ぎ」です。

しかも、私がいちいち相槌を入れているので、
私の声をカットすることもできません。
今思い出しても、プロとして醜悪でした。
その場で顔を上げることができないほど落ち込みました。

編集前のVTRは、
「私の役割」が何だったのかを理解させてくれました。

でも、さらにショックだったのは・・・
そのクレームは、
ゲストのお一人から、収録後に局に届いたものだったのです。
「彼女はうなずきが多すぎて邪魔になる」と・・・・。

よく、まぁ、クビにならなかったものです^^;

若輩者が、人生の大先輩のお話に、
わかったような「うなづきや相槌」を入れることは、
大変失礼な場合もあります。
若かったとはいえ、とても恥ずかしいことです。

そのことをきっかけに、わたしは、
「うなずき」「相づち」の上手い人を研究し、
そのタイミングと、バリエーションを猛勉強したのでした。


ビジネスシーンでも使えると思いますので、
「うなずき」についての注意点を、いくつかご紹介いたします。

<気をつけたい頷き方>

1、相手の語尾に「うなづき」が被ると話し手の気持ちが萎える。
 「あ~はいはい」「そうですね」「なるほど」などが相手の語尾に
 被ると、「みなまで言うな。わかっています」というような、
 失礼な印象になります。
 
2、うなづきが「多い」と、話しにくい。
 話し手には、自分のリズムがあるので、それを止めることになります。
 要所要所、相手が欲しているタイミングを察してうなずきましょう。
 お顔を見ていればわかります。

3、うなづきが「少ない」と、不安にさせる。
  人は、自分の話が伝わっているかどうか感じながら話しています。
  聞いているサインは、言葉だけではなく、
  首の動きやアイコンタクト・表情からでも伝えられます。

4、「同じ相づち」を繰り返さない。
  「はいはい」「そうですよね」「なるほど」など、
  ワンパターンの頷き言葉はわざとらしく感じさせます。

などなど・・・
気にしすぎもギクシャクしますが、
自分のリズムではなく、相手に寄り添う気持ちが大切ですね!

これだけで、相手が気持ちよく話してくださることがありますよ。
話し上手より相づち上手になってみませんか?

きっと、会話の質が変わりますよ('-^*)/


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