はい、今回は

原宏一さんの「佳代のキッチン」です。

 

「キャベツの子」

いかようにも調理します

そう看板をかかげて営業をする「佳代のキッチン」

ワンボックスカーを改造した移動型キッチンで、店主の佳代がお客さん持ってきた食材だけを使い注文された料理を作るという店だ。

 

そんな佳代のもとにちょっと変わったお客さんが訪れた。

キャベツ一玉丸ごと持った男の子が一人

「ママがこれでおいしいもの作ってもらってきなさいって」

他に食材はなく本当にキャベツだけの様だった。

佳代はコレをよくある料理の腕をみる挑戦状と考え引き受ける。

 

そしてキャベツのみで一品作りあげ、夕方料理を取りに来た男の子にそれを渡した。

そして次の日、またその男の子がやってきた。

今度は卵1パックを持って。

 

卵も調理して男の子に渡した佳代はその子の事が気になりこっそり尾行する。

2日も続けて挑戦状を送ってきて、それを自分ではなく子供に持ってこさせる親に腹を立てたからだ。

家に入っていく男の子を確認してチャイムを押す。

顔を出した男の子に聞く

「ごめんね、ちょっとママとお話ししたいんだ」

男の子はポツリと言った。

「まま、いなくなっちゃったんだ」

 

佳代が中学生の時に両親が忽然と姿を消した.。

元々両親は留守がちで帰ってくるのも遅いことが多かったことから、佳代は弟と自分の食事を作るために包丁を持っていた。

そういった意味では両親が姿を消してもほぼ二人暮らしである事はあまり変わらなかった。

しかし生活は苦しく、佳代は高校進学をあきらめて弟を進学させる為に働くことになってしまった。

そして今、立派に弟が一人立ちしたので両親を探すためにこの「佳代のキッチン」を作ったのだった。

 

そんな自分自身と男の子の境遇が重なって見えたのか、佳代は男の子のために一肌脱ぐ事に。

 

 

 

これはよくある人情ものの料理ものです(自分の勝手な思い込みです)

まあそういう本を狙って買ったので当たりであったことには違いありませんので満足しています。

誰かのために自分のできることで協力していく。

それは自己満足ではなく、情けは人の為ならず、です。

自分が誰かに親切にしたことは、いつか巡り巡って自分に返ってくる。

そんな風に生きられればどんなに素晴らしいことでしょう。

いつも忙しくしているとそんな事も考える暇はないので、もっとゆっくり生きていたいものです。

 

それと、こうゆう本読むと必ず料理したくなるよね。