ナントカは『甘え』であるとの言い回し。

『鬱は甘え』
『発達は甘え』
『繊細さんも甘え』


そして必ずこれらに付随するのが
『誰だってそうだよ』
『私だってそうだよ』との言葉。

(※『あなたは独りではないよ』という意味と『自分ばかり大変と思うな』の意味があります。今回はこちら)


そりゃ少なからず誰にだって

身体は疲れてるのに数日眠れないことや
お風呂に入れないくらいの疲労困憊や
食べたら吐いてしまったことや
布団から一歩も動けなかったこととか


誰にだって経験としてあると思います。
しかし、これが1年のうちの何日ではなく
365日くまなく何十年も続いたら?


いつも思ってしまうのは
『濃度と持続性』
無視されてるんではないかと…



私はお酒に強い方かもしれません。
毎晩ストロングゼロ(ロング)6缶が
通常の晩酌量で(最近は3缶で限界)
翌日に残るようなこともありませんでした


逆に体質的にアルコールに弱い人もいて
生まれつき分解酵素がない場合もあります
コップ一杯のビールで顔が真っ赤になって
爆睡や嘔吐するひとも実際にいますよね。
そんな人が二杯も飲んだら
翌日は鬼激しい二日酔いになることでしょう


『コップ一杯くらいで大袈裟な』
『その酒量で二日酔いなんて絶対に嘘』
『そんなことあるはずがない』
『一緒に飲んでた他の人は平気』

『甘えるな!その何倍も飲んで、もっと酷い二日酔いでも(←その人の自己判断)ちゃんと翌日仕事に行ってる人がほとんど』


これ、何かに似ています笑


その、何倍も飲んで仕事に行けた人は
アルコールの分解酵素が豊富なんです。
アルコールに対しての体質に恵まれてる
少し前の私のように。


体質があれば気質というものもあります
機能や機能障害というものもあります
生まれつきで何ともし難い場合もあります


そのビール二杯で鬼二日酔いになり
仕事を休んでしまった人と
毎晩ストロングゼロ6缶の私を
『酒量』で判断するのはフェアではない。


アルコールに対しての
受け入れ濃度と持続性が
あまりにも違い過ぎます。


もし比べるのなら
『二日酔いになる』というところ。
私もストロングゼロを10缶も飲めば
翌朝、二日酔いどころではない
鬼二日酔いになるでしょう。


ビール二杯=ストロングゼロ10缶


『ビール二杯程度で何甘えたこと言ってるんだ‼︎』
『ストロングゼロ10缶⁈ それなのに凄いですね‼︎』 

この違いはなんだろう?
根性、気合い?
仕事への真剣味の差?


いや、単に生まれつきの
アルコール分解酵素の量の差で
体質でしかありません。


相対ではなく絶対。



・その程度のことで『不眠』になるなんて甘えてる
・「その程度」というあなたの判断ではなく『不眠』というところで考えてみましょう。
・あなたも1日18時間労働を3ヶ月くらい続けると心身のストレスで不眠になるかもしれませんよ。その人はその人にとってそのくらいの経験をしたのかもしれません。だって眠れなくなるんですよね?


・お風呂に何日も入れないなんて考えられない。大袈裟だし甘えてる
・まず、毎日入るのが前提のお風呂に入れないという事実から考えてみましょう。
・あなたもお風呂に入れないくらいしんどい時ってありますよね、仕事でクッタクタ、高熱でとてもとても…そのお風呂に入れない心身の状態がずっと続いてるとしたら?あなたがお風呂にも入れないほどの状態が何年も何十年も休まることなく続いているという考え方もありますよ。


・そんなことありえない?
・私はストロングゼロ6缶が当たり前ですからビール二杯で二日酔いなんてありえない笑



体質や気質や機能や機能障害とかの
質や濃度の差があり
そこには反応性や分解力なども含まれて
(酒に強い人と弱い人がいるように)


少しのアルコールでも
本人の許容量を越えてたために
急性アルコール中毒で命を落とす方もいます


『甘え』とみえても
本人の許容量を越えてしまった故に
ずっと寝たきりの方もいます。


相対的なアルコールの量で
判断するのではなく
二日酔いになるところの判断。


『鬱は甘え』
『発達は甘え』
『繊細さんも甘え』


そして必ずこれらに付随するのが
『誰だってそうだよ』
『私だってそうだよ』との言葉


ずっと二日酔いで寝たきりのような日々。


その人のアルコール分解量を遥かに越える
出来事が、数多くあったのかもしれません。



相対的に『甘え』に見えたとしても


…反論はお待ちしてません(^◇^;)