著者

鬼漢創作者 伊藤隼人

発行元

株式会社 文芸社



~まえがき~


眩しすぎるライトマップで

舞台先端に立っているその人を照らす

客席から観ている僕からは

光り輝いているその人の姿がよく判らない

眩しすぎて目を閉じた

白い世界が広がった

その白い世界はとても暖かく とても心地よい

この世界にずっと浸っていたい

だが やがてライトアップは消え

僕の白い世界もなくなった

目を開けた瞬間に

今まで感じたことがないくらい胸が熱くなった

舞台上の彼は輝き続けていたんだ

僕は目を開けたまま 再び白い世界を魅た

輝きを放出し続けてる彼に 僕は吸い込まれたかった

吸収されたかった

彼の細胞として

彼の光の粒子になりたかった

そして僕は・・・・・・

光子になった・・・・・・


だから今なら君の目に光を魅せる事もできるんだ


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こんな、言葉が最初のページにあった

この本は全体を通し

文章の公演のような感じになっている

そして、まえがきの言葉でわかるように

次のページからは

どんなものを魅せてくれるのだろうと云う期待が膨らむ

そして、意表の突くような展開になっていく

本書は<<本>>と云う表現の中のエンターテイメントである

映画のような強烈なインパクト

今までにない<<本>>と云う表現方法の可能性を

一気に高めた一冊になっている

うちの書店では、「ダウ”ィンチコート」よりも

おすすめの場所に陳列しています

次回は第一章「死生」の書評をお楽しみに・・・・・・