一年前の9月30日、ヒカルはカテーテル検査を受けました。
カテ当日の朝、前日から入院していたヒカルの面会へ行くと、検査前の絶飲食でお腹を空かせて泣いていました。
私が抱っこしてあやすと、笑いました。
どんな顔だったかもう忘れちゃったけど「笑ってくれて良かった」と思ったことは覚えています。
カテ前の写真↓
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そしてカテが始まって、側副血行路からの出血が原因で徐脈(50台)、血圧が低下し(収縮期圧30台)、30分間ほど心臓マッサージを受けました。
輸血や強心剤を投与し、何とか持ち堪えました。
主治医の先生からは「すぐに心臓マッサージを始めたし、輸血を始めるまでの間も自己血輸血をしたので、恐らく脳への影響は無いと思う」と言われていました。

鎮静から目覚めた10月2日。
たまに目を開けても白目ばかり。
今までも術後の覚醒期に白目になることはあったけど、いつもとは違う気がして看護師さんに相談しました。
先生も身体に緊張があることを気にしていたそうで、急遽MRI・CT検査をすることに。
そして検査の結果、低酸素性虚血性脳症になっていることが判明しました。

低酸素脳症後、初めて病室で撮った写真↓
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ヒカルは無脾症候群だから免疫力が弱くて
肺静脈狭窄のせいでほぼ左肺は機能してなくて
最終目標だったフォンタン手術はできないかもって言われてて
そんな状態だから長生きできるか分からなくて…
もう十分でしょ?
その上、脳までダメにするってどういうこと?
なんでヒカルばっかり…
みんなカテ受けたって、普通に帰ってくるじゃん。
なんでヒカルは無事に帰って来れなかったの?
ヒカルが何したっていうの?
それとも、親である私達の日頃の行いが悪かったの?
そうだとしても、ヒカルがこんな罰を受けなきゃいけないほど悪いことした? 
あぁ、神様っていないんだなって思いました。

根底に「とにかく生きてて良かった」という思いがあったので、大泣きしたりすることはありませんでした。
でも、誰にも何処にもぶつけようのない、やるせなさを感じて「チクショ~!何なんだよ~!」って叫びたい気分でした。
(当時の想いをそのまま書いたので、所々表現が悪くてすみません)

そして今日までの一年間、山あり谷ありで色々ありましたが、長くなるのでまたいつか書きたいと思います。

ヒカルは、生まれてから何回も手術して、水分制限があって、お薬もたくさん飲まされて、脳に障害を持って…
大変なことばかりだから、こんなこと言ったらヒカルに怒られちゃうかもしれないけど、私は幸せです。
ヒカルの母親になれたことが本当に嬉しい。

産まれてきてくれてありがとう。
今も側にいてくれてありがとう。
今以上に「もっともっと」なんて高望みする気なんてないから。
だから神様仏様、どうかこれ以上は何も奪わないで下さい。
今の穏やかな幸せがずっと続きますように。
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