おはようございます。いよいよ今日は告示日です。



さて、先日の私のブログで札幌での人口減少問題について触れさせて頂きました。とりわけ全国(1.43)と比べてもかなり低い札幌市の合計特殊出生率(1.14)が、札幌の将来人口に大きく影響するとの問題を指摘しました。



当然ながら、その対応策を行っていかなければなりません。その中で、より一層力を入れなければならないのは、子育てや教育の支援だと考えられます。特に賃金が上がらない若年層にとって、家庭を持つことや子どもを授かることに不安を感じている方が多いとも聞きます。


それもそのはずです。ある保険会社の試算では、出産から大学卒業まで一人あたり3000万近くかかるとも言われています。当然ながら、二人目、三人目はどうしようかと思い悩んでしまう若いお父さんやお母さんの声も多く聞こえてくるわけです。


さらには塾に通わせたりと費用は更にかかるとも言われています。結果的に収入格差が教育格差につながりかねないのが現状です。


では成田ゆうきはいったい何をしたいのか?具体的に記述します。


【教育】

・教員や指導者数の増強による、専門分野(英語)の強化や部活動の充実

 小学校でも英語教育が始まりましたが、やはりネイティブの先生が必要です。すでに大学などの高等教育機関でも英語はネイティブの先生によって授業中は日本語を一切話さずに英語を身につける授業が主体となっています。


 また近年は部活動の顧問がおらず、部活が成り立たないなどの問題も生じています。少子化にともない、学校自体の教員数が少なくなっている事や、該当するスポーツの経験が無く、顧問を引き受けられないという事態がおきています。まずは、こうした部分をいち早く改善を促していきます。



・経済的に困窮している世帯への支援策の拡充

 給付型の奨学金や資格取得へのサポートなど、将来経済的に自立する為の支援策を拡充し、努力した人が報われる教育環境をつくっていきます。



・児童虐待や非行防止へ専門職の重点的な配置

 児童相談所は保護などの強い権限を持っていますが、行政における人事では行政職が児相に配置される場合もあり、その権限行使に躊躇してしまうケースも見受けられます。


福祉専門職の重点的な配置を行い、よりスピーディーに児童虐待や非行を判断できる体制づくりにつとめます。


また児相・警察・行政の三者の連携が上手くいかないと、児童虐待の一報が入っても機能しないケースもある事から、これら三者の連携もより強化できるよう取り組みます。



・市民寺子屋による学力の底上げ

 全国の自治体で最近目立っているのが、退職された方や市民有志などが土曜日や放課後を使って寺子屋を開講し、無料で補講などを行っている事です。先進地である大分県豊後高田市などを視察してきましたが、ここでは取り組みを始めてから県内で学力がトップクラスになったそうです。


あまり勉強が得意ではない児童・生徒さんを少人数で教える事によって全体の底上げが図られたそうです。既存学習塾との兼ね合いも出てきますが、なかなか塾に通いにくいという世帯が少しでも学習視線を受けられる環境を整えていきたいと考えています。 



・地域による見守り機能の強化による子どもの安全確保

下段の地域コミュニティの項目で記述します




行政における教育費は、財政が悪化すると首長の考え次第で一番削られやすい項目になってしまいます。なぜなら効果がすぐに現れないからです。財政規律を守ると共に、教育費の予算はなんとしても堅守する必要があります。



【子育て支援】

・待機児童の解消

 札幌市では1000名ほどの待機児童がおり、解消の方向にむかっておりますが優先順位の高い項目になっています。ただ、不足しているのは施設だけでは無く、中で働く保育士さんの数が足りていないのが現状です。子どもさんを預かる責任の重い仕事の割に、対価としての報酬が高くないなどの問題があります。少しでもこういった待遇改善を図ると共に、働くお父さんやお母さんが安心して預けられる場所を広げていきます。



・短時間の子どもの預かり施設などの拡充

 やはり、お子さんを持っている世帯にとって、二人目、三人目となってくると、どこかで子どもを預けたいと思う場面が増えてくると思います。例えば・・・「自分が病院に行きたい」、「上の子の予防接種に行きたい」、「免許の更新をしたい」、こんな時、短時間でも子どもを預けることができればという場面はたくさんあると思います。


保育所の一時保育もあるのですが、園によっては受け入れが難しいところもありますし、費用もかかります。こういった、お父さん、お母さんの声に答えるために短時間でも受け入れができる施設を設ける必要があります。


本来、近所に家族が親戚がいれば、預けることができるはずなのですが、札幌市は核家族化が進み、なかなかこういう部分が難しくなっていますよね。できれば、その家族や親戚の役割を近所の高齢者世帯が担えればと考えています。 詳しくは下記の地域コミュニティで。




【地域コミュニティ】

札幌市は他市からの転居者が多いことから、煩わしい近所付き合いが無く住みやすいとの声も聞きます。また核家族化が進んでいる都市でもあります。


一方で、逆にその部分が札幌の地域コミュニティを減退させている要因にもなっているのではないでしょうか。

全国でも出生率の高い沖縄県や福井県は、高齢者が非常に活発的に地域コミュニティに関わっており、子どもの見守りや預かりなど目が行き届いていると聞きます。だからこそ、お父さんお母さんも安心してもう一人子どもをとなっているのではないでしょうか。


「世代をつなぐ街づくり」がいまの札幌に一番足りないもの。そして、人口増加への糸口だと考えています。

・町内会へ若年層の参加を促していく

 若年層にとって町内会活動などは、メリットを感じない部分が多く、どの町内会でも高齢化が進み活動が停滞していると聞きます。少しでも若い人が地域コミュニティに参画できるよう繋ぎ役を担います。




・地域活性化を世代をこえて共同で取り組んでいく
 前にいた小樽では「小樽あんかけ焼そば親衛隊」という街おこし市民団体を設立し、街の活性化と共に色々な世代の結びつきをつくってきました。札幌でも同様に世代をこえた街おこしに取り組みます。

・高齢者世帯の活躍の場を設け、子育て世代との結びつきを図る

 よく65歳で引退などといわれ、年齢をきっかけに第一線を退かれる方が多いのですが、一方で高齢者の方の力を充分に発揮できる場をつくっているのかというと、まだまだ足りないかと思います。

 やりがいを引き出すと共に、子育てや教育の場などで経験豊富な高齢者に活躍してもらえるような仕組みをつくっていきます。